2ntブログ

改訂二万枚る

誠に申し訳ありませんが、18歳未満の方は閲覧を御遠慮下さい
改訂二万枚る TOP  >  【SS】のび太の後宮
カテゴリー  [ 【SS】のび太の後宮 ]

のび太の後宮

のび太の後宮
   ★★★
 それは不意に知らされたことだった。
「静香ちゃんと出木杉、付き合い始めたらしいぜ。まあ、同じ高校に通ってんだし、あの二人ならお似合いだよな。でさ、今度、祝賀パーティーでも開いてやろうと思うんだけど、お前はどうする?」
 学校からの帰宅途中、たまたま商店街で出会ったスネ夫がそう言ってきた時、僕は泣きそうになった。未来が不確定だということはドラえもんから何度も聞いていたが、それでも静香ちゃんがいつか誰かと交際するならば、その相手は僕だろうと思っていたからだ。
 僕はスネ夫を置き去りにして走り出すと、一目散に自宅に帰り、自室で漫画を読んでいたドラえもんへと縋り付いた。
「ドラえも~んっ、しずちゃんが、静香ちゃんがあっ!」
「あ、おかえり、のび太くん。静香ちゃんがどうかしたの?」
「出木杉の奴と付き合い始めらしいんだよっ。このままじゃ取られちゃうよっ、そんなの嫌だよっ、どうにかしてよっ」
「ふ~ん、静香ちゃんと出木杉くんがねぇ。でも、互いに好き合っているんなら仕方ないんじゃない? どうしても嫌なら、のび太くんが静香ちゃんにそう言いなよ。のび太くんの方が大切なら、きっと考え直してくれるよ。もしくは、出木杉くんと直接話し合ってみるとか」
「僕の方が大切だったら、最初から出木杉なんかと付き合う訳ないじゃないかっ! 何でもいいから道具出してよっ、相手の気持ちを変えられるようなのっ」
 僕がそう喚くと、ドラえもんは目を閉じ、ゆっくりと首を横に振った。
「そんなの駄目に決まってるじゃないか。静香ちゃんにも出木杉くんにも悪いもの。勇気を持って自分でどうにかするって言うなら、ボクも少しは協力するけど……」
「ならせめて、その勇気が出るような道具を出してよっ。『勇気百倍うちわ』とかっ」
「あれはもう返しちゃったよ。未来デパートからのレンタル品だったから。今あるものは、え~っと、ちょっと待っててね」
 ドラえもんは腹部に付いた四次元ポケットの中を両手でゴソゴソと漁り、やがて小さな容器を取り出した。
「『性格変更クリーム』ぅ~」
 その手に掴まれた物を見て、僕は疑問を持った。
「それ、いつか使ったことのある『あべこべクリーム』じゃないの?」
「製造元が一緒で、確かに容器も似てるけど、全く別の物だよ。なりたい性格を念じながらこれを顔に塗り込むと、その性格になれるんだ。頭が良くなるように願えば、多少はそういう効果もあるらしいよ。解除用のクリームを塗るまでずっとね。でも、他人に使っちゃ駄目だよ? 念じた内容によっては言いなりになっちゃうから」
 確かにそんな道具なら、静香ちゃんを思い通りの性格に変えることも可能だ。この場さえ誤魔化し切れば、そうすることは簡単に思えた。
「じゃあ、貸りてくよっ」
 そう言って容器を取り上げようとした瞬間、ドラえもんは後ろに数歩下がり、手にしていた物を背後へと隠した。
「何すんだよっ? 貸してくんないのっ?」
「う~ん、何か不安が残るから、この場で使ってくれる? ボクの見ている前で」
 その言葉に希望を打ち消された気がして、僕は再び泣きそうになった。
   ★★★
 それから十数分後、僕は、いや、俺は、動かなくなったドラえもんの正面に立っていた。
件のクリームを塗りながら最初に願ったのは、男らしさや勇気を得ることだった。そしてそれが叶った後、俺は不意にあることに気付いた。出木杉は見た目も性格も良く、頭もいい。そんな相手に僅かな気概で立ち向かったとしても、恋敵として勝てる見込みなどある筈がない。ならば、相手の賢さに負けないようにもっと狡賢く、付き合いの長い友人から恋人を取り上げても胸が痛まないよう、もっと残虐になるしかない。幸い、クリームを塗りながらそのことを口にする必要はなく、単に頭の中で念じればいいだけだ。そんな思惑も知らずにドラえもんは無防備な姿勢で成り行きを見守り、クリームを塗り終えた俺が素早く尻尾に触れてメインスイッチを切る直前まで、穏やかな表情を浮かべていた。現在は驚いた顔付きのまま停止し、その動くことのない眼球は部屋の壁を見つめ続けている。
 さて、問題はこの後だ。恐らく再度電源を入れた途端、ドラえもんは仕打ちに怒り、解除クリームを塗って俺の性格を元に戻そうとするに違いない。それを避け、更に今後も協力させるには、以前に当人から聞いていたリセットボタンとやらを押し、過去の記憶を抹消した上で改めて俺が主人だと登録し直すしかないだろう。今までに得た思い出を消してしまうのは可哀想な気もするが、静香ちゃんを手に入れる為には仕方のない処置だ。リセットボタンがどこに設置されているのか、再登録するにはどうすればいいのか判らなくとも、『タイムマシン』で昨日に戻り、当人から言葉巧みに聞き出すことは可能と思われる。ドラ焼きを好きなだけ与えるとでも言えば、案外簡単に教えてくれるかもしれない。その点さえクリア出来れば、ドラミちゃんをもリセットし、共に従わせることも可能になる。
 その上でまず、『コピーロボット』で静香ちゃんのコピーを作り、本人は誘拐する。コピーが普段通りに生活していれば、本人の不在を悟られることもない。念の為、『コピーロボット』の鼻スイッチを『瞬間固定カメラ』で動かないようにしておけば、何かの拍子にロボットに戻ってしまうこともない筈だ。
 同時に、俺自身のコピーも作っておく必要がある。コピーに日常生活を任せ、静香ちゃん本人と『テントアパート』を使って海底で暮らし始めれば、相手が外に逃げ出すことも、誰かが乗り込んでくることも不可能だ。諸々の費用などに関しては、当面は『どこでもドア』と『通り抜けフープ』で銀行の金庫を襲い、奪った金を『フエール銀行』に預けておけば、先々何の問題もなくなる。
 とは言え、それだけのことを行った場合、タイムパトロールが乗り出してくるのは間違いない。歴史改変、不正な商行為、タイムパラドックスなどと並べる以前に、俺がやろうとしていることは未成年者誘拐と銀行強盗であり、明らかな犯罪行為だ。それでも、静香ちゃんをこのまま出木杉に渡してしまうくらいなら、どんなに短い期間でも二人だけの濃密な時を快適に過ごしたい。
 だが、もしその介入の可能性を排除することが出来るなら、それに越したことはない。例えば、タイムパトロール設立以前の過去に戻り、その中心となる予定の人物を消してしまえばどうだろう? 直接手を下す必要はない。ジュラ紀かどこかの時代に連れて行き、恐竜の前に差し出してやれば済む話だ。いや、駄目だ。ピー助を返しに行った白亜紀にさえ、パトロール隊は来ていた。地球創世の時点から定期的にパトロールし、各時代毎に中継基地を設置している可能性だってある。そうなると後は未来へと行き、時間管理局そのものを叩き潰すしかないだろうか。
 一頻り首を捻った後、俺は考えるのを止めた。必要なら出木杉を『性格変更クリーム』か何かで言いなりにし、ドラミちゃんを交えて対応策を検討した方がいいと判断したからだ。今はドラえもんをどうにかする方が先決であり、それが叶わぬなら計画そのものが立ち行かなくなってしまう。
 俺は本棚に置いていた貯金箱を手に取り、その中身を財布へと移すと、『タイムマシン』に乗り込むべく机の引き出しへと手を掛けた。
   ★★★
 少しばかり手順に戸惑ったものの、タイムマシンに脚を掛けた数時間後には、俺はドラえもんの再起動、再登録を何とか無事に終わせることが出来た。驚いたのは、登録時に各種の設定が可能だということで、今までのドラえもんは児童向け・多少間抜けだが親しみやすい性格と定められていたらしい。そうと判った以上は、より扱いやすいように変更しておきたいところだったが、俺は敢えてそうしなかった。今後の計画の為だ。
 この後、まずドラえもんを使ってドラミちゃんを誘き出し、電源を切った後に『スモールライト』で小さくする。ドラえもんの電源も再度切り、こちらも小さくして『フエルミラー』で二体のコピーを作り出す。出来上がったコピーは左右が反対になってしまう為、更にそれをコピーする。元からこのロボット兄妹の外見は線対称であり、左右反対でも偽物だと他人に見抜かれることはないと思うのだが、定期点検時に発覚する恐れがある。加えて『四次元ポケット』の中に仕舞い込まれた道具が左右反対のままでは都合が悪い。中にはレンタル品もあるだろうし、なるべく実物と全く同じ物を用意しておきたい。
 次いで二重コピー二体を『ビッグライト』で元と同じ大きさに戻し、再起動、再登録した後に『タイムマシン』で未来へと行き、セワシに返す。今後は自分一人でやっていくので、もう二体とも必要ない、とでも伝え、今後は俺の生活に一切干渉しないよう強く念を押しておく。何か道具を使って催眠を掛けてもいい。そうすれば先々何があろうと、企みを子孫に邪魔されることはなくなる筈だ。
 それが済んだら元の時間へと戻り、本物二体を元の大きさにし、そこで初めて各種の性格設定だ。先刻の再登録時に空間投影されたマニュアルを見た限りでは、かなり自由に調整することが出来るようで、ドラえもんは大人向け・実務能力に長けた年配の執事のような性格に、ドラミちゃんも設定出来るのならば、矢張り大人向け・礼儀を弁えた妹といった感じに調整する予定だ。俺だって一度ぐらいは兄の気分を味わってみたい。
 ついでに、性格に合わせて二体の外見を変えてしまうのもいい。『天才ヘルメット』と『技術手袋』、『材料箱』と『材質変換機』、更にその他の道具があれば、ドラえもんを人間型の老執事ロボットにすることも、ドラミちゃんを以前出会ったメカトピアの美少女ロボット・リルルに似せることも出来る。現在の姿のまま傍に置いておくよりは、その方が幾らか罪悪感も減るだろう。
 残る問題は静香ちゃん誘拐と金銭、それとタイムパトロールの件だけだが、どれも既に俺の頭の中では対処方法が組まれている。静香ちゃんを連れ出すのには『ウルトラストップウォッチ』で世界中の時間を止めてしまえばいい。金銭は考えてみれば強奪する必要など全く無く、『タイムマシン』を使ってロト6でも繰り返し当てれば済む。未成年者では当選金の引き替えに問題があるようなら、未来の俺を操るか、『タイムふろしき』で俺自身が大人になり、偽の身分証でも作っておけば大丈夫だろう。その金を『フエール銀行』に預け、満期になった時点へと行って下ろしてくれば、取り敢えず強盗犯となることは避けられる。そして一番の問題であるタイムパトロールについてだが、その対策には『もしもボックス』を使う。以前、魔法の世界を実現させた時に母に捨てられてしまった道具だが、過去へと行ってコピーしてくればいいだけのことだ。しかし、単純にタイムパトロールがいない世界を願ったりすると、時間犯罪者が大手を振って歩き回ることになりかねず、それでは結果的に俺自身も何らかの被害を受けるかも知れない。となれば、存在はしても俺の計画には介入しないように願うべきだろう。実際にそうなれば、何も好き好んで海底で暮らす必要もない。どこかに土地を買って『ポップ地下室』で都市でも作り上げ、静香ちゃん以外にも気に入った女を侍らせて勝手気ままな生活を送る方がいい。その準備に幾ら時間が掛かろうとも、俺の手元には『タイムマシン』がある。
 そこまで考えて俺は口元を歪ませた。さあ、忙しくなりそうだ。
   ★★★
 色々悩んだ末、俺は自分の住む街と殆ど同じ物を地下空間に作り上げた。時間を止めた状態で全住人の髪の毛や皮膚組織を採取し、『クローン培養基』によってそれぞれのクローンも作り上げた。更にクローン全員の心臓には『王国シールセット』の平民シールを縮小して埋め込んである。同様に俺の体内にも王様シールを埋め込んであり、都市全体を俺の領土としてチョークで囲み、消えないように白線の固定化も済ませてある。故に、ここは俺の王国だ。気に入らない奴を殺そうが犯そうが誰も俺に逆らうことなど出来ない。
 実際の街と違う点は幾つかの建築物と、住人が全員、俺が小学生五年生だった頃の姿だということだ。ジャイアンのクローンもスネ夫のそれも見掛けや性格は本人と全く同じであり、その頃の姿で暮らしている。担任の先生も当時のままだ。そこまでの育成には『成長促進剤』や『成長そくしんライト』、その他の学習機や性格を写す機器などを使ったが、後は自然に年を重ねるのに任せるつもりだ。勿論、これには理由がある。
 思い返してみれば、ドラえもんがやってきた小学生四年生の正月から小学六年生の前半までが、静香ちゃんと最も交流を重ねた時期だった。その後は少しずつ疎遠になり、同じ中学を卒業してからは殆ど会うこともなくなってしまっていた。静香ちゃんは出木杉と同じ有名な進学校へ、スネ夫はその少し下のランクの高校へ、そして俺とジャイアンは更にもっと下のランク校へと進路を異にしたからだ。だからせめて、頻繁に出会っていた頃からやり直したい。現在や未来だけでなく、失われた時間をも埋めてこそ、完全に俺のものにしたという実感も湧くものだ。
 既に静香ちゃんは俺の手の中にあり、都市中央にある城の地下牢へと運び込まれている。まだ『グッスリガス』で眠らせたままだが、ドラミに命じ、『タイムふろしき』を被せて肉体も髪型も当時のものへと変えさせてある。本来なら俺も当時の容姿に戻るべきなのだが、そうはしなかった。今では俺の忠実な下僕と化した、クローンでなく本物の出木杉の助言によってのことだ。
「愛情以外で女性を従わせるのであれば、特定の薬物の中毒症にするか、肉欲の虜にしてしまうのが一番だと思います」
 常に俺に隷属するよう『性格変更クリーム』を塗り込んでやってから今後のことを相談すると、出木杉はそう進言してきた。見掛けや態度に騙されていたが、腹黒い部分もそれなりに持っていたらしい。手下としてはなかなかに見所のある奴と言える。ちなみに、出木杉もまた高校生の姿であり、俺同様にクローンも作っておらず、本物と『コピーロボット』とを入れ替わらせてある。
 静香ちゃんを言いなりにさせることは簡単だ。件のクリームを使う意外にも、『キューピッドの矢』や『あいあいパラソル』、『あなただけの物ガス』や『刷りこみたまご』といった便利な道具が手元にある。当初、自分の顔にクリームを塗る前には俺も何らかの方法でそうしようと思っていた。だが、残虐さを増した後ではそんな気になれなかった。何しろ、他の男と付き合い始めたということは俺を裏切ったことと同義だ。最終的には愛情を与えるつもりだが、当面は自らの過ちを反省させる為にも、繰り返し酷い目に遭わせてやる必要がある。出木杉の言葉を参考にするならば、嫌がる相手の幼い肉体を何度も無理矢理犯し、性交依存にさせればいいということだ。その為には高校二年生である今の身体の方が都合がいい。このまま同じ小学校に通い、いずれ全校生徒の前で陵辱してやるのも面白そうだ。
 しかし、性交によって相手を堕とすにはそれなりの知識や技術が必要となる。それまでの俺は年相応の知識しか持っていなかったが、この問題はすぐに解決した。『新型アンキパン』の御陰だ。それまでの『アンキパン』は排泄すると効果が消え去ってしまっていたが、新型はその後も効果を保ち、得た知識を一生持続させることが出来る。そのことをドラミから聞いた後、俺は性交に関する手引書、入門書、実用書などを大量に用意し、片っ端から内容を腹の中へと納めていった。『スモールライト』が手元にあれば、満腹感の調整は簡単に出来る。当然、知識だけでは片手落ちとなる為、『録験機』を使って何度も何度も性交の経験も得た。他人の過去の体験でしかないが、何もしないでいるよりはマシだ。地下都市の誰かを適当に犯しても良かったのだが、そうしなかったのは静香ちゃんを相手に童貞を捨てたいと思ったからだ。
 そして、その純情を捧げる予定の相手は間もなく初めての辱めを受けることになる。俺は腕時計を覗き、期待に胸と生殖器とを膨らませた。
   ★★★
「お待ちしてました、お兄様」
 目的の建物に入った途端、入り口の脇に立っていたオレンジ色の髪をした少女が、そう言って俺に頭を下げてきた。見た目はリルルそっくりの十二、三歳の美少女だが、これが現在のドラミの姿だ。黄色い袖無しのワンピースに身を包み、後頭部には以前と同じような大きな赤いリボンを付けている。また、衣類の腹部には以前と同じ白地にピンクのチェック柄の『四次元ポケット』を取り付けてもいる。自分で改造しておいて言うのも何だが、あどけなく愛らしい顔立ちは人間そのものだ。身体付きは華奢で、参考までに数値で示すと、スリーサイズは上から七十六、五十三、七十五となっている。もう少しボリュームを持たせても良かったのだが、その辺は後から幾らでも増減可能だ。更には肌質も人間の物と変わりなく、何度か改造を重ねた今では、食事だけでなく性交や放尿、潮吹きも出来るようにしてある。当然ながら性感も有り、最早ロボットと言うよりも、愛らしい少女型セクサロイドと言った方がいいだろう。まだその具合を試してはいないが、先々は実務だけでなく性処理にも使うつもりでいる。ついでに言っておくと、その改造を終えてから後、俺は自然とドラミのことを呼び捨てにするようになった。
「準備は出来てんだろうな?」
 俺がそう尋ねると、ドラミはしっかり頷いた。
「はい。『オート・アクションプロンプター』の調整は済んでます。『脚本カセット』も御指示頂いた通りの物を作成しました。いつでも開始可能です」
「本人の様子はどうだ?」
「はい。私がリルルさんでなく、ドラミであることは理解してくれたようですが、まだかなり怯えてます。この場所に連れて来てからは、家に帰りたい、身体を元に戻して欲しい、と訴えては、ずっと泣いています」
 その言葉に俺は薄く笑った。相手がそんな精神状態の方が、この先の展開が楽しめる。
「出木杉はどうした? もう客席にいんのか?」
「はい。お兄様が指定された一番前の真ん中の席に。あ、そうでした、これを」
 そう言ってドラミは『四次元ポケット』を探り、ラジコンのプロポのような機械を手渡してきた。作りは以前に使用したことのある『表情コントローラー』そのものだが、用途が違う。それは俺が以前から制作を指示しておいた『性感コントローラー』という機械で、六つのボタンを操作することにより、アンテナを向けた相手の性感や筋肉、各種の神経等を刺激し、性的感度を高めたり元に戻したり、放尿や潮吹き、絶頂、連続絶頂などの状態にすることが出来る道具だ。
「ようやく完成したのか。いいタイミングだな。で、テストはしたのか?」
「適当な住民に向けてみたところ、ちゃんと機能しているようです。あと、一応、えっと、私自身でも、その、試してみました。でも、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけですけど……」
「そんなに気持ち良かったのかよ?」
「……もう、お兄様、意地悪です」
 ドラミは恥ずかしそうにそう言いながらも、俺の腕を取って肩に頬を擦り寄せてきた。
   ★★★
 思い返す度に不思議になるのだが、何故ドラえもんは俺の視力を回復させようとしなかったのだろう。再登録後に改造を終え、四次元ポケットの中を探ってみたところ、僅か数分で回復させる機械が入っていたにも関わらずだ。今となっては本人に確かめようもないが、現在、俺は裸眼でもそれまで以上に物が見えるようになっており、当たり前の話だが眼鏡は掛けていない。未だに時々はテンプルやブリッジに手をやってしまいそうになるが、それなりに開放感を感じてもいる。特に今日みたいな日は、レンズ越しでないことで、後に幾分かは得をしたような気分になるに違いない。
 暗闇の中、正面のステージを眺めながらそんなことを考えていると、隣席に座っている出木杉が軽く肩を叩いてきた。
「のび太様、そろそろ時間ですよ」
 その声に合わせるようにして、会場にサンバのような軽快な音楽が鳴り響いた。時を同じくしてドライアイスの煙がどこからともなく立ち上り、何本もの色鮮やかなスポットライトを浴びながら、古代エジプト風の大胆な衣装を身に纏った静香ちゃんがステージ上に現れた。淀みなく、且つ悩ましく踊りながらも、その表情は驚きと悲しみに満ちている。ドラミと会った時点で現在の状況は誰が画策したものか気付いただろうが、その隣に彼氏が座ってることなど想像もしていなかったのだろう。
「お願いいっ、止めさせてえっ、こんなの酷いわよおっ、私いっ、踊りたくなんかないのにいっ」
『オート・アクションプロンプター』に身体を操られながら、静香ちゃんは悲鳴のような声を上げてきた。だが、悲しみに暮れるのはこれからだ。当人はまだ誰からも知らされていないだろうが、源静香ストリップ劇場、というのがこの建物の正式名称となっている。その名の通りのことをさせる為に建てた物であり、現在は俺と出木杉の二人しかいないが、それなりに客席も広い。先々大勢の前で犯してやる為だ。もちろんその際には、静香ちゃんの両親のクローンも最前列に座らせるつもりでいる。
「ええっ? なんでえっ? ちょっと待ってよおっ、嫌あっ!」
 やがて音楽が変調し、静香ちゃんは発情期の犬のように腰を前後に振りながら、上着であるプリーツホルターネックを両手でゆっくりと捲り上げ始めた。ドラミに計らせたところによると、小学生へと戻した静香ちゃんのスリーサイズは、順に六十八、四十九、六十七といったものらしい。貧弱にも程があるが、それが好きな相手ならば話は別だ。少しずつ露出していく肌を見つめ、俺は生唾を飲み込んだ。
「嫌あっ、こんなの嫌あっ、お願いいっ、英才さぁんっ、のび太さんでもいいからあっ、止めさせてえっ、こんなの嫌ああっ! 止めてええっ! 止めさせてええっ!」
 心配せずとも、今回は少しずつ衣装を脱いでいって全裸になるだけだ。そういう内容で『脚本カセット』を作らせてある。特に身体に触れたり、自慰させたりするつもりはない。まあ、それでも意に反して服を脱いでいくことが恥ずかしいという気持ちは理解出来なくもない。しかし、のび太さんでもいいから、という言葉には傷付いた。ここは躾として、より恥ずかしい思いをさせてやるべきだろう。
 俺はポケットから『性感コントローラー』を取り出し、アンテナをステージへと向け、放尿のボタンを強く押し込んだ。
「えええっ? なんで急にこんな時にいっ! 嫌ああっ! 何かしたなら止めてええっ! お願いだから止めて下さいいっ! 嫌嫌こんなの嫌ああああっ!」
   ★★★
 尿を漏らしてから後、静香ちゃんの目は虚ろになっていった。深い絶望によって放心しているらしく、絶えず流していた涙は徐々に途切れ、最早助けを請おうともしない。そんな状態であるにも関わらず、踊りは激しさと淫らさを増し、誘うようにミニスカートを脱ぎ捨てて、撫子色の小さな乳首と濡れた下着とを俺と出木杉の前に晒してくる。
「おらっ、小便漏らしっ、もっとこっちに来て股開けっ、早くしろっ、このメスブタっ」
 隣席の出木杉が踊り子を口汚く罵っているのは、俺の指示によるものだ。静香ちゃんの表情に何ら変化はないが、恋人に罵声を浴びせられたことは記憶に残り、上手くすれば心的外傷となるだろう。仮にそのことで死を決意したとしても、この地下都市にいる以上、敷地内に無数に立てた『キンシひょうしき』により、自殺も自傷行為も出来ないようにしてある。最悪、精神が崩壊した場合には記憶や脳を入れ替えてやれば済む。未来の道具が手元にある限り、全ては俺の意のままだ。
 ステージ上では徐々にスポットライトが絞られていき、静香ちゃんはその中心で客席に向かってM字開脚すると、赤い紐パンツの結び目に手を掛けた。焦らすようにゆっくりと解き、片手で自らの薄い胸を揉みながら、円を描くように腰を大きく回してくる。『脚本カセット』にて一連の動きを組んだのはドラミで、俺は特に細かい注文はしなかったのだが、なかなか扇情的で好ましい流れだ。
「勿体振ってんじゃねえよっ、とっととマンコ見せてみろっ、テメエで開いて見せんだよっ」
 明け透けな出木杉の台詞に俺は笑った。何でも今日の為にアダルトビデオや成年向けのコミックなどを買い求め、相手を傷付けるような言葉や淫語を学び、発声の練習までもしてきたとのことだ。俺に従属しながらも真面目さは健在といったところか。
 やがて静香ちゃんはもう片側の紐をも解き、下着の股布の上から手を当てて秘所を数回撫で上げてると、手の中の布地を俺たちの方へと放ってきた。幼い秘裂はふっくらと柔らかそうでありながら、漏らした小水に塗れて光を反射し、なんとも淫靡な輝きを放っている。次いで胸に当てていた手で乳首を摘み上げながら、もう一方の手で秘裂を開いて赤みを帯びた膣肉を露出させ、そのまま腰を前に突き出してきた。こうなると無理矢理にでも、当人の酔い痴れた表情が見たくなるというものだ。果たして今の精神状態で効果があるのかと思いつつも、俺はコントローラーの絶頂ボタンを押してみることにした。
「んくひあっ……くふはうっ……ふはああああああっ!」
 途端に静香ちゃんは操られた動きはそのままに、肉壷の奥から少量の愛液を漏らし、四肢を不規則に震わせ始めた。余韻に浸る間も与えずに、今度は連続絶頂ボタンを試してみる。
「かふへあああっ! んくひうううっ! はひくあああっ! あがくひいいいっ!」
 手足の揺れはどんどん大きくなり、全身へと広がっていく。しかし、何度果てようとも、定められた動きを成し遂げるまでは、妖しげな踊りから逃れることは出来ない。静香ちゃんの口元から垂れ落ちる涎の糸を見つめながら、俺は同じボタンを押し続けた。
   ★★★
『オート・アクションプロンプター』の強制効果が切れた時には、既に静香ちゃんは快楽により意識を失っていた。少なく見積もっても四十回は果てていたのだから無理もない。昔何度も見た華奢な裸身はステージに仰向けに倒れ、だらしなく開いた脚の間から白い粘液を漏らしたまま、時折無意識に四肢を引き攣らせている。
 俺は立ち上がってステージへと上がり、気付け薬の代わりとして顔に小便を浴びせてやることにした。ジーンズとトランクスを膝まで下ろし、勃起した陰茎の先を相手に向け、排泄液を注ぎ掛けていく。だが、それでも白目を剥いた静香ちゃんの反応は変わらず、小さく開いた口の中に尿を溜め込んでいるばかりだ。予定ではこの後、顔の上に精液をぶち撒けてやるつもりだったのだが、今の状態でそんなことをしても仕方がない。俺が見たいのは相手が嫌がり、懸命に抗おうとする素振りだ。故に静香ちゃんの心臓にはまだ平民シールを埋め込んでいない。だが、他の道具を用いて無理矢理従わせることは可能だ。意に沿わないことを命じられ、辛く悲しげな表情を浮かべる相手の顔に白濁液を塗りたくり、気が向けば舌で一物に付着した体液の掃除をさせる。それこそが地下都市での初対面時に相応しい罰であり、叶わぬならばこの場所での用はもう済んだと言えるだろう。
「風呂に入れて、夜になったら城の調教部屋の磔台に繋いどけ」
呼び付けて事後の処理を任せ、更にそう言って俺がステージ上の全裸幼女を指し示すと、ドラミはにこやかに笑って頷いた。ちなみに、ドラえもんとドラミの内部には『王国シールセット』の大臣シールが貼り付けてあり、他の住民はロボット兄妹にも逆らうことが出来ない。今のところ平民以外のシールを与えてあるのはその二体だけで、出木杉の身体にはまだ何も埋め込んでいないが、それは静香ちゃんの今後の調教に必要な措置であるからだ。
「薬はどうしますか? 予め何か飲ませておきます?」
「避妊用のドリンク剤があったよな? それだけでいい」
「と言うことは、いよいよ静香さんとするんですかっ? 犯すんですかっ?」
 問い掛けながらドラミは嬉しそうに俺に身を寄せてきた。布地越しの人工物とは言え、腕に当たる乳房の感触が心地いい。
「んだよ? お前が喜ぶことじゃねえだろ?」
「だって、静香さんの処女を奪った後なら、私の相手もしてくれるんでしょう? 私だってお兄様にいっぱい可愛がって欲しいです」
「まだ今晩犯すって決めた訳じゃねえよ。万が一に備えてだ。まあ、別に初回から孕ませてもいいんだけどな。お前の相手もその内ちゃんとしてやっから、あんまり焦んな」
「は~い。でも、やっぱり楽しみです。自分の身体がどこまで人間に近い反応をするのか、ずっと試してみたかったですし。お腹の中に小型のクローン培養基を取り付けて頂ければ、妊娠の真似事も出来ますよね? 私、お兄様の子供、産んでみたいです」
 服の上から自分の下腹を撫で擦るドラミを見て、それも面白そうだな、と俺は思った。
   ★★★
 劇場を出て一人になると、俺は自分の住み処である城へと帰ることにした。腰にウエストバッグ型の『とりよせバッグ』を巻いているので、城の地下倉庫に置いてある『タケコプター』や『どこでもドア』を取り出すことも出来るのだが、時には徒歩で領地の見回りをするのもいい。
 地下都市には森や川だけでなく、各種の動物や鳥や昆虫、太陽や雲までもが存在している。別の空間に連れ込まれたことを未だに知らない静香ちゃんがこの風景を見たら、元にした街にいるのだと錯覚を起こすことは間違いない。当然、それがこの都市を作った目的の一つだ。見慣れた景色や知人たちの前で裸にして犯し、少しずつ露出癖を持たせていく。時には地上へと連れ出し、本当に街の中で貫いてやってもいい。その時にどんな表情を見せてくれるのかは、俺の調教の腕一つに掛かっている。
 その内容を吟味しつつ、擦れ違う人々がその都度頭を下げてくるのに手のひらで応えていると、今更ながらに自分が絶対権力者であるという実感が湧いてくる。従う相手は多ければ多い程好ましい。ならば、同じ規模の地下空間をあと二、三ヶ所作り、王国風の街や海を模したリゾート地などを設置し、地下鉄か何かで繋いだ上で住民を増やすのもいい。いや、それよりも俺の選んだ人間やクローンたちだけで王国を築き上げる方が面白そうだ。この街と住人はこのままにして置き、好人物については更にクローンを培養して移住させ、忠誠を誓う者たちだけで一つの国を作り上げる。心の奥底で逆らう者も敵対する者もなく、決して革命の起こらない真の千年王国の完成だ。
 完成までの時間の見積もりと統治方法を考えながら歩いていると、思い掛けず見知った顔が俺に頭を下げていることに気付いた。シャツの上から薄手のカーディガンを羽織り、ロングスカートを穿いた静香ちゃんの母親のクローンだ。深々と腰を折っている相手の元へ歩み寄り、俺はわざと横柄に言葉を掛けた。
「顔を上げろ」
「はっ、はいっ」
 静香ちゃんの母親は顔を頭を上げ、嬉しそうに俺を見つめてきた。反抗心など微塵も感じられない態度だ。これなら娘の調教時に問題なく利用出来るだろう。が、考えてみれば俺は相手の名前を知らない。と言うのも、住人の調査やクローンの製造に関しては、全てドラえもんとドラミに任せっきりにしておいたからだ。
「自分の名前を言ってみろ」
「えっ? あっ、はい。源フミカです。文章の文に香るという字を当てます」
「なら文香、近々お前を城に呼び出すかもしんねえ。その時は役に立てよ?」
「あっ、ありがとうございますっ。のび太様の為なら何でも致しますっ」
 上気した顔で従順な言葉を返してくる文香に俺は少なからず欲情した。何しろ娘と顔付きが似ているだけでなく、見掛けもまだ若い。服装や髪型を変えれば、静香ちゃんの年の離れた姉と言っても通りそうだ。しかし、だからといって今すぐ犯す気にはなれない。いずれは一緒に並べて親子丼でも味わってみるか、と思いつつ、俺は心の中に湧いてきた欲望を満たすべく、きつい口調で指示を与えることにした。
「ちょっと裸になってみろ」
「えっ? あの、ここで、ですか?」
「当たり前だ。早くしろ」
「はっ、はいっ。判りましたっ」
 躊躇しながらも路上で脱衣を始めた文香を眺めながら、俺は笑って腕を組んだ。
   ★★★
 静香ちゃんの未来の姿とも言うべき文香の裸体を十二分に鑑賞した後、城に戻って地下三階の総合管理室へと赴くと、ドラえもんが俺を出迎えてくれた。と言っても、その口調は恭しく、外観も人間の老執事に変えてある為に、昔の面影は些かも残っていない。
「お帰りなさいませ、のび太様。劇場の方は如何でしたか?」
「まあまあだ。それより、タイムパトロールの件はどうなってる?」
 俺が問い掛けると、ドラえもんは怪訝そうな顔で室内を見回した。各所に置かれた端末の前には、常時十数人のクローンたちがオペレーターとして詰めている。都市の気象やライフライン、住人の素行、地上の様子などを二十四時間体制で監視させている為だ。もちろん、地下都市内で流通させている貨幣で給料は払っているのだが、それは大した問題ではない。俺の貯金残高は二百兆円を優に超えている。この地下空間で育成も複製も強奪も不可能で、且つ必要な物があれば、それが末端のクローンの為であろうと全て俺が買い与えてやっているのだ。
 それはさて置き、ドラえもんの怪しい素振りは、オペレーターたちに話を聞かせても平気かどうか判断つきかねている為だろう。だが、別に聞かれても困ることはない。クローンたちは俺を裏切れず、仮に反旗を翻そうとタイムパトロール員に無線で連絡を取ろうとしても、事前に中央演算器による監視システムに弾かれた上、誰の仕業かすぐに判るようになっている、他に密告するような相手や後ろ盾になってくれそうな人物など、ここには存在しない。
「構わねえから話せ」
「畏まりました。御指示いた通り、現在と未来について調べましたところ、矢張り介入はないようです。一応、その後もロボットたちによる監視は継続させていますが」
 ドラえもんの返答は、『もしもボックス』を使った対処が上手くいっていることを意味している。ちなみに、俺が件の道具を使って願ったことは次の三点だ。
・どんなことがあっても、タイムパトロール及びそれに類似する組織は俺の計画に、過去、現在、未来において一切介入してこない。
・俺のクローンや別時間軸の同位体、もしくは自分以外の人間が前記の条件を何らかの方法で変えることは、過去、現在、未来において出来ない。
・俺が自らのクローンや別時間軸の同位体、もしくは自分以外の人間に存在を脅かされたり裁かれたりすることはない。
 以上の事柄を纏めて『もしもボックス』に音声入力した後、地下都市建築や金銭獲得に着手したのだが、だからといって安心は出来ない。何しろ確証たる物が存在しないのだ。
「念の為にもう一押ししてみるか。お前、近い内に他のロボットや武器を用意して、パトロール員を掠ってこい。それでもまだ手出ししてこねえようなら、この先も安全だろう」
「畏まりました。すぐにでも準備にかかります。相手はどのような人間でも宜しいですか?」
「ああ。ん? いや、待てよ。やっぱり女にしよう。別に階級は問わねえから、若くて見てくれのいい奴を二人程頼む。気に入れば奴隷として使うから、捕まえてきたら裸にして地下牢にぶち込んどけ。俺が確認するまでは食事も与えておけよ?」
   ★★★
 その日の夜、入浴と夕食を済ませて城の最上階にある自室の隣、調教部屋へ入ってみると、静香ちゃんが全裸でX字磔台に拘束されていた。俺の姿を見るなり睨み付けてくる気丈さには少なからず感心したが、内心では怯えているに違いない。ならば、もっと恐怖心を煽ってやるだけのことだ。
「どういうつもりよっ、こんなことしてっ。早く身体を元に戻してっ。家に帰してよっ」
 口調は荒々しいが、矢張り恥ずかしいのだろう、露出した肌はどこも赤く染まっている。俺はガウンのポケットから『四次元ポケット』を取り出し、数秒迷った末に自分の腹部へと貼り付けた。次いで衣類とスリッパを脱ぎ捨てて裸になり、目の前の獲物に近付いていくと、静香ちゃんは俺の屹立した陰茎に目を見開き、必死になって身体を捩り始めた。
「来ないでよっ! 近寄らないでっ! のび太さんなんて嫌いよっ! 大っ嫌いっ!」
 予想はしていても、面と向かってそう言われると悲しくもなる。しかし、同時に怒りをも呼び起こされ、思わず俺は静香ちゃんの頬を平手で打った。二度、三度と叩いていると、その数に比例して感情が昂ぶり始め、一物が硬度を増していく。我に返った時には相手の顔は腫れ上がり、目からは涙を、鼻からは血を流していた。
「……ひぐっ……嫌いっ……うえっ……嫌いよっ……ぐひっ……こんなぁ……ひっぐ……」
 流石にやり過ぎてしまったかと思い、俺は腹のポケットから『お医者さんカバン』を取り出して、診察用の端子を赤くなった頬へと近付けた。鞄の中で調合された軟膏を取り出し、優しく顔に塗り付けてやると、次第に相手の涙も鼻血も止まり、顔の膨らみも引いてきた。だが、静香ちゃんは依然として悲しげな表情を浮かべたままだ。
「……なんでこんなこと……するのよ?」
「俺を裏切ったからだ」
「そんな……裏切るなんて……そんなこと……私……してない……」
「出木杉と付き合ってたんだろ? 俺への裏切りじゃねえか」
「そんなこと、のび太さんにとやかく言われる筋合いなんてないわっ。昼間だって、どうせドラちゃんの道具か何かで、英才さんにあんなこと言わせてたんでしょっ! 最低よっ!」
 再び静香ちゃんは激昂し、きつい視線を向けてきた。が、これ以上叩いたりする気にはなれない。代わりに俺はポケットから『タイマー』を取り出した。腕時計型の道具で、予めスケジュールを設定して身に付けると、本人がどんなに嫌がっていても勝手に身体が動いて設定通りのことを行うという機械だ。『オート・アクションプロンプター』を使うには演目のカセットを用意する必要があるが、この道具は単に目的を入力してやれば済む。その分、細かい動作の指示は出来ないが、この状況下ではその方が楽しめるに違いない。
「なっ、何するつもりよっ? それは何っ? 止めてよっ! もう何もしないでっ!」
 革ベルトで手首が覆われている為、仕方なく二の腕に『タイマー』を巻き付け始めると、静香ちゃんは身体を揺らしながら喚き出した。
   ★★★
 件の道具に事前に音声入力しておいたのは、ベッドの上で自ら俺の陰茎を膣内に取り入れて女性上位で腰を振り、胎内に二度射精をされた後は手足が自由に動かせなくなる、という内容だ。スイッチを入れると同時に素早く拘束を解いてやると、静香ちゃんは否定の言葉を繰り返しながら俺をベッドへと引っ張って行き、仰向けに寝かせて腰の上へと跨がってきた。泣きながら自らの指で秘裂を開き、もう片方の手で握った一物の先を膣口に押し当てると、そのまま少しずつ腰を沈めていく。
「嫌あっ! こんなの嫌あっ! 痛いのおっ! 止めてえっ! 止めさせてえっ! 謝るからあっ! 他のことなら何でも言うこと聞くからあっ! お願いいっ! 嫌嫌嫌ああっ!」
「ほんとに何でも言うこと聞くんだな?」
「聞くからあっ! 他のことなら言うこと聞くからあっ! お願いいっ! 早く止めてえっ! お願いしますうっ! 止めて下さいいっ! 痛いのおっ! 早くうっ!」
 その返事を聞き、俺は手を伸ばして『タイマー』のスイッチを切ってやった。何しろ愛撫も何も受けていない秘所は硬く閉じており、見ているだけで痛々しくなるような相手の素振りはともかくとして、実のところは俺の陰茎も痛くて堪らなかったからだ。亀頭の先にあった強い抵抗感は処女膜のものだろうが、破瓜までには至らなかったようで、見たところ目の前の相手が出血している様子はない。
「今後、もし俺に逆らった場合は、もっと酷い目に合わせるぞ? 判ってんな?」
「……はい」 
 念の為に強く脅すと、静香ちゃんは俺の腰から下りて真横に座り、手の甲で涙を拭いながら渋々と頷いた。
「なら、まずは手で扱け」
「えっ? 扱く?」
「俺のチンポを手で擦れって言ってんだよ。早くやれ」
「そっ、そんなっ、そんなこと出来ないっ」
「それなら今の続きだ。それはリモコンでもスイッチ入れられるしな。言っておくが、今度はどんなに泣き叫んでも切ってやらねえぞ? ついでに言えば、お前の家族も捕まえてある。どういう扱いをしてもいいんだな?」
 そう言ってやると、静香ちゃんは深く俯き、程なく顔を上げた時には意を決したような表情になっていた。俺の言葉が全て嘘だとも知らず、一物を見つめて恐る恐る手を伸ばしてくる。
「て、手でするから、だから、パパとママには酷いことしないで……」
「一旦は逆らったろうが。罰として舌で舐めろ」
「しっ、舌でって、そんなっ」
「やるのかやらねえのか、はっきり態度で示せ」
 強い口調で俺がそう言うと、静香ちゃんは歪めた顔を一物にゆっくりと近付け、やがて亀頭をペロリと舐め上げた。
   ★★★
 その後、静香ちゃんは抗うことなく俺の指示に従い始めた。が、殆ど無表情のままだった。初めて亀頭に唇を押し当てて我慢汁を吸い上げた時には辛そうな顔になったものの、口中の体液を飲み込み、再び陰茎に舌を這わせてきた時には表情は消えており、そのまま茎部を咥え、陰嚢を口に含み、顔に精液を浴びせ掛けられても文句一つ口にしてこない。もう何もかも諦めたと言った様子で、試しに尋ねてみたところ、捕らえた家族に危害を与えないと約束してくれるのなら、このまま処女を奪われても構わないと言う。その言葉を聞いて俺は閃いた。急いで両親のクローンをもう一体ずつ作り、それらの死体の横で犯してやれば、最早澄まし顔ではいられなくなるに違いない。だが、発狂してしまう恐れもある。よくよく考えた末に俺はその案を捨て、逆に優しく対応してやった場合のメリットとデメリットについて考えてみることにした。
 まずデメリットだが、仮に相手に対する情が今以上に湧いてしまうと、後々の調教がやり難くなるかもしれない。加えて、俺の与える行為が当人にとっての罰とはならず、増長させてしまう可能性もある。何しろ相手は誰にでも笑顔を振り撒く八方美人でありながら、隙あらばさり気なく我儘を通し、それでいて見た目は清純そのものといった、一種の小悪魔のような人間だ。場合によっては取り込まれてしまう恐れも充分にある。しかし、まだまだ残虐性が足りないのか、それとも惚れてしまっている弱みか、出すものを出してしまうと、酷いことをする気も萎えてくる。
 ならばメリットはどうだろう。少しずつ少しずつ気持ちを俺の方へと傾けさせ、愛情によって堕としてしまえば、どんな言葉にも従ってくれるかもしれない。更に肉欲の虜にしてしまえば、青姦だろうと露出プレイだろうと思うが侭だ。この際、出木杉との交際についてはこれ以上責めず、その方向性で行くべきか。
 当の本人に目をやると、精液塗れの顔のまま相変わらずの表情で、一物の汚れを舌で拭い取っている。高校生と小学生という体格差もあってか、その動作は巣作りをしている小動物を連想させる程に可愛らしい。もっと嬉しそうに奉仕をしてくれるのなら、それが何より一番だと思わずにはいられない。けれども、安易な妥協は禁物だ。
「お前の両親を解放してやってもいいぞ?」
 そう言うと、静香ちゃんは動きを止め、俺の方へゆっくりと顔を向けてきた。潤んだ瞳が揺れているのは、一縷の望みでも見出した気になっているのだろう。
「但し、条件がある。お前が俺と結婚すると誓えばの話だ」
「結婚って、そんな、私、まだ一七よ? それに今はこんな身体だし……」
「ああ、身体は暫くそのままだ。それに年のことを言うなら、俺だってまだ一七だぞ? でも判ってんだろ? ドラえもんの道具を使えば、そんなことはどうにでも出来んだよ。どうしても合法的じゃねえと嫌だって言うんなら、『ポータブル国会』で日本の法律を変えてやってもいい。で、どうする? 嫌ならお前の家族は今のままだ。食事や衣服は与えるが自由はない」
「……わっ、判ったわ。なるわよ、のび太さんのお嫁さんに。それでいいんでしょ?」
僅かな沈黙の後、先刻までとは違い、悲しげな顔付きで静香ちゃんはそう返事をしてきた。
「なら、明日にでも解放してやるよ。けどな、お前はずっとここに住んで、しばらくの間は花嫁修業だ。それまで式も挙げねえし、籍も入れねえでおいてやる」
「そんなっ! 家に帰らせてくれるんじゃないのっ?」
「それは無理だな。けど、両親の様子は時々モニターか何かで見せてやる。お前があまり逆らうようなら再び捕らえるし、お前のことも結婚相手でなく、単なる性奴隷扱いにするから、そう思え」
   ★★★
 俺の自室から見て調教部屋の反対側には、多人数での乱交も可能な大寝室、その奥には矢張り多人数で使用可能な大浴場がある。更にその奥にはサンルームとバルコニーがあり、どちらも眼下の街並が一望出来るようになっている。他に城の最上階に設置してあるのは、男女別のトイレと簡易キッチンだけだ。都市の管理や道具類に関するものは全て地下に、食堂や厨房は一階に、そして二階から上は今のところ空き室ばかりになっている。
 腹のポケットから無線機を取り出してドラミに湯浴みの準備を命じた後、俺は裸のまま、同じく全裸の静香ちゃんを連れて部屋を出た。未来の花嫁候補はそれまでのやり取りに意気消沈した様子だったが、大浴場の入り口を抜けて脱衣所に足を踏み入れると、胸の先端と股間とを手のひらで隠したまま、微かに表情を明るくさせた。
「何だ? 未だに風呂が大好きなのかよ?」
「うん。あっ、はい……」
「別に無理しなくても、言葉使いは普通でいいぞ? 俺が気が向くまではな」
「……うん、判った。けど、一緒に入るの?」
「当たり前だろが。結婚の約束をしたってことは、もう俺たちは婚約者同士なんだぞ? その手も外して全部見せろ」
 俺がそう言うと、静香ちゃんは軽く下唇を噛みながらも、ゆっくりと手を除けて十一歳の幼い裸身を晒してきた。
「今後はお前のことは呼び捨てにする。いいな?」
「う、うん。えっと、私は?」
「今まで通りさん付けでいい。ほれ、入るぞ」
 そう告げてからお姫様抱っこをしてやると、静香は身を固くさせた。逆らおうとはしないものの、この後で何をされるのか怯えているらしく、身体を小さく震わせている。
「あんまり怖がんな。この場で犯したりしねえ。お前の身体を洗ってやるだけだから」
 言いながら洗い場に入り、風呂椅子の上に座らせてやると、静香の口から僅かに安堵したような溜息が漏れた。
「でっ、でも、私、自分で……」
「逆らうな、って言ったよな?」
「……はい。じゃなくて、うん」
「今のは許してやっから、洗ってくれってお前から頼んでみろ」
「えっ? あっ、あの、その、わっ、私の身体、のっ、のび太さんが洗って下さい」
「まあ、いいだろ」
 蛇口脇の棚からボディシャンプーのボトルを手に取ると、俺は中身を手のひらに取り、両手を擦り合わせて泡立てた。その手を胸に当て、平らな乳房をそっと揉み上げてやると、静香は嫌悪感を隠そうともせずに眉根を顰め、再び身体を硬直させた。
   ★★★
「んふぁ……もう嫌ぁ……はぁん……許してぇ……ひはぁ……お願いぃ……」
 洗い始めてやってから十数分後、静香は洗い場の床で四つん這いになったまま、俺に身体を弄ばれていた。既にどこも泡塗れだが、それでも俺は尖った乳首と淫核とを指先で容赦なく清めてやっている。当初はこれ以上は我慢しきれないといった様子で、風呂椅子から立って逃れようとした静香だったが、今では言葉こそ否定的ではあるものの、それなりに快楽に溺れているようだ。何より驚いたのはその身体の感じ易さで、乳房や秘裂だけでなく、首筋や脇の下、背筋を優しく撫で上げてやるだけで、喘ぎながら全身をくねらせてくる。肉体は十一歳だが、性感は十六歳のままといったところか。未だに処女であることは既に検査させてあるが、この様子なら恐らく自慰の経験くらいはあるのだろう。
「気持ちいいんだろ? 認めちまえよ?」
「あふぁ……気持ち良くなんかぁ……くふぅ……ないぃ……ふはぁ……嫌なのぉ……」
 強情な相手を言葉で甚振るのは楽しいが、ここはもっと素直な言葉が聞きたいところだ。俺は淫核を責める手はそのままに、腹のポケットから『ウラオモテックス』を取り出した。これを貼られた相手は本音しか言えなくなるという道具だ。愛らしい尻肉に付着した一部の泡を拭い取り、それをしっかりと貼り付けてから、俺は乳首に手を戻して再び静香に問い掛けた。
「んなこと言ってもよ、乳首とクリトリス触られて、ほんとは気持ちいいんだろ?」
「かはぁ……どっちも気持ちいいのぉ……あはぅ……すっごく気持ちいいのぉ……」
「ここはどうだ? 気持ち良かったら、オマンコ気持ちいいって言ってみろよ?」
 そう言いながら、俺は淫核に触れているのとは別の指で膣口をなぞってやった。乳首と合わせて三点責めだ。途端に静香は大きく喘ぎ、もどかしそうに腰を揺らし始めた
「んふあっ……オマンコ気持ちいいっ……くはうっ……オマンコ気持ちいいっ……かはあっ……乳首もクリトリスもおっ……ひくうっ……全部気持ち良過ぎるのおっ……」
 淫語混じりの言葉を聞いている内に、俺は堪らなくなってきた。もう陰茎ははち切れんばかりの状態だ。この場では犯さないと静香には告げたものの、このまま上手く誘導して性交をおねだりさせてやりたい。となれば、もっと肉欲を高めてやる必要がある。俺は相手の胸から再度手を離し、ポケットから『性感コントローラー』を取り出して敏感ボタンを押し込んだ。
「くひはあっ……どんどん気持ち良くなってくるうっ……んひくあっ……オマンコ気持ちいい気持ちいいっ……はくひうっ……もっと乳首も触ってえっ……ふひはあっ……もっとたくさん気持ち良くしてえっ……」
「だったらセックスはどうだ? もっと気持ち良くなりてえんだろ?」
「うくひあっ……それだけは嫌あっ……かふはあっ……セックスは嫌あっ……」
「残念だな。オチンポ入れて下さいって言ってくれれば、このまま二、三回イかせてやろうと思ってたのによ。それともお前、イきたくねえのか?」
 尋ねながら乳首を軽く摘んでやると、静香は四肢を大きく震わせた。
「あくひはっ……イきたいけど嫌あっ……はくひうっ……オチンチンは嫌なのおっ……」
「これでもか?」
 俺がコントローラーの絶頂ボタンを押すと、静香は全身を引き攣らせ、高らかに喜びの声を上げた。
   ★★★
 コントローラーを使って続け様に三十回ほど果てさせてやっても、静香は頑として俺との性交を承知しなかった。ならばもっと虐めてやりたいところだが、もう体力は残っていない様子で、既に床に俯せで倒れ込んだまま荒い息を吐き続けており、秘所からは愛液だけでなく尿まで漏らしている。スタミナ剤である『ハツラツン』を飲ませて体力を回復させてやったとしても、相手の決意が固い以上、何度やっても同じことの繰り返しだろう。今回は性感の開発だけで満足しておき、次回に希望を繋ぐしかなさそうだ。
 問題は陰茎の昂ぶりをどう処理するかだ。奉仕させる為だけに薬を飲ませるというのも、どことなく馬鹿らしく思える。考え込みながら何気なく静香を眺め、そのヒクヒクと蠢く尻穴を見ている内に、俺はそこに精液を掛けてやりたくなってきた。出来れば腸内に注ぎ込みたいところだが、何の事前準備もしていない以上、一物が汚れてしまう可能性がある。どんなに愛しい相手のものでも糞便と経血だけは俺の嗜好から外れており、可能な限り見たくも触れたくもない。ここは浴びせるだけで我慢するしかないだろう。
「おい、静香。そんなにセックスが嫌なら、仕方ねえから今日は諦めるけど、それ以外なら多少はいいよな?」
「はへぇ……それ以外ってぇ……んひぁ……何するつもりなのぉ?」
「お前のケツ穴にザーメンぶっ掛けさせろ。ケツにチンポ押し付けるけど、入れたりはしねえから。犯されるよりはいいだろ?」
 俺はそう言いながら、自ら陰茎を扱き始めた。相手が達するのを見ながら我慢に我慢を重ねていただけに、尿道口からは大量のカウパー液が溢れており、すぐに射精限界を迎えてしまいそうだ。
「あふぅ……ほんとは嫌だけどぉ……くはぁ……それでセックスしなくて済むならぁ……ひへぁ……我慢するぅ……」
 本音しか口に出せない状態だけに、勿体付けたやり取りをしなくていいのは気が楽だ。俺は手の動きを速めながら屈み込み、眼前の小さく薄い尻肉に亀頭の先を撫で付けた。ボディシャンプーの泡を我慢汁で洗い落してやりながら、ついでとばかりに空いた手の指で再び肉溝を擽ってやると、静香は微かに腰を跳ね上げて応えてきた。
「はひぃ……オマンコぉ……んへぁ……気持ちいいのぉ……あひぅ……もっとぉ……」
「お前、底なしか? 今まで毎日オナニーでもしてたんだろ?」
「はひぁ……毎日なんてぇ……くふぅ……してないものぉ……ふひぁ……時々だもぉん……あへぇ……そこ好きぃ……ひはぁ……そこもっとしてぇ……うはぁ……クリトリスぅ……」
 いい機会なので自慰ネタについても質問してみたかったが、多分、出木杉だと言い出すに違いない。今の状況下でそんな言葉を聞く気にもなれず、俺は一物と秘裂への愛撫に集中することにした。しかし、然程精神を高める間もなく、呆気ないほど簡単に臨界点はやってきた。
「出すぞっ」
 予告してから俺は亀頭の先を静香の尻穴に押し付け、間違って挿入しないように注意しながら精液を放った。開閉を繰り返していた菊門は浴びせられた体液を多少は飲み込んだようで、静香は指先で恥部を弄られながら、小刻みに尻を震わせ始めた。
「んひいっ……お尻の中に熱いのがあっ……はへあっ……染みて痛いのに何でえっ……くへあっ……何でこんなことが気持ちいいのおっ……あひいっ……ヤダ私こんなことでえっ……はへうっ……嫌嫌こんなのおっ……かひはっ……ダメえっ……またイっちゃううううううっ!」
   ★★★
 その後、絶頂の余韻を存分に楽しませてやってから『ウラオモテックス』を剥がすと、静香は本音を口にした自分を責めるかのように激しく泣き始め、その後はドラミに対応を任せたのだが、翌朝には俯きながらも食堂に姿を見せてくれた。とは言え、未だに目の周りが腫れぼったいところを見ると、宛がわれた部屋の中で夜遅くまで涙を流していたのだろう。
「お、おはよう」
「ああ、おはよ。こっちへ来い。お前の席は俺の隣だ」
 そう告げて隣の椅子を引いてやると、静香は深く息を吐いてから腰を下ろした。
「そういつまでも落ち込んでんじゃねえよ。もうお前の両親は家に返してやったぞ。食事の後でモニター越しに会話ぐらいはさせてやる」
「ほんとっ?」
「約束するしてやるから、朝食はちゃんと食べておけ。このテーブル掛けのことは覚えてるだろ? 食べたい物の名前を言えば出してくれっから」
 テーブル上の『グルメテーブルかけ』を指差してそう言うと、静香は思案顔になった後、小さな声で呟いた。
「じゃあ、えっと、カルボナーラと百パーセントのオレンジジュース」
 言い終わると同時に、静香の前に注文の品が現れた。スパゲッティは皿の中で湯気を立てており、ジュースの入った洒落たグラスの縁には、オレンジが一房飾り付けられている。
「あの、のび太さんは朝ご飯食べないの?」
「俺はもう随分前に喰った。お前が来るか心配で待ってただけだ」
「……私のことが、心配で?」
「んだよ? 意外そうな顔だな?」
「そういう訳じゃないけど……」
 静香は目の前の料理に手も伸ばさず、手のひらを頬に当てて何か考え込み始めた様子だ。あまり食事の邪魔になっても悪いかと思い、俺が椅子から立ち上がると、無言のまま縋るような視線を向けてくる。
「言いてえことがあんなら、はっきり言え」
「あ、あの、ありがとう」
「あ?」
「だって、その、私のこと、心配してくれたんでしょ?」
 その言葉に俺は苦笑した。幾ら心配したと言っても、その原因を作ったのは元々俺だ。目の前の湯浴み大好き少女は、そんなことも理解出来ない程に頭の回転が鈍くなってしまったのだろうか。だとしたら、一度精神状態を検査してやった方がいいのかもしれない。
「お前、俺が昨日何をしたか忘れたのか? そんな相手に容易く礼を言えるのかよ?」
「でも、パパとママのこと、約束守ってくれたみたいだし。それに、お風呂場でのことは、恥ずかしいけど、私の、その、正直な気持ち、だったかもしれないし。だから……」
 俺は首を捻ってみたが、それでも静香の言葉の意味が理解出来なかった。自分が同じ仕打ちを受けたなら、間違いなく相手に殺意を抱くだろう。捕らえられた両親が解放されようと、辱めの最中に自分が発した言葉が本音だろうと、それは恐らく変わらない。ともすれば、これは男と女の思考の相違点なのだろうか。
「まあ、いいや。一応言っておくがな、お前が本心から俺を受け入れようとしない限り、昨日のようなことはずっと続くぞ? その代わり、お前が受け入れようと努力するなら、俺もその分は優しく接してやる。どの道、逃げようとしても逃げらんねえんだ。後は自分で考えろ」
   ★★★
 食堂に静香を置き去りにしたまま自室へと戻る途中、俺は腰に巻いた『とりよせバッグ』から無線機を取り出し、タイムパトロール狩りの準備をしている筈のドラえもんへと連絡を入れた。静香の両親を急遽自宅のモニター前に待機させ、愛娘との会話の際には今朝まで牢に捕らえられていたと口裏を合わせるだけでなく、自ら進んで俺の物になるよう説得しろと伝えておけ、と話した後は、送信先を切り替えてドラミへの指示だ。食堂に行って静香を監視し、食事を終えてから自宅にいる両親と会話させてやれ、と告げて無線を切ると、俺は先刻聞かされた言葉の真意についてもう一度考えてみた。
 もしも本心から礼を言ってきたのだとすれば、相手は俺に対して強い拒絶感を持っていないということになるが、幾ら何でもそれは手前勝手過ぎるだろう。他に可能性があるとしたら、憎悪は憎悪、感謝は感謝として、自然に思考や感情を切り替える傾向があるということぐらいしか思い浮かばない。が、誰にでもそつ無く振る舞う静香の性格からすると、こちらの方が正解に近い気がする。嬉しいことと悲しいことで差し引きゼロになるのではなく、どこまで行ってもプラスとマイナスが混じり合わずに積み立てられていくのだとしたら、それはそれで怖くもある。それでもどこかに付け入る点がないだろうかと思い悩んでいると、いつの間にか中央エレベーターの前に辿り着いていた。
 扉を開けて中に乗り込み、頭を振って諸々の雑念を振り払う。どんなに推察を重ねても、相手が人間である以上、それ程単純ではないだろう。対処するのに必要なのは事前の算段ではなく、自らの覚悟だ。無論、前者もあるに越したことはないが、後者に比べて優先順位は低い。故に俺は自らに向かって改めて問い掛けた。自分は静香をどうしたいのか、それが判れば覚悟も決まる。
 最上階でエレベーターを下り、自室の前を素通りしてバルコニーへと向かう。一口にバルコニーと言っても、城を囲むように張り巡らさせており、総面積は中規模のビルの屋上よりも格段に広い。その端に設置された手摺りへと身体を凭れ掛からせ、俺は街を見下ろして呟いた。
「千年王国、作ってみるか」
 俺が王であるならば、静香は王妃だ。当然、その地位を与えてやるには幾つかの前提条件があるが、気持ち的にはもう決まっている。それならばその日の為に、より快適に暮らせる場所を用意しておくべきだろう。地下都市や地下リゾート地の建設を進めるだけでなく、必要ならば地上の一部を支配してもいい。幸いと言っていいのかどうかはまだ判らないが、城の地下倉庫には対タイムパトロール用に用意した武器が山ほどある。仮に地上との戦争となった場合、その全てを使わずとも、『熱線銃』や『クルクルパー光線銃』、『原子核破壊砲』や『無敵砲台』だけで事は足りるだろう。この弱々しい日本という国の一部程度なら、『地球はかいばくだん』で脅すだけで手に入るかもしれない。
 いずれにせよ、安住の地を作り上げて確保しておくことが、俺の静香に対する愛情の証明であり、覚悟の一部だ。当の本人は嫌がるかもしれないが、先々納得させる自信はある。
 俺は大きく伸びをすると、無線でドラえもんに新たな命令を下すべく、サイドバッグへと手を入れた。
   ★★★
 静香が俺の自室を訪ねてきたのは、その日の正午少し前のことだった。ノックの音を聞き、ベッドに寝そべって漫画を読んでいた俺が入室を許可すると、静香は思い詰めた顔で歩み寄ってきた。その素振りからすると両親の説得が上手くいったのかもしれないが、取り敢えずここは素っ気なく応対した方がいいだろう。
「何だ? ドラミはどした? 一緒じゃなかったのか?」
「ドラミちゃんは、その、私が言って席を外してもらったんだけど……」
「で、何の用だよ?」
「あの、私、のび太さんに聞きたいことがあって……」
 そう言って静香は更に近付くと、ベッドの縁にちょこんと腰を下ろした。身体を起こして俺が隣に座ると、向き直って微かに揺れる瞳を向けてくる。
「何だ? 言ってみろよ?」
「う、うん。あの、のび太さんは、どうして私を、その、虐めるの?」
「ストリップさせたり、セックスを迫ったりしたことか?」
「……うん」
「んなの、お前のことが好きだからに決まってんじゃねえか。興味がなかったら、裸なんか見たくもねえよ。それに、わざわざこんな城を建てて連れ込んだりもしねえ」
 当たり前のようにそう言ってやると、静香は頬を染めて俯いた。面と向かって好きと言われたことに照れているようだが、本来なら文句を言ってきてもおかしくない場面であり、俺にとっては予想外の反応だ。
「……じゃあ、私の身体をこんな風にしたのは、どうして?」
 その質問についても、俺は正直に答えることにした。疎遠になる前からやり直したかったと告げると、静香は少しだけ目を見開き、後に困り顔になりながらも薄く微笑んだ。
「まあ、俺から見たら、その頃のお前が一番可愛かったっていうのもあるけどな」
「かっ、可愛いって、そんなこと言われても……。じゃあ、その頃の私に近付けたくて、この服を着せようと思ったの? 朝起きたら部屋に用意してあったんだけど」
 静香はそう問い掛けて、自分の着衣に視線を移した。半袖のポロシャツにミニスカートという出で立ちは、確かに昔よく見た静香の服装そのものだ。
「お前の服を用意したのはドラミだ。昔の写真やら何やら調べて、あいつなりに気を使ったんだろよ。その服が嫌なら『着せかえカメラ』で別のに替えてやってもいいぞ?」
 尋ね返すと、静香は首を横に振った。
「ならいいけどよ。もし気に入ったんなら、後でドラミに礼でも言っとけ」
「うん、そうする。それでね、のび太さんの話を聞いて、私の気持ちも決まったから……」
「あ?」
「えっと、その、さっき相談したら、パパもママもそうして欲しいって言ってたし、そこまで思ってくれてるなら、私、のび太さんのお嫁さんになります」
   ★★★
 念の為に話を聞くと、静香の両親のクローンは予想以上の働きをしてくれたようだ。決して捕らえられた訳ではなく、娘と結婚してやって欲しいと俺に頼み込み、自分たちが牢屋に入れられたことにして娘の決心を促して欲しい、とモニター越しに状況を説明したらしい。その強引な筋立ての殆どはドラえもんによるものだろう。改造後も味覚だけは変わっていないようだし、後で褒美としてドラ焼きでも与えてやるか。
「けどよ、お前は出木杉が好きなんだろうが?」
「それは、その、そうだけど、そうだったけど、忘れるから……」
 そう答えながらも、静香の顔には陰りがある。両親の為に自分の気持ちを押し殺すつもりでいるのは間違いない。その背中を押してやるのは簡単だが、今一歩の所で決意を踏み止まらせて、嫌悪感に顔を歪めるところをもう少し眺めたい気もする。
「確認するぞ? お前は俺と結婚したいのか? 俺に犯されても構わねえのか?」
「えっ? う、うん。でも、その、最後までするのにはもう少し時間が……」
「そんな覚悟なら部屋を出てけ。用意してやった部屋にでも帰ってろ」
「ごっ、ごめんなさいっ、いいからっ、いつでも構わないからっ」
 静香はそう言って俺のTシャツに縋り付いてきた。相変わらずその根底にあるのは家族への想いだろうが、必死に身を寄せてくる素振りはそれなりに愛らしい。
「どんな状況下でもか?」
「えっ? あ、うん……」
「出木杉の前で俺がお前を犯そうとしてもか?」
 俺がそう問い掛けると、静香は呆けた顔になった。何を言われたのか判らないといった表情だ。それでもやがて首を横に小さく振り、涙目になって訴え掛けてきた。
「それは許してっ、それだけは許してっ、他のことなら我慢するからっ」
「それだけはって、今、言ったよな? じゃあ、特別にお前に選ばせてやる。出木杉の前で犯されるのと、両親の前でするのと、どっちがいいんだ?」
「そっ、そんな……」
「すぐに答えなきゃ、両方とも決行だ」
 淡々とした口調で俺がそう告げると、静香は一頻り押し黙った後、小さく口を開いた。
「ぱ……」
「あん?」
「パパとママの前で、その、する方がいいです……」
「お前は俺と結婚してえんだろ? だったら言い方が違うだろ? して下さいって頼むのが筋ってもんだろが。言い直せ」
「は、はい。その、パパとママの前で、私とセックスしてください……」
 言い終えた後、静香は頬に一筋の涙を伝わせた。
   ★★★
 家族の前での性交を承知させたと言っても、その場で処女を散らしてやるべきか、それとも事前に調教を重ね、快楽漬けになった様を晒させるかは判断に迷うところだ。色々思い悩んだ末、俺は前者を選ぶことにした。静香の両親を三時間後に俺の自室へ寄越すよう、ドラミに無線で指示を与え、それまでの間は陰茎を受け入れ易くさせるべく、幼い身体に愛撫を与えておくことにする。当の静香も覚悟を決めたらしく、服を脱がされて全裸にされても、背中の端に『ウラオモテックス』を貼られても、拒む素振りは全くなかった。とは言っても、静香の態度は、出木杉の前で犯されるのがそれ程までに嫌だという証に他ならない。相手のことをそれだけ大切に想っているのだ、と言われている気がして、俺の胸の内ではどす黒い嫉妬が幾重にも渦を巻いていた。
 それでも行為を中断する気にはなれず、俺は着衣を脱ぎ捨てた。他の男を想うことが馬鹿らしくなる程に悦楽を味わわせてやる方が、嫉妬に苛まれ続けているよりは建設的だ。俺は静香をベッドの上に仰向けに寝かせ、その細い両脚を大きく開かせると、包皮の上から淫核をそっと突き、同時に足首から内腿へと舌を這わせ始めた。
「んはぁ……そこぉ……くふぅ……恥ずかしいのにぃ……ひふぁ……気持ちいいぃ……」
 静香は何度も爪先を反り返し、切なげな声を上げてくる。ゆっくりと焦らしながら舌を移動させ、性器の外縁に辿り着いた時には、静香はそれまで以上に自ら脚を大きく拡げ、微かに腰を浮かせてきた。既に淫核は硬く尖って包皮の間から顔を覗かせ、秘裂からは薄く濁った愛蜜が溢れてきている。俺は肌から舌を離すと、努めて優しい口調で問い掛けた。
「どうして欲しいんだ?」
「はぁん……今の続けてぇ……ふはぁ……もっと舐めてぇ……」
「はっきり言え。舐めて欲しいのはクリトリスか? 愛液か? それともマンコ全部か? 乳首はどうする?」
「んくぁ……全部してぇ……かはぅ……身体中全部ぅ……くふぁ……もっともっと気持ち良くぅ……ひふぅ……イきたいのぉ……ひはぁ……オマンコイかせて欲しいのぉ……」
 俺は黙って頷き、膣内に舌先を挿し入れた。生まれて初めて口にした愛液は、当人の淫臭と同じく、思っていた以上に甘酸っぱい。その好ましい味わいに舌鼓を打ちつつ、ついでとばかりに乳首と淫核を優しく摘み上げ、指の腹で軽めに擦ってやる。
「くふあっ……身体の中を舐められてるうっ……あひいっ……オマンコいい気持ちいいっ……かはあっ……もっと乳首もクリトリスも強くうっ……はひうっ……それいい素敵いっ……」
 赤裸々な発言を繰り返しながら、静香は両手で俺の頭を抑えて秘所を強く押し付けてきた。更なる口での愛撫を強要してのことだろうが、そこまで情欲に身を焦がしているのであれば、応えてやりたくもなる。この分ならコントローラーなど使わなくとも、強制的でない初の絶頂を迎えさせてやれるかもしれない。俺は愛撫を続けながらそのタイミングを待ち、淫蜜が強く粘ってきたのに合わせて舌を膣から引き抜き、ソフトグミのような感触の淫核をそっと甘噛みしてやった。
「くひはあっ……それ好き気持ちいいっ……ふくひあっ……イくイっちゃううっ……かひへあっ……クリトリス噛まれてイっちゃううっ………んひへあっ……イっくううううううっ!」
   ★★★
 何度も無理矢理果てさせていたことが功を奏したのか、一度絶頂を迎えてからの静香はより強い快楽を求め、達し続ける度に俺を少しずつ受け入れてくれているようだった。合間に抱き締めてやれば俺の背中に手を回し、乳首を口に含んでやれば腰に脚を絡めてくる。それでいて身体の彼方此方をプルプルと震わせる様は可愛らしく、且つ小学生の肉体とは思えない程に淫靡だ。
「はへぁ……のび太さぁん……くふぅ……キスぅ……ふはぁ……キスしてぇ……」
 十四回目の余韻が切れた後、静香は甘えた口調でそう言ってきた。愛しさからではなく肉悦の一環として唇を求めてきているのだと判ってはいても、そんな言葉を拒絶出来る訳がない。俺は静香の顎を指先で軽く持ち上げると、望み通りに唇を奪ってやった。柔らかな感触を充分に楽しんだ後、舌を挿し入れて口腔を舐め回してやる。静香は身悶えしながら俺にしがみ付い背中を撫で回し、ぎこちなくも舌を絡ませて何度も大きく喉を鳴らした。
「あむっ……ろれっ……はぷっ……んろっ……んうっ……ぷはぁ……幸せぇ……んれっ」
 唾液の糸を引きながら口を離すと、静香は蕩けた顔でそう呟き、俺の唇を舐め上げてきた。次いで頬を擦り寄せながら、悩ましい息を吹き掛けてくる。壁の時計を見ると、公開セックスまでにはまだ少し時間があるが、当人の受け入れ準備は整ったと言っていいだろう。
「うふっ……キスしちゃったぁ……はぁ……生まれて初めてのキスぅ……」
「あ? 出木杉とは何もなかったのかよ?」
「うん……手を繋いだだけぇ……はぁ……今のがファーストキスだもぉん……」
 もしかしたらキスぐらいはしているのかと考え、故にその点については怖くて調べていなかったのだが、全くの新品だったということは素直に嬉しい。その感動を無言で噛み締めていると、静香が不思議そうに俺を見つめてきた。
「……どうしたの?」
「いや、俺も初めてのキスだったし、お前が相手でよかったと思ってさ」
「あはっ、もうほんとにバカなんだから。でも、そう思ってもらえるのって嬉しい」
「嬉しいのはいいけどよ、もう少ししたら両親の前で犯されんだぞ? 忘れてねえよな?」
 その言葉に静香は穏やかに苦笑し、俺の耳元に口を寄せて小さな声で囁いてきた。
「本当は嫌だけど、いっぱい気持ち良くしてもらったし、もう覚悟は出来たから。でも、あんまり酷いこととか、変なこととかはしないでね?」
「多分な。まあ、俺も初めてのセックスだし、そんな無茶する気もねえよ」
「えっ? 初めて? ほんと?」
「んだよ? 俺が童貞だと何かおかしいか?」
「そうじゃないけど、慣れてる感じがしたから、てっきり経験があるのかと思って……」
 静香はそう言って、どことなく嬉しそうな困り顔になった。
   ★★★
 ベッドの脇に椅子を二つ並べ、そこに両親が腰を下ろすと、静香は裸のままシーツの上で三つ指をついた。
「今まで育てて頂いてありがとう御座いました。これからはのび太さんと一緒にここに住むことになるかと思いますが、たとえ離れて暮らしていても、お父様とお母様への御恩は一生忘れません」
 その口上を聞いている内に、俺はこの状況を設定した自らの過ちに気付いた。もし挨拶をしている相手がクローンだと判ったら、静香は間違いなく激怒するだろう。どんなに隠し通そうとしても、いずれは何処かで辻褄が合わないことが出てきそうな気がする。大体、両親がわざわざ娘の性交を見に来ることに不審を抱かない方がおかしい。仮に昨日からの調教で頭が回らなくなっているのだとしても、先々間違いなく俺の企みは発覚する筈だ。その時点、もしくはそれ以前に洗脳してしまえば問題はないのだが、可能な限り静香だけは精神を操ることなく傍に置いておきたい。とすれば、本物の静香の両親もこっそりと『コピーロボット』と入れ替え、出木杉のようにクリームを塗って従わせ、現在目の前にいるクローン二体は処分してしまう他にない。また詰まらない仕事を増やしてしまったと反省しつつ、俺は溜息を吐いた。
「のび太くん、娘を宜しくお願いします」
「存分に可愛がってやって下さいね?」
 静香の父母のクローンにそう言われ、俺もまた裸のまま深々と頭を下げた。父親は義雄という名前らしいのだが、義男も文香もこの場では本物と変わらない口調で俺に接してくる。これはドラえもんの指示によるものらしく、道理でモニター越しの会話の後、静香が怪しまなかった訳だ。
「んじゃ、始めっか。静香、そこに横になれ」
「はい」
 静香は素直に言葉を返し、、照れ臭そうにベッドの上へと身体を横たえた。その上に覆い被さり、脚を開かせると、秘所は先刻までの愛撫による淫蜜を未だに溢れさせている。両親の到着直前に避妊用のドリンク剤を飲ませてあるので、中出ししても妊娠の心配はない。俺は数時間前からお預け状態だった陰茎に手を添えると、静香の膣口に押し付けた。腰を前に進めると、体液の御陰で思いの外スムーズに一物が先端が挿入されていく。だが、すぐに処女膜にそれ以上の進入を阻まれ、俺はその感触を記憶に刻み込みながら、抵抗物をゆっくりと押し開いていくことにした。
「んひいっ……くはうっ……オチンチン入ってくるうっ……かはあっ……痛いいっ……」
 先刻同様、『ウラオモテックス』を貼り付けてあるので、静香は本音を告げてきた。俺としては下手に我慢されるより、この方が有り難い。声のトーンと発言内容から腰の動きに強弱を付け、合間に乳首や淫核に触れてやると、静香は痛みと快楽とに目まぐるしく表情を変化させ、やがて俺の陰茎を膣奥まで呑み込んだ。
   ★★★
 初の性交は予想以上の心地良さで、俺は五感を刺激するその深い悦びに捕らわれ、夢中になって腰を振った。と言っても、もちろん相手に快楽を与えることを念頭に置きながらだ。直前まで愛撫を与えていた為か、静香は当初こそ痛みに顔を歪ませたが、時間が経つに連れて気持ち良さそうに目を細めている事の方が多くなり、俺が初めての膣内射精を迎えた時には甘く鼻まで鳴らしてきた。
 事に及ぶ前に互いに『ハツラツン』を飲んでおいた為、二度、三度と膣内に精液を放っても陰茎はすぐに臨戦態勢を整えてくれる。途中、静香の両親までもが床の上で交じり合い始めたのには困惑したが、その甲斐あってか、もう静香に恥じらう素振りはない。問題はその膣の強度だが、もう二回ぐらいは耐えてくれそうな気配だ。幼く狭い膣内は二人の体液を潤滑液として俺を可能な限り奥深くまで迎え入れ、一物をきつく締め上げながら妖しく蠢き続けている。
「はふあっ……セックス気持ちいいっ……くふうっ……オチンチン気持ちいいのおっ……」
「痛みはどうだ? かなり引いたか?」
「んはうっ……まだちょっと痛いけどおっ……ひうあっ……それよりオマンコが気持ちいいのおっ……ひはあっ……のび太さんクリトリス摘んでえっ……ふはうっ……乳首も軽く噛んでみてえっ……あふうっ……オチンチンでオマンコイかせてえっ……」
 たとえ本心だとしても、ここまで淫語を堂々と語られると相手が痴女に思えてくる。しかし、性交で果てさせてやりたいという思いは俺だって抱いている。愛情がなかったら煩いと思える要求も、甘えの一種だと思えば、その分愛しさも募ってくるというものだ。細かい要望に応えながら一番の性感帯であるらしき子宮口を繰り返し突いてやると、俺を逃がさないとでも言うように、静香は腰に両足を絡ませてきた。
「ふくひあっ……それ好きもっと奥突いてえっ……はふひあっ……のび太さんのび太さぁんっ……かふはあっ……気持ちいいオチンチン気持ちいいっ……あひふうっ……イくイく私イっちゃううっ……んくひあっ……セックスでイっちゃううううううっ!」
 不規則に腰を跳ね上げながら、静香は俺にしがみ付いて背中に爪を立ててきた。その間も俺は抽送運動を続け、余韻に浸る間もなく次のオルガスムスへと導いてやることにした。女としての悦びを与えてやればやる程に、肉体は急速に開花して、俺にも深い感銘を与えてくれるだろう。
「んかはひいっ……まだ私イってる途中なのにいっ……あへくひいっ……嫌嫌怖い凄いのがきちゃううっ……またイくイっくううううううっ! おほへひあっ……待って一旦休ませてへえっ……うひかはあっ……またイくあへええええええっ! のび太ひゃんお願ひ止まってへえっ……ふへひかあっ……壊れひゃうオマンコ壊れひゃうのおっ……あひいいいいいいっ!」
 どうも静香には連続して達すると尿を漏らす癖があるらしい。だが、シーツの上に黄色い染みを拡げながらも、静香は俺に身体を密着させたまま決して離そうとはせず、その後も大きく喘ぎ続けた。
   ★★★
 翌日の朝から静香の態度が急変した。食堂や廊下で俺を見つけては抱き付いてきて身体を擦り付け、他者のいないところでは目蓋を閉じてキスをせがんでくる。本心では性交を望んでいるといった様子だが、『ウラオモテックス』を貼っていない状態では、恥ずかしくて口に出来ないらしい。初の性交がそれ程までに性格に影響を及ぼすとは考えていなかったこともあって、正直に言えば俺は戸惑った。懐いてくれるのは嬉しいが、見方を変えれば単なる淫乱だ。新しい都市を作ると決めた以上はそれなりに考えることもあり、四六時中相手をしている訳にもいかない。
 それでも静香はなるべく一緒に過ごしたいらしく、俺の自室で共に暮らしたいとまで言ってきた。俺は少し思い悩んでから、城の最上階の真下、二十七階の一角に静香専用の豪華な部屋を作り、当面はこちらから暇を見てそこに通うことにした。特に訪問時間の取り決めがない以上、静香は部屋に籠りがちになるだろうが、城の中を勝手に歩き回られた結果、俺の企みを勝手に知られるよりはいい。隣にお目付役兼話し相手となりそうな少女でも住まわせてやれば、それなりに本人も納得するだろう。
 だが、隣に住まわせる少女はクローンでない方が好ましい。もし仮に本当の人間でないことが静香に判ってしまったら、自分の両親についても疑い出すかも知れず、そうなると本物と入れ替える計画も無意味なものとなってしまう。
以上のことをドラえもんとドラミに伝えると、二体ともすぐに準備に取り掛かり、結果として、野々花みよ子という十二歳の少女を新たに『コピーロボット』と入れ替えて誘拐し、洗脳して平民シールを埋め込んだ後、城に住まわせることになった。なかなか可愛らしいショートカットの少女で、どことなく静香にも似ているが、髪の端が緩やかに波打っている点が特徴的だ。当然、先々は俺の性欲の捌け口として使うつもりでもいる。
 ついでに静香の両親も早々に入れ替え、更に二十七階の部屋の内装が終わったのは、初性交の翌々日の夕方のことだった。
「なるべく毎日来てくれる?」
 自室となる部屋に案内し、適当に事情を濁して今後はここに住めと告げると、静香はそう問い掛けて悲しげな微笑みを向けてきた。
「んだよ? 寂しいのか」
「うん、寂しい」
「可能な限り顔出すから。んで、特別に今晩はずっと一緒にいてやっから」
 俺がそう言うと、静香は表情を一変させ、黄色い声を上げながら心底嬉しそうに抱き付いてきた。
「あんまりはしゃぐなよ。隣にも人がいるんだからな? 後で紹介すっから仲良くしてやってくれよ?」
「うんっ、うんっ、うふっ、私、のび太さんと一緒にお風呂に入りたいな」
   ★★★
 数分後、俺は脱衣所で静香と服を脱がせ合っていた。静香の部屋には風呂場も併設してあるので、わざわざ大浴場まで出掛けていく必要はない。何しろ部屋での主目的は性交だ。とは言え、洗い場に入った途端、静香が半勃起した陰茎を優しく握ってきたのには俺も驚いた。
「あはっ、のび太さんのオチンチン、もうこんなに大っきくなってる」
「何だよ? またしゃぶってくれたりすんのか?」
「のび太さんがそうしろって言うなら……」
 静香はそう言って一物から手を離し、俺の手を引いて風呂椅子に座らせると、脚の間に屈み込んできた。目を細めながら陰茎の臭いを嗅ぎ、頬摺りし、次いで躊躇うこともなく亀頭に舌を這わせてくる。
「んれっ……ろれっ……んちゅっ……はぷっ……んろっ……」
「どうした? やけに積極的じゃねえか」
「ぺおっ……だってぇ……はむっ……もうたくさん恥ずかしいとこ見せちゃったしぃ……れろっ……昨日はキスもしてくれなかったしぃ……あむっ……もごっ……んぼっ……」
 まるでそうすることが当たり前のように、静香は一物を咥えて口中で忙しなく舌を絡め、今日一日の汚れを舐め取っていく。まだまだ拙い奉仕だが、嬉しそうなその様子を見ているだけて陰茎が力が漲ってくる。程々にその硬度が増したところで静香は口での愛撫を止め、俺の膝の上に正面から跨がってきた。片手で一物を掴んで先端を膣口に当て、ゆっくりと胎内に呑み込んでいく。秘所は既に濡れていたが、幾ら何でもここまでする性格とも思えず、俺は慌てて問い掛けた。
「おいっ、ほんとにどうしちまったんだよっ? 避妊もしてねえんだぞっ?」
「はあっ……もういいのっ……はうっ……のび太さんに全部あげるのっ……ふあっ……もっとのび太さんのものになってっ……んあっ……今までの自分は忘れるのっ……」
 その言葉で俺は納得した。つまり、今までの行いは全てを捨てる為の算段であり、決して俺に愛しさを募らせていたのではなかったということだ。恐らくは処女を散らす前から、今後は俺に縋って生きるしかないと考え、そういう結論に至ったのだろう。両親の前で身悶えしながら達していたのも、以前の自分を捨てる為の手段の一つだったのかもしれない。
 ならば俺はどうするべきか。そんな考えを持っている以上は拒んでやりたいところだが、それだけ覚悟を決めているということでもあり、上手く対処すれば先々本当に愛情を寄せてくるかもしれない。しかし、それまでの間は相手の諦念を利用せざるを得ず、結果として単なる性処理の道具に貶めることになる。俺が欲しいのは静香の身体だけではない。その心をも得る為に、今この場で必要なのは何だろう。
 俺は静香の細い腰に両手を当てて上に持ち上げ、挿入途中だった陰茎を膣から引き抜いた。次いで手にした身体を抱き寄せ、その耳元へと優しく囁いてやる。
「全部忘れたりなんかしなくていいから。お前は嫌かもしんねえけど、今更こんなこと言っても仕方ねえかもしんねえけど、今までのことも全部含めて、いつかはお前を幸せにすっから」
「……のび太……さん?」
「だから無理はねえでくれ。普通にしててくれ。楽しい時には笑って、嫌な時には怒って、俺が好きになったのは、そんな源静香なんだから」
 震える声でそう言うと、静香は身体の硬直を解き、俺の頬へと唇を押し当ててきた。
「……じゃあ、私も、もっとあなたのことを好きになれるよう、努力してみる」
   ★★★
 暫くの間、俺は風呂椅子に座ったまま静香と抱き合っていたのだが、やがて目の前の小さな身体の主は、言い難そうに尋ねてきた。
「えっと、さっきからずっと、その、硬いのが当たってるけど、辛くないの?」
「まあ、確かに辛いけど、このまましちまったりしたら、もっとお前に嫌われそうだしな。我慢するよ」
 俺がそう答えると、静香は恥ずかしそうに肩を竦め、再び問い掛けてきた。
「してもいいって、私が言っても?」
「はあ? だってお前、まだ俺を本心から受け入れようとは思ってねえだろ?」
「今はそうだけど、約束するわ。今までの自分を忘れることなく、いつかちゃんとのび太さんのことを好きになる。それがいつになるかは判らないけど、それまで我慢しなくてもいいの。それに、私にだって性欲はあるし、多分、普通より少しエッチな女の子だと思うし、一度はしちゃったんだし、その、のび太さんさえ良かったら、えっと、可愛がって欲しい、かも……」
 そう言って照れ臭そうに笑う静香を見て、俺も思わず笑ってしまった。未だ心を通わせ合っていない以上、互いの身体を使っての性欲処理ということになるが、それでも先刻までの投げ遣りな覚悟とは違うものを、先々抱いてくれるつもりでいるらしい。ならば俺としても異論はない。男としての度量を見せる為にも、存分に貫いてやりたいところだ。
「なら、さっきの続きしてくれよ。入れてからどうするつもりだったのか」
「もう、のび太さんのエッチ」
 静香は拗ねた顔で唇を尖らせながらも、一物を再度手にして腰の位置を変え、膣内へ挿入し始めた。間が空いていたにも関わらず愛液は未だに滑り、膣肉と一緒になって得も言われぬ快楽を与えてくれる。
「んくあっ……太くて硬いオチンチンでえっ……はくうっ……私の中が拡げられてくうっ……くふはっ……まだ痛いのに何でえっ……ひうあっ……何でこんなに気持ちいいのおっ……」
 悩ましく声を上げてはいるが、まだどことなく辛そうにも見える。少しでも苦痛を和らげてやろうと思い、俺は指先で淫核を擽りながら左胸の先端を口に含んでやった。そっと吸い上げて舌で弾き、唇の間で優しく押し潰してやると、小さな乳首がどんどん硬く尖ってくる。淫核も同様に勃起させてやると、静香は未だ挿入途中であるにも関わらず、ゆっくりと腰を反復させ始めた。
「おい、別にお前が動かなくてもいいんだぞ?」
「んふはあっ……だって腰が勝手に動いてえっ……ひくはあっ……止まんない止められないのおっ……かはふうっ……オチンチン気持ちいい気持ちいいっ……はくひあっ……のび太さんも動いてえっ……あふひうっ……オマンコの一番奥突っついてえっ……」
 正直な言葉を強要されていないにも関わらず、嬉しそうに淫語を口にする静香に多少呆れながらも、俺は言われた通りに腰を振り、望みの場所を繰り返し突いてやった。途端に大量の淫蜜が接合部から溢れ出し、水滴が四方に飛び散っていく。
「あへひあっ……そこ好きもっともっとおっ……はひくあっ……どんどんセックスが好きになるうっ……ひへはあっ……のび太さんのオチンチンが大好きになっちゃううっ……」
   ★★★
 避妊していないことに改めて気付いたのは、座位のまま三度目の射精をした直後だった。俺がそのことを謝ると、静香は余韻に浸りながら膣奥で精液を受け止め続け、相変わらずの蕩けた表情で小さく首を横に振った。
「平気ぃ……ふはぁ……もし出来ちゃったらぁ……ひふぅ……責任取ってもらうからぁ……」
 そう言って悪戯っぽく笑う顔には、抑制された感情の陰は見当たらない。好意を抱くよう努力した結果か、肉欲に我を忘れている為かは判らないが、現時点では充分に俺を受け入れてくれているようだ。と言っても、矢張り妊娠はまだ早い。今回のことは後でドラミにでも検査させ、仮に孕んでしまっていたら堕胎処置を受けさせることにして、今後は毎日避妊薬を飲ませておいた方がいいだろう。
「なら、このままもう一回するか?」
「もう入り切らないわよぉ……んはぁ……何度もいっぱい出すんだものぉ……はふぅ……でも染みてきて気持ちいい……ひはぁ……もう少しこのまま抱っこしててぇ……」
「まあ、いいけどよ。痛みはどうなんだよ? まだ時々は辛いのか?」
 尋ねながら薄い尻たぶを撫で回してやると、静香は擽ったそうに身を捩った。平らな胸は動作に釣られて揺れることはないが、未だに尖りきったままの撫子色の乳首が愛らしい。
「自分でも不思議なんだけどぉ……はぁ……こんなに身体が小さくされてるのにぃ……はぁ……もう気持ちいいだけのぉ……はぁ……私こんなにエッチだったかしらぁ……」
「隠された本性って奴だな」
「……軽蔑する?」
「しねえよ。もっとエロくなってくれた方が嬉しいくらいだ」
 正直に答えてやると、静香は苦笑いしながら俺の胸を軽く抓ってきた。照れ臭そうに甘えてくるそんな素振りを見ているだけで、陰茎が再び硬くなっていく。静香もそのことに気付いたらしく、震える腰を押し付けて甘く息を吐いてきた。
「んふぁ……また大っきくなってきてるぅ……はぁ……ほんとにエッチなんだからぁ……」
「そんだけお前のマンコが気持ちいいってことだ。普通は喜ぶところだぞ? 軽蔑なんか絶対にしねえから、お前ももっと気持ち良さを求めてこいよ」
「だってぇ……はぁ……これ以上エッチになっちゃったらぁ……はぁ……恥ずかしいぃ……」
「今更手遅れだと思うがな。それに、スケベ同士で丁度いいじゃねえか。いつでもマンコ濡らしてるような、今まで以上にエロい言葉を口にしてくるような、そんな女になってくれ。そういうのが俺の理想なんだからよ」
 俺の発言に静香は呆れ顔になった後、堪えきれないといった様子で吹き出した。笑いながら俺の背中に回した手に力を込め、胸に顔を寄せてくる。
「んだよ? 別に面白いこと言ったつもりはねえぞ?」
「うふっ、だってぇ、うふふふっ」
 心底楽しそうに笑う相手を前にして、一物からは力が抜け始めた。この状態で四回戦目に突入できる程、俺の精神は図太くはない。取り敢えず膣から引き抜いて、身体でも洗おうかと考えていると、静香は一旦声を抑えて俺を見上げ、気恥ずかしそうに口を開いた。
「嫌わないって約束してくれるなら、そういう女の子になってあげる」
   ★★★
 入浴を終えた後、俺は『とりよせバッグ』から小さな箱を取り出した。前もって用意しておいた物で、中には大量の『新型アンキパン』を『スモールライト』で縮小し、キャラメルと同程度の大きさに固めた物が複数入っている。俺はその中の一粒を静香に与え、噛み砕いた後に嚥下させた。この行為だけで、静香の知識には成年向けコミック約千冊分の情報が加えられたことになる。ついでに官能小説や性交についての実用書の粒なども口にさせると、静香は知り得た事柄に頬を染め、若干発情した顔付きになった。
 避妊用のドリンク剤を飲ませ終わってから、俺はベッドの上に静香を誘い、向かい合って横になった。当然、互いに全裸の状態でだ。そのまま手を取って陰茎を握らせ、俺は穏やかに問い掛けた。
「お前が手にしてるのは何だ? 今覚えた言葉を使って、俺を昂奮させてみろ」
「はぁ……勃起オチンポぉ……はぁ……のび太さんのカリ太勃起オチンポぉ……」
 静香は素直に従いながら、一物をゆっくりと扱き始めた。その動きは巧みで滑らかで、小学生に奉仕されているのだとは思えない程に心地いい。
「で、お前はその勃起チンポでどうされたいんだよ?」
「はぁ……オマンコの奥まで擦り上げて欲しいのぉ……くふぁ……亀頭の先っぽで子宮口を押し開いてぇ……んふぁ……子宮に直接オチンポ汁飲ませて欲しいのぉ……あふぅ……一番奥でゴクゴク飲むからぁ……はひぁ……濡れ濡れオマンコイかせまくってえっ……」
 どうも静香は淫語を発する度に気持ちを昂ぶらせているようで、喘ぎも鼻息も次第に大きく悩ましくなってきている。偏った知識量に理性が抗しきれないのかもしれないが、もう少し過激なことを言わせれば、自身の発言だけで果てる様が楽しめそうでもある。しかし、亀頭の先端からは我慢汁が溢れてきており、それまで俺自身が性交を我慢出来そうもない。。
「そうしてやりてえとこだけどな、次は実地訓練だ。俺を跨いでチンポ入れて、一人で腰振ってみろ。好きなようにして構わねえから」
 俺がそう告げると、静香は躊躇いもなく指示に従い、手早く一物を咥え込んだ。先刻とは明らかに違う艶めかしい動作で、前後に腰を滑らせてくる。
「はふあっ……勃起オチンポ気持ちいいっ……くふうっ……子宮にゴツゴツ当たってくるうっ……んはあっ……オマンコがトロトロになっちゃううっ……」
「おい、最初からあんまり激しくすんな。すぐ出ちまうだろが」
「ふひあっ……だって好きなようにしろってえっ……かはうっ……その分何度でも飲むからあっ……んひあっ……オチンポ汁全部オマンコで飲むからあっ……」
「じゃあ、先にイくぞ? 一回目だ、受け取れっ」
 そう告げて精液を放つと、静香はそれまで以上に下半身の動きを加速させてきた。中空を見上げて背中を逸らし、酔い痴れた表情を浮かべている。
「あひくはあっ……熱いオチンポ汁が染みてくるうっ……んひふうっ……もっともっと飲ませてえっ……ふかはあっ……好きなだけオマンコにぶち撒けてえっ……」
   ★★★
 翌日の昼間、俺はドラミを自室に呼び出した。日頃の行動について尋ねたいことがあったからだ。ドラミはいつもの黄色いワンピース姿で現れると、嬉しそうに抱き付いてこようとしたが、俺はその手を振り払い、強い口調で問い掛けた。
「お前、静香に何か薬を飲ませてんだろ?」
 その言葉を受けて、ドラミは身体を小さく竦ませた。否定しているつもりなのか、首を微かに横に振っているが、俺の質問には裏付けがある。昨日、夜遅くまで性交を重ねた結果、静香は途中で意識を失ってしまい、介抱しようと『お医者さんカバン』を取り出して検査したところ、体内から妙な成分が検出されたのだ。無論、本来ならそんな検査をする必要はなく、単に診察だけして気付け薬を飲ませてやれば良かったのだが、避妊していない状態で中出ししたこともあって、俺が詳細なデータを欲したが故のことだ。
「正直に言えよ? どんな薬を飲ませた? はっきり言わねえと、お前はもうお払い箱だ」
 検出された成分の効果については既に調べてあり、その手段や目的についても予想が付いているが、まずはそれを当人の口から語らせなければならない。その際の態度によって仕置きの内容を決める為だ。もちろん、当人に反省を促す意味もある。
「……避妊薬と、催淫剤と、痛み止めです」
「どうやって飲ませた?」
「……ジュースに入れて、です」
「いつからだ?」
「……先日、静香さんを調教部屋に繋いでおくようにと、お兄様が仰った直後からです。その後は、その、毎日飲ませていました」
 消え入りそうな声でそう言うと、ドラミは意味深な眼差しを向けてきた。
「勝手なことをして申し訳ありませんでした。でも私、お兄様の為に良かれと思って……」
 どうも人間そっくりに改造し過ぎてしまったらしい。ドラミは瞳を潤ませており、今にも泣き出しそうな気配だ。
「避妊薬は、まあ、判る。痛み止めは、処女膜破る前後だったからとして。催淫剤はどうして飲ませた? 結果的には助かったけどよ。んなもん必要なかったんじゃねえのか?」
「申し訳ありません。ですが、催淫剤については、そんなに効果の強い物じゃありませんし。一応は飲ませておいた方が、静香さんもお兄様のことを受け入れやすいかな、と思いまして」
「全部が全部、俺の為にしたことか?」
「はい。あ、でも、その、少しは私の為、かもしれません。静香さんの調教がスムーズに進めば、その分、私のことも早く抱いてもらえるかなって、そう思っていた部分もあります」
 ドラミはそう言って俯き、程なく床にポタポタと涙の粒を落とし始めた。
「ああ、もう、判ったから泣くな。お前の気持ちは理解したから」
「ぐすっ……じゃあ……ひぐっ……許してくれるんですか?」
「許してやるから、今後は勝手な真似しねえって誓え。その約束を守れるようなら、近い内に抱いてやる」
   ★★★
 ドラミを宥めた後、痛み止めと催淫剤については今後もジュースに混ぜて毎日飲ませておくように、と俺は指示を与えた。今更反応が鈍くなっては詰まらない、ということもあるが、主目的は相手を冷静にさせない為だ。考えてみれば、俺が現在は眼鏡を掛けていない点、両親が実際には六歳程若返っている点、その他諸々の事柄に静香が気付かなかった、もしくは気付いていても口にしてこなかったのは、催淫剤によって発情状態であったからだと思われる。ならば、取り敢えず現状を維持しておくに越したことはない。避妊薬については、既に当人に毎日服用するよう約束させてある。
 更に『性感コントローラー』を量産し、全方向アンテナを繋げた上で主要な部屋の壁に埋め込んでおくように、とも告げておいた。件の道具は女性を対象として研究開発させたものであり、男の俺が電波を浴びても問題ないように作らせてある。まだ使用したことはないが、音声入力用の端子も付いており、予めキーワードを設定しておけば言葉一つで相手の反応を楽しむことが出来る。その効果はドラミやクローンたちにも有効だ。
 ちなみに、ドラミには片乳首だけで数十万、人工膣に至っては十数億の超極小高性能センサーが取り付けてある。俺の嗜好性によって脱糞だけは出来ないが、体液の分泌や放尿だけでなく、乳首や淫核を段階的に勃起させたり、膣内や腸内に放たれた精液の温度を感じたり、場合によっては失禁することすらも可能だ。当然ながら、性交時には人間と変わらない反応をするようにプログラミングしてある。
「あの、お兄様、一つお願いがあるんですけど……」
 一通りの話が終わって部屋から追い出そうとすると、ドラミはそう言って俺の手をそっと握ってきた。勝手なことをされたとは言え、甘えてくれば矢張り可愛い。
「何だ? 言ってみろ」
「抱いて頂くのは暫く我慢しますけど、その前に一度、お兄様とお風呂に入ってみたいです。大人になったお兄様のオチンチンに御挨拶もしたいですし……」
 真剣な顔でそう言ってくるのには苦笑したが、あまりお預けを喰らわせておくと、また何かしでかす可能性がある。少しは餌をやり、その発情具合を確認しておくことも、管理者としては必要な処置だろう。
「なら、明日の夜にでも一緒に入るか? 直前に無線で連絡入れてやる」
「ほんとですかっ? 嬉しいですっ!」
 ドラミは瞳を輝かせて俺の身体を抱き締め、愛おしそうに背中を何度も撫で始めた。静香より肉付きがいいこともあって、押し当てられた乳房の感触が堪らない。
「けど、その場でチンポ突っ込んじまうかもしんねえぞ? お前の場合は処女膜とかねえし、ケツでするにも事前の準備とかいらねえしな。犯される覚悟だけはしとけよ?」
「ふふっ、お兄様ったら、私が嫌がると思います? 覚悟なら、この身体にして頂いた時から出来てます」
そう言ってドラミは顔を上げ、妖しげに微笑んだ。
   ★★★
 夕方、部屋に行ってみると、静香はピンクのベビードールを身に纏っていた。フリルがふんだんに付けられた可愛らしい物で、布地が薄い為に乳首が透けている。下は同じくピンクの布地の少ない紐パンで、こちらも透けて秘所が丸見えになっていた。聞けば、室内のクローゼットの中には他にも様々な衣類が収納されていたとのことで、ドラミの配慮によるものだろう。今のところ他に静香の身の回りの世話をする者はいない。近々みよ子にその役目を引き継がせる予定だが、まだ静香には紹介もしていない状態だ。
「他にも服があんなら、そんな透け透けのを着なくても良かったろうに」
「のび太さんはこういうの嫌い? 喜んでくれると思ったのに……」
 その積極的な言葉も、催淫剤の効果の一つだと思えば納得も出来る。返事の代わりに、俺は小さな乳頭を指先で何度も弾いてやった。
「やんっ。もう、遊ばないでよぉ」
「んなこと言っても、どんどん硬くなってきてんぞ? 気持ちいいんだろ?」
「あんっ、もう、のび太さんだってぇ」
 意地の悪い問い掛けに拗ねた顔をしながら、静香は俺のジーンズの上から陰茎に手を当ててきた。慈しむように全体を優しく撫で擦り、勝ち誇った笑みを向けてくる。
「もうこんなにしてる癖にぃ。ほんと、エッチなんだからぁ」
「エッチなのは、お互い様じゃねえか。こういうのも気持ちいいんだろ?」
 そう言って勃起した乳首を摘み上げ、何度も軽く捻り上げてやると、静香はうっとりと目を細め、甘く息を漏らし始めた。
「はぁん……クリクリされるの好きぃ……くぅん……ねえ、ベッドに行きましょうよぉ……んふぁ……好きなようにしていいからぁ……ひはぁ……この硬いので可愛がってぇ……」
 そんなに強い催淫剤ではない、とドラミは言っていたが、その効果は三種類あるらしい。一つは異性のフェロモンに対する嗅覚が高まること。一つは快楽全般に対する各種の神経が鋭敏になること。残りの一つは性的行為時において段階的にその効果度合が増していくこと、とのことだ。同様の薬は何十種類もあるが、常習性や他の薬と併用した時の危険性がないものは少なく、総じてそれらは効目が弱いのだとも言っていた。当然、静香に与えているのも安全性の高い方とのことだったが、俺に言わせれば薬効は充分過ぎる程だ。現に静香はまだ触れてもいない秘所から愛液を漏らし、それは下着を濡らすだけでは納まらずに、幾筋もの線と化して内腿を伝っている。事情を知らない人間がこの様を見たら、三日前まで処女だったと言っても信じてはもらえないだろう。
 その淫靡な言葉と身体の反応を前にして熟熟とそんなことを考えていると、静香は焦れったそうに俺の手を取り、ベッドの上まで引き摺って行った。次いで手を離してシーツの上に四つん這いになり、小さな尻を向けてきた。
「んふはぁ……早く脱がせてぇ……くふぅん……このままオチンポ後ろから入れてぇ……」
   ★★★
 後背位での結合から数十分後、静香はシーツの上で上半身を崩れさせ、絶え間なく悦びの声を上げ続けていた。姿勢を崩した原因の大半は菊門への愛撫だ。陰茎の膣内挿入と同時に開閉し始めた尻穴はとても愛らしく、つい夢中になって指先で擽ってやったところ、静香は自ら腰を振りながら果て続け、やがて尻だけを高く突き出した状態となった。もう疲れてしまったのか、俺の動きに合わせた円運動は止まっており、達すると同時に腰を跳ね上げる見慣れた動作も徐々に弱々しくなってきている。それでも俺が未だ肛門に触れ続けている為だろう、喘ぎ声だけはどんどん大きくなり、言葉の淫語比率も徐々に高まってきているようだ。
「くひあっ……もっとオチンポで抉ってえっ……ふくあっ……オマンコ好きに拡げてえっ……はんあっ……またイくイっちゃううっ……ひうあっ……オマンコイっくううううううっ!」
 正確な数は把握していないが、恐らく二十数回目の絶頂を迎えて、静香の膣内は収縮を繰り返し始めた。その感触を楽しむ為、且つ相手に余韻を楽しませる為に、先刻から果てた直後は一、二分の間だけ一物の抽送を止めることにしている。俺はまだ一度も精を放っていないが、それは決して膣の具合が悪いからではなく、静香の激しい乱れ方に気後れしてのことだ。
「あへえっ……くっ……んあっ……気持ちいいのが続いてるぅ……はひぃ……幸せぇ……」
「そろそろ一旦抜いて休むか? お前、限界間近だろ?」
「かはぁ……抜いちゃ嫌ぁ……んくぅ……まだ平気だからぁ……ひはぁ……もっとイかせてぇ……はふぁ……お尻触ってていいからぁ………あふぅ……指入れちゃってもいいからぁ……」
「こうか?」
 本人の許可を得たこともあって、小指を第一関節まで尻穴に挿し込んでやると、静香は不規則に腰を揺らし始めた。
「くふあっ……オマンコじゃなくてお尻なのにいっ……はふうっ……オチンポ入れるとこじゃないのにいっ……んはあっ……なんでこんなに気持ちいいのおっ……」
「そんなに気持ちがいいんなら、その内ここにもチンポ突っ込んでやる。後で浣腸器渡してやっから、取り敢えず今度からはいつも綺麗にしておけよ。やり方は判ってんだろ?」
 そう言いながら指を第二関節まで押し込み、腸壁を軽く擦ってやる。途端に静香は両手でシーツを掴んだまま、全身をガクガクと震わせてきた。
「はくひあっ……全部知ってる判ってるうっ……あひはうっ……お尻の穴の準備の仕方あっ……んかはあっ……言われた通りにしておくからあっ……くふはうっ……お尻の穴をオマンコに変えてえっ……ひふあっ……いつでも全部好きにしてえっ……」
「お尻の穴ってのも何か味気ねえな。アナルってのも俺の好みじゃねえし。もっと違う言葉で言ってみろ。おら、ここは何だ?」
「んくへあっ……お尻マンコおっ……あへひいっ……のび太さんの為のお尻マンコおっ……」
 桶はその言葉に満足し、そのまま一物の抽送を再開した。少し強めに腸内を擦りながら、容赦なく亀頭で子宮口を突き上げていく。
「おへひはあっ……お尻とオマンコ一緒はダメえっ……あひへくあっ……凄過ぎて私狂っちゃうよおっ……はひくへえっ……またイくすぐイくオマンコがあっ……ひかはへあっ……イくイくイっぐうあへひはああっ! 許じでまだイぐイぎながらあっ……ひぎぐはひいいいいっ!」
   ★★★
 膣奥に精液を二度放ってから陰茎を引き抜くと、静香はふらつきながらも身を起こし、俺に抱き付いて唇を重ねてきた。自ら舌を挿し入れて俺の口腔を舐め回しながら、萎えた一物を慣れた手付きで優しく撫でてくる。『新型アンキパン』によって与えたのは知識だけだが、元から頭が良かったこともあって、男の弱い部分を充分に理解しているようだ。一見無垢な幼女が甘く鼻を鳴らしながら陰茎に奉仕を続ける姿は愛らしさを超え、崇拝対象にしてもいいと思えてくる程だ。今更ながらに小学生の身体にしてやって良かった。
「んちゅ……あむっ……ぷふぅ……うふっ、またオチンポ勃起してきたわ。素敵」
 口を離してそう言うと、静香は蠱惑的な笑みを向けてきた。その表情に深い依存を感じ、俺は穏やかに問い掛けてみた。
「多少は俺のこと、好きになってくれてるか?」
「バカね、好きじゃなかったら、こんなこと自分からしないわよ」
「けどよ、んむぐっ……」
 まだ出木杉の方が好きなんだろ、と言おうとした俺の口を、静香は再び唇で塞いできた。今度は舌を入れずにすぐに離すと、俺の頬に唇を押し当ててから、潤んだ瞳で見上げてくる。
「はっきり言えば、まだ英才さん、ううん、出木杉さんのことを好きだって気持ちもあるわ。でも、あんな酷いことされたのに、あんな酷いことさせられたのに、自分でも不思議に思うくらい、あなたのことが愛おしいの。もっと好きになるよう努力する、なんて昨日は言っちゃったけど、自然に好きになってる。その気持ちはもう、出木杉さんに抱いていたもの以上だわ。あなたと顔を合わせる度、この腕に抱かれる度に、どんどん堪らない気持ちになるの」
 恐らくは媚薬の効果に対して、その原因を追い求めた結果、自分が相手に愛情を抱いているのだと勘違いしているのだろう。そう理解していても、直向きな顔でそう告げてきた静香に恋慕の情を募らせずにはいられない。
「ありがとう、静香」
 呟くようにそう言うと、静香は瞬きを繰り返した後、それまで以上に肌を密着させてきた。
「……嬉しい。ちゃんと名前で呼んでくれた」
「なら今度から、ずっとそう呼んでやろうか?」
「ううん。お前って呼ばれるのも嫌いじゃないし、たまにでいいわ。その方が名前で呼ばれた時、うんと嬉しくなるから」
「ああ、判った。けどよ、あんまり俺を喜ばせないでくれよ。お前のこと、虐め辛くなっちまうだろ?」
「ふふっ、その時は私が自分から、虐めてって言うわ。いっぱい虐めて可愛がって、もっと私をあなたのものにして。何をしてもいいし、何でもしてあげる」
「んなこと、急に言われてもなぁ」
「じゃあ今は、私のしたいことするわね? んふっ、オチンポ、お口で綺麗にしてあげる」
   ★★★
 翌日の昼過ぎ、俺はドラミを連れて大浴場へと行き、共に裸になってから身体を洗わせることにした。自分で改造したこともあってドラミの裸体は見慣れているが、場所が変われば気分も変わる。洗い場の椅子に腰掛けたままの俺の身体に、ドラミが自らの全身を泡塗れにして擦り付けて着た時点で陰茎は膨張を開始し、時間の経過と共にその硬度は増していった。
「私の裸を見てこうなってくれているんですよね? 幸せです」
 互いの身体の泡を洗い流した後で、ドラミは俺の前の床へと座って完全に勃起した一物を両手で捧げ持ち、心底嬉しそうに笑い掛けてきた。華奢な身体、細い手足、少女特有の上に突き出したささやかな乳房、薄紅色の乳首、そして無毛の秘所。それら全てが自分の手による人工物だと判っていても、自然に情欲が沸き上がってくる。
「身体の具合はどうだ? 昂奮してるか?」
「はい。現在、人工膣内の模造愛液は毎分二十三CC前後、自動分泌されています。粘度は一コンマ二七エノラパスカル秒。模造腸液はまだ毎分――」
「ああ、一々数値で示さなくていい。それと、人工とか模造とか言うな。もっと人間らしい言葉を使え」
 俺がそう言うと、ドラミは右手の人差し指を自分の頬に当てて両目を閉じた。内蔵データベースの情報を検索している時の特有の動作だ。数秒で目を開け、少しだけ首を傾げながら、再び笑みを向けてくる。
「言い直した方がいいですか?」
「ああ、言ってみろ」
「お兄様のオチンチン見ているだけで、オマンコびしょ濡れです。ご覧になりますか?」
「いや、今はいい。それよりどうだ? チンポ咥えてみるか?」
「ええっ? いいんですかっ? 是非お願いしますっ」
 ドラミはそう言って、期待に満ちた目で俺の顔と陰茎とを交互に見つめ始めた。設定を変えただけで、これほど性的行為に興味を示してくるとは思わなかった。何しろ性格の基本ベースは元のままであり、淫乱になるような回路も特に組み込んではいない。
「けどよ、さっき、そこだけまともに洗ってくんなかったろ? きっとまだ汚れてるぞ?」
「だって洗っちゃうの勿体ないと思ったんです。お兄様の恥垢の味、覚えたいですし」
「なら、その分丁寧にしゃぶれ。精液を飲ませてやる」
「ほんとですかっ? 頑張りますっ」
 言い終わるや否や、ドラミは一物に舌を這わせてきた。カリ首を注意深く舌先で擦り、尿道口に唇を押し当て、口腔に得たものを飲み込んでいく。その奉仕が静香以上に巧みなのは、恐らく様々な知識を自ら得ていたからに違いない。ドラミに対しては特に調教などしなくても、立派な性処理ロボットに育ってくれそうだ。
「んれろっ……はぷっ……もごおっ……あぶもっ……んくっ……おぼむっ……」
 次第に激しさを増していく口と舌の動きに合わせ、射精限界が近付いてくる。俺は陰茎を咥えたドラミの頭を両手で思い切り引き寄せ、自らも腰を前に突き出して喉の奥へと精液を放ってやった。
「おぶもごっ……んぐもぼっ……ごくっ……むぶもごっ……ごくっ……ぶむもがっ……」
   ★★★
 一旦フェラチオをさせてしまうと、性交を先延ばしにするのも馬鹿らしく思えてくる。美味そうに精液を飲み干してくれたこともあって、俺は褒美としてその場でドラミを犯してやることに決めた。立ったまま風呂場の壁に手を着けさせ、腰を後ろに突き出すように背後から命じると、ドラミは指示に従うだけでなく秘裂を指で開いて見せてきた。濡れた膣肉も尖った淫核も、人間のそれらと全く変わらない。
「んだよ、突っ込む前からマンコの奥がヒクヒク動いてんじゃねえか。待ち切れねえのか?」
 意地の悪い口調で俺がそう言うと、ドラミは振り返って照れたように笑い、甘酸っぱい体臭までもを漂わせながら、吐息混じりに囁いてきた。
「ふはぁ……だってお兄様がそういう身体にしたんじゃないですかぁ……はふぅ……でも待ちきれないのは本当ですぅ……んふぁ……だからお兄様早くぅ……あふぅ……焦らさないで入れて下さぁい……かはぁ……専用オマンコの具合を確かめてみて下さぁい……」
「いや、まずはこっちだ」
 俺はそう言って陰茎に手を添えると、亀頭の先をドラミの尻穴に押し当てた。その強弱に応じて菊門の奥から腸液代わりのローションが溢れてくるのは、いつでもすぐに挿入可能なように俺が取り付けた機能だ。と言っても、その量は当人の意思も反映するようになっており、絶え間なく潤滑液を溢れさせているところからすると、ドラミは尻穴性交でも構わないらしい。「くはぁ……お尻の穴すっごく気持ちいいですぅ……んはぅ……お兄様早く早くぅ……ふひぁ……精液でもオシッコでも何でも喜んで受け入れますからぁ……」
「ほんと、お前を相手にすんのは楽だよな。面倒な準備も避妊もいらねえし、痛みを感じることもねえし、最初から感じ易いように作ってあるしな」
 そう言いって腰を前に進めてやると、ドラミの尻穴は難無く一物を呑み込んでいく。挿入だけでかなりの快感を得ているのだろう、腸壁は絶妙の締め加減を保ちながら激しく蠢き、数十本もの指先でマッサージされているような感触を与えてくる。
「ふひいっ……お尻がどんどん拡がってくうっ……はふうっ……オチンチンに拡げられてくうっ……ひはあっ……お兄様とセックスうっ……かふうっ……生オチンチンでアナルセックスうっ……くひあっ……嬉しくて気持ち良くてオマンコまで蕩けちゃううっ……」
 ドラミは淫悦にのたうち回るかのように、身体の重心を壁に預けたまま忙しなく手を動かしている。初性交でのそんな素振りを楽しみながら俺は陰茎を根元まで押し込み、そのまま腰を振り始めた。
「おら、どうだ? ずっとこうされたかったんだろうか?」
「ふくひあっ……オチンチン凄いアナルセックス凄いいっ……かはふあっ……お兄様お兄様お兄様あっ……んひはうっ……認識情報の一部が飛んじゃってますうっ……はひへあっ……回路とセンサーがショートしちゃいますうっ……」
「計算だと二、三百回連続で達しても壊れねえみてえだから安心しろ。それと、声紋認識開始、パスワード一〇三二DORAMI、音声入力。マスター権限において口語における語彙設定情報を呼び出し。管理レベルSAG、感情の高揚に伴ってデータベースより淫語レベルの高いものを自動選択せよ。同内容にて上書き、保存して完了。以上、音声入力及び声紋認識終了」
 容赦なく腸内を責めながら言葉の基準を変更してやると、ドラミは数秒間押し黙ってから、それまで以上に喘ぎ出した。
「ひふはへあっ……ケツ穴もっと穿って下さぁいっ……んあひはうっ……極太チンポで抉り壊してえっ……うへひふあっ……ケツ穴セックスで私をイかせて下さぁいいっ……」
「んなこと言ってもよ、具合が良過ぎて、もう出ちまう」
「ふくはひうっ……それなら遠慮なさらずにいっ……かふくひあっ……一番奥に注ぎ込んで下さぁいっ……ひくへふあっ……チンポザーメンでケツ穴ドロドロにして下さぁいいっ……」
「なら、一滴も零すなよ? おらっ」
 告げると同時に希望の場所へ精液をぶち撒けてやると、ドラミは間接部のオイルが切れたかのように全身をガクガクと痙攣させ、上空に向かって雄叫びを上げた。
「おほはくひいっ……熱いザーメン気持ちいいですうっ……あひへくひあっ……全センサーが異常値を示してますううっ……んひくはふうっ……お兄様私イきますイっちゃいますううっ……ひぎぐへあはっ……イくイくケツ穴ザーメンでイっちゃううううううっ!」
   ★★★
 大浴場で腸内に二度射精してやってから、俺はドラミを自室へと連れて行った。もちろん、互いに裸の状態でだ。ベッドに俯せで寝かせ、正式なメンテナンスモードに入って、空間投影されたパラメーターで感度の設定を変えていく。というのも、あまりにも簡単に乱れる為、このままでは先々面白くないと感じたからだ。ついでに、静香を交えて3Pを行う時の為に、性的行為時のみ女性に対して意地が悪くなるように性格も変更しておく。
 作業を終えてから仰向けにさせ、乳房を揉んでやりながら陰茎を口に含ませると、ドラミは嬉しそうに目を細め、手を伸ばして俺の尻穴までもをまさぐってきた。菊門への愛撫は心地良かったが、少しばかり違和感があり、俺は陰茎が完全勃起した時点でその手を払い除けると、ドラミへと優しく問い掛けた。
「どうだ? そろそろマンコの具合も試してみるか?」
「はいっ、お願いしますっ」
「なら、自分で両足抱え込んで、おねだりしてみろ」
 そう言いながら指の腹で乳首をそっと押し潰してやると、ドラミは身体を一度たけ大きく震わせた後、シーツの上に寝そべったままM字開脚の姿勢となった。秘裂には既に白く濁った愛液が溢れており、淫唇との間に糸を引いている。
「はしたなく濡れた私のオマンコに、お兄様の逞しいオチンチンを入れて下さい」
「……今一つだな。何かやる気が失せてきた」
「ええっ? そんなぁ。じゃあ、言い直しますからっ。オチンチン欲しくて涎を垂らしてる、だらしない私のオマンコの中に、お好きなだけ精液注いで下さい。あの、これでどうですか?」
 感想を告げる代わりに、俺は溜息を吐いた。
「もう、お兄様ったら厳し過ぎます。私のオマンコ、もうこんなにドロドロになってるんですよ? オチンチンが欲しくて欲しくて、さっき入れられたお尻の穴まで開いてきちゃってるんですから。早くしてくれないと、私もう、自分で自分のスイッチ切っちゃいますからね?」
 放置されていることが余程に辛いのだろう、ドラミはそう言って俺を脅してきた。少しずつ我儘になってきている気がしないでもないが、それも甘えの一種だと思えば然程悪い気分ではない。
「仕方ねえな、今回は特別だぞ?」
 俺は苦笑いしながら一物を掴み、その先端を膣口に当てると、そのままドラミに覆い被さっていった。処女膜を取り付けるか否かについては随分迷ったのだが、結果的に付けなくて正解だったようだ。膣は挿入物をきつく締め上げながらも、より奥へと滑らかに呑み込んでいく。更に腰を前に突き出してやると、ドラミは背中を反らしながら俺の背中に両手を回し、甘く鼻に掛かった声を上げてきた。
「くふぅん……これが本当のセックスなんですねえっ……あふはっ……私のオマンコがお兄様を受け入れてるうっ……んはあっ……お兄様にオマンコ使ってもらってるうっ………」
   ★★★
 感度を低く設定し直したにも関わらず、膣内射精と同時にドラミは恍惚の頂点へと達し、その身体は一頻り収縮と弛緩とを繰り返した。まだまだ反応具合を細かく調整する必要がありそうだが、発情度によって隠語が変化していくこともあり、ドラミとの性交は思いの外楽しい。その変わり様を段階的に追っていくと、こんな感じだ。
「んはあっ……お兄様のオチンチン気持ちいいっ……あふうっ……オマンコセックス気持ちいいっ……かはあっ……もっと奥までオマンコ使って下さぁい……」
「はくふあっ……極太オチンポ好き好きいっ……んはひうっ……オマンコ突いて突き壊してえっ……ふひはあっ……内部に直接ザーメン掛けて下さぁいいっ……」
「あふはひいっ……チンポチンポエロチンポおおっ……んくはひあっ……オナホールマンコが蕩けてくううっ……かふはへあっ……このまま私を生チンポ汁で破壊してええっ……」
 腰を振る以外に特に身体に触れてやらなくても、ドラミは次第に言葉を変えて陶酔を深めていく。もし失神直前となったなら、どんな卑猥な発言をしてくるか判らない。まるで成年向けゲームの攻略をしているようで、可能な限り様々な台詞を口にさせたくなってくる。
 と言っても、当然、俺にも体力の限界というものがある。『ハツラツン』を呑めばそんなものはどうにでもなるが、静香と性交するようになってからは何度も服用しており、その効能を持続させる為にも過剰な摂取は禁物だ。
 故に、二度目の射精を終えてから俺は陰茎を引き抜いた。ドラミの膣内は静香とは違った感触でありながら甲乙付け難いほどに心地良く、入れっ放しにしておいたなら淫欲が止められなくなってしまう。
「ふへひぁ……お兄様もっとぉ……くふはぅ……もっと生チンポ汁ぅ……」
「今日はここまでだ。また近い内に相手してやっから」
「はひふぁ……せめてあと一回ぃ……んくふぅ……あと一回イかせて下さぁい……」
「我慢しろ。お前と違ってこっちは、ん?」
 体力を消耗するんだぞ、と言い掛けて、俺はドラミが疲労した素振りをしていることに気が付いた。全身に力が入らないといった様子で、無様に脚を拡げたまま、膣から精液を漏らし続けている。一応は人間と同じ反応をさせる為に、性交時にはエネルギーの消費量が増えるようにはしてあるが、ここまで疲れ果てることはない筈だ。
「おい、どうした? なんでそんなに疲れてんだ?」
「変換エネルギーの伝達量が一定しなくてぇ、はぁ、一部のセンサーも麻痺しちゃってるみたいですぅ、はぁ、お兄様のオチンポ凄過ぎましたからぁ……」
「んだよ、そんな状態なら、もう一回だなんて無理に決まってんだろが」
「だってぇ、はぁ、この状態でイかせてもらえたならぁ、はぁ、失神とか失禁とか出来そうなんですよぉ、はぁ、一度そういう状態になってみたいですぅ……」
「今回は我慢しろ。取り敢えずメンテだけはしてやるから」
 諭すように俺がそう言うと、ドラミは唇を尖らせた。
   ★★★
 翌日、朝から二十回前後果てさせてやった後で、俺は充分満足した様子の静香に計画の一部を打ち明けた。この地下都市に済む人間の殆どがクローンであること、静香の両親は本物であること、都市も住民も五年前の状態にしてあること、新たな地下都市を作り上げている最中であること等々。『もしもボックス』やタイムパトロールの件などは隠し、話しても問題がなさそうな諸々の事柄を伝えると、予想通りに静香は驚いた顔をし、その理由を尋ねてきた。
「前にも言ったろ? 五年前のお前が一番可愛かったって。その頃に戻ってやり直す為に、当時の街を再現したかったんだよ。けどな、今現在作っているのは別だ。そこは王国になる」
「王国?」
「ああ、俺が王で、お前が王妃だ。ある程度の我儘なら通せるようにもしてやる」
 俺がそう言うと、静香は喜びと困惑とが混じり合ったような複雑な笑みを浮かべた。
「別に私、ずっとこの場所でも構わないけど……」
「俺としては、もっと過ごし易い場所でお前を幸せにしてやりてえ。この地下都市も一応は残しておくつもりだけどな」
「私の為なの?」
「当たり前だろうが。俺に他に何があるってんだよ?」
 そう言ってやると、今度は心底嬉しそうに笑って、静香は俺に抱き付いてきた。性交直後の為に互いにまだ裸の状態であり、肌に直接押し付けてくる乳首の感触が愛おしい。
「私の為にしてくれてるんだって言うのなら、その全部を受け入れるわ。だって、その言葉だけで、こんなに素敵な気持ちになれるんだもの」
「そう言ってくれると俺も助かる。気に入らねえこともあるかもしんねえけど、多少は我慢してくれよ?」
 その俺の言葉に、静香は怪訝そうな顔付きになった。
「……それって、私以外の女の子としちゃうとか、そういうこと?」
「まあ、そういうこともあるかもな」
 素っ気ない口調で言うと同時に静香に二の腕を抓られ、俺は思わず小さく呻いた。嫉妬を抱いてくれたのなら嬉しいが、いきなり体罰を行うのは勘弁して欲しい。だが、静香はすぐにその手を離し、驚くべきことを告げてきた。
「多少の浮気なら、いいわ」
「あ?」
「だって、王様とか殿様とかってそういうものなんでしょ? 跡継ぎを作る為に、何人か相手を用意しとくのが当たり前なんでしょ?」
 俺は自分が満足出来ればそれでいいのであって、地下王国を子孫に託すつもりなど全くないのだが、この話の流れは利用しておくべきだろう。上手くすれば公認のハーレムが作れるかもしれない。
「まあな。けど、この先どんな女とセックスすることになっても、俺が一番子供を産んで欲しいと思う相手はお前だ。これだけは間違いない。誓ってもいい」
 誠実振って俺がそう囁くと、静香は唇を重ねてきた。
   ★★★
 催淫剤の効果とは言え、愛情を抱いていると錯覚しているだけあって、今では静香は俺の指示に嫌がることなく従ってくれる。多少辛そうにしながらも精液を残さず飲み干し、媚びた声と態度で性交を迫り、絶頂時には時折、白目を剥きながら舌まで出してくる。地下都市に連れ込んでからまだ一週間しか経っていないが、その間に果てさせた回数は優に百を超えており、肉体も精神も性の悦びから逃れられなくなっているのは間違いない。ならば、たとえ深い恋慕の情を抱いていたとしても、更に快楽を深めて性奴隷のように扱いたくもなってくる。
 話が終わった後で、俺はドラミを静香の部屋に呼んだ。部屋の主は自身が裸であることを恥ずかしがり、シーツの中へと身を隠したが、俺はそれを剥ぎ取りながらドラミに向かって言い付けた。
「静香の身体を元に戻してやれ」
「えっ? のび太さん? いいの?」
「お兄様、本当に宜しいのですか?」
「ああ。その代わり今だけだ。俺の身体も例の年齢まで成長させろ」
 予め調べておいたところによると、俺の肉体が性的に最高潮となるのは二十一歳の頃とのことだ。元に戻った静香を相手にその機能を試すのも、調教の一環としては面白い。
 ドラミは首肯し、ワンピースに貼り付けた『四次元ポケット』から『タイムふろしき』を取り出すと、まず静香の上にそれを被せた。従順な対応でありながらも、その視線は萎えた陰茎へと注がれている。多少はこの場で褒美を与えてやった方がいいのだろうか、と考えている内に静香の覆いが外され、俺は目の前に晒け出された裸身に息を呑み込んだ。
 決して大きくはないが、十七歳という年齢相応に膨らんだ乳房、撫子色から薄紅梅色へと変化した乳首、秘所は細い陰毛に薄っすらと覆われており、淫核は包皮から少しだけ飛び出している。感嘆の息を吐きつつ、伸びきった髪を掻き分けて顔を覗いてみると、静香は色気に満ちた表情で俺に微笑み掛けてきた。
「この身体でするの? 髪の毛、邪魔にならない?」
「お任せ下さい。髪型も元に戻します」
 静香の問い掛けに横から口を挟むと、ドラミは再びポケットから人型の小さなロボットを何体も取り出した。
「画像データ転送。発信情報に基づき、静香さんの髪を揃え、後頭部で纏めなさい」
ドラミからの指令を受けて、ロボットたちが静香の周りに散っていく。その動きを何気なく眺めていると、俺の肌に擦り寄りよりながらドラミが声を掛けてきた。
「それでは、お兄様の番です」
「判った。頼む」
「えっと、あの、その……」
「心配しなくても、お前の相手もしてやるよ」
静香に聞こえないように小声で囁いてやると、ドラミは満面の笑みを浮かべ、俺の視界を風呂敷で覆った。
   ★★★
 準備が整ってから説得を試みると、呆気ないほど簡単に静香はドラミとの3Pを受け入れてくれた。加わる相手の前で直接、お前が一番だ、と言ってやったのが功を奏したらしい。とは言っても、俺と座位で交わり始めた静香の尻穴をドラミが背後から執拗に責め続けると、その優越感は忽ち崩れ落ち、喘ぎと共に漏れてくるのは許しを請う言葉ばかりとなった。
「くひあっ……ドラミちゃんもう止めてえっ……あひはっ……のび太さんも止めさせてえっ……んへあっ……一緒にされるのはダメなのおっ……かふうっ……お願いもう止めてえっ……」
「んなこと言ってもよ、マンコびしょ濡れじゃねえか。ほんとは嬉しいんだろ?」
「そうですよ、本当のことを言ってください。指一本入れられただけで、こんなにお尻から腸液溢れさせちゃって。ほらほら、こういうの好きでしょ? 気持ちいいんでしょ?」
「なら、俺も子宮口を擦り潰してやるよ。おら、どうだ? お前の好きな動きだぞ?」
「はひへあっ……それダメ身体がおかしくなるうっ……んくはあっ……ちゃんと言うからもう止めてえっ……かふひあっ……オマンコもお尻マンコも気持ちいいのおっ……」
 嫌々をするように首を振りながら、静香はそう言って顔を中空へと向けた。背を反らし、乳房を揺らし、四肢を震わせて、襲いかかる官能に為す術もないといった素振りだ。それでも肯定の言葉を述べて気が緩んだのか、接合部から流れ出てくる愛液の量はそれまで以上に多くなり、シーツの上に出来た染みは勢いよく拡がり続けている。
「うふふっ。静香さんたら、まるで変態じゃない。そんなに気持ちがいいなら、止める必要なんてないわよね? お兄様のオチンポが入り易いように、もっともっと拡張してあげる」
「ふくひいっ……無理無理指二本は無理いっ……んくひあっ……無理矢理拡げちゃ嫌あっ……はへくうっ……のび太さんも何とか言ってえっ……」
「でも気持ちいいんだろ? なんで嫌なんだよ?」
「くへひあっ……気持ちいいけど辛いのおっ……ふはひいっ……気持ち良過ぎて辛過ぎるのおっ……んへあうっ……このままじゃ私どんどん淫乱になっちゃううっ……」
「心配すんな、もう充分淫乱だ。俺はそういうのが好きだって言ったろ? どんなになっても絶対に嫌ったりしねえから、安心して気持ち良さを受け入れろ」
「お兄様の言う通りですよ? 無理しても長続きなんてしませんよ? ほら、お尻だって指二本呑み込んで、こんなに喜んでる。腸液を涎みたいに垂らしちゃってても、恥ずかしがることはないんですよ? 人間なら当たり前の反応ですし、あんまり臭くもありませんから」
「あひへえっ……ならもっとしてえっ……んくへあっ……私をもっともっと淫乱にしてえっ……おひはあっ……ほんとは全部大好きいっ……くふひうっ……指もオチンポも大大大好きいっ……ひくへあっ……嬉しくて気持ち良くてオシッコが漏れちゃううっ……」
 二十一歳の俺の身体に十七歳の肉体を密着させ、感極まったようにそう言って、静香は陰茎の根元に黄色い尿を浴びせ掛けてきた。この様子ならすぐに果ててもくれるだろう。本来の姿に戻った静香の初絶頂を楽しむべく、俺は薄く笑いながら腰の動きを加速させた。
   ★★★
 膣内に射精した後、濡れたシーツの上に静香を仰向けに寝かせ、肉溝から漏れ出てくる精液をドラミに口で吸い取らせながら、その尻穴を後背位で犯す。人工の腸内に体液をぶち撒け終わると、今度は互いの身体の位置を入れ替えさせ、俯せになったドラミの尻穴を静香に舐めさせながら、その膣内を同じく後背位で堪能する。二十一歳の肉体の充実振りは予想以上のもので、静香の胎内に再び精を放っても、すぐに力が漲ってくる。この後、静香の身体はまた十一歳の状態へと戻すつもりだが、俺はこのままでいた方がいいだろう。
 そこで俺は不意に、王国での女達の管理方法を思い付いた。新たな城では、十一階に十一歳の少女達を、十二階には十二歳の少女達を集め、最も信頼できる人間一人を階層毎に選んで階の運営を任せてみるのはどうだろう。俺の好みから言えば、相手の年齢は十一歳から二十歳前後までとなる。クローンを性交対象とする気はないので、全て新たに地上から掠い、洗脳することになるが、別に大した手間ではないし、俺が直接行う訳でもない。もちろん、静香とドラミ、それにみよ子は対象外とし、俺の間近に置いておく。みよ子に関しては静香の世話役を任せる予定ではあるが、後々犯す為に容姿や性格などを吟味したのであり、『性格変更クリーム』と『王国シールセット』によって俺の言いなりである以上、性交を拒んだりはしない筈だ。
 既に王国の完成予想図は出来上がっている。それは四方を人工の海で囲んだ、北海道とほぼ同面積の正円形の島となる予定だ。地上と隔離された状態でも自給自足が可能なように、街だけでなく広大な田畑や牧草地、養殖場やその他の生産施設も用意し、複数の地下水脈とも繋ぐことになっている。まだまだ計画の詳細を詰める必要はあるが、実際に作り始めてしまえば五日前後で完成するだろう。とは言え、現時点で急ぐ必要はない。静香から浮気の許可を得た以上、その前に新たな性交相手を五、六人は用意しておきたいところだ。
 その人選方法を考えながら視線を移すと、静香は自ら両足を抱え込んだまま、ドラミに再度膣内の体液を吸われ、気持ち良さそうに喘いでいた。ドラミも物足りないのか、自身の尻穴に指を一本挿し入れて蠢かせている。静香の身体の方が大きくなったこともあって、妹が姉を弄んでいるようにも見える。時にはそんな性交相手二人によるレズビアンショーを鑑賞するのも悪くない。
「まったくぅ、ずずっ、どれだけザーメン出してもらったんですかぁ? んちゅっ、吸っても舐めても切りがないじゃないですかぁ、れろっ、オマンコ汁もこんなに垂らしてぇ、あむっ」
「うふはぁ……だって私淫乱だからぁ……んひぃん……クリトリスは噛まないでぇ……あふひぁ……そこは丁寧に舐め上げて欲しいのぉ……くふぅん……ドラミちゃんお願いぃ……」
「おい」
「ぷはぁ、今回だけ特別ですよぉ? んれっ、私に注文出来るのはお兄様だけなんですからねぇ、ぺおっ、こんなに硬く勃起させちゃってぇ、ちゅっ、んれろっ、はぷうっ、ずずずずっ」
「んへえっ……クリ吸い上げちゃダメえっ……あひいっ……でもすっごく気持ちいいいっ……おへあっ……そのままお尻マンコもおっ……ひへあっ……お尻マンコにも指入れてえっ……」
「おい」
「ふはぁ、静香さんは注文が多過ぎですぅ、んふぅ、お仕置きとしてケツ穴だけをたっぷりと虐めちゃいますから、ふふっ、腸液噴き出しながら私と一緒にイきましょうね?」
「おほひいっ……いきなり指二本なんてえっ……んくひあっ……でもでも幸せえっ……」
 二人は共に喜び合って菊門から体液を溢れさせ、そのまま同時に果てて余韻に浸り終わるまで、俺は存在を無視され続けた。
   ★★★
 ドラえもんからタイムパトロール員を捕獲したとの知らせを受けたのは、翌日の朝のことだった。話によると、時間犯罪者を捕らえる部署とは別の、救命を任務とするチームの少女を二人、既に全裸にして地下牢に閉じ込めてあるらしい。俺は静香の部屋のベッドの上で無線を切ると、早速その様子を見に行くことにした。当然、静香とドラミはそのまま部屋に残らせた。何しろ俺が気に入れば、性奴隷として調教を施すことになる相手だ。いくら浮気を認めてくれたとは言っても、無用な嫉妬は抱かせないでおくに限る。
 地下牢の入り口で待ち受けていたドラえもんに案内され、中へと入ってみると、二人の少女は裸で立ったまま、大の字となって壁に手足を貼り付けられていた。薬を飲ませてあるのか、意識のない状態だが、観察にはその方が都合がいい。
「詳細を説明しろ」
「畏まりました。のび太様からご覧になりまして、向かって右の赤毛の少女は、リーム・ストリームと言う名前の十五歳。パトロール員としての活動時以外は、二一一六年のミドルスクールに三年生として通っていた模様です。性格測定器によりますと、プライドが高く、かなり気が強いとのことですので、対応にはご注意を」
 名前からすると外国人なのか、リームは洋風の美少女と言っていい。赤く艶やかな髪は背の中程もあり、少しばかり大人びた印象を受けるが、顔にはまだあどけなさが残っており、そのアンバランスさが堪らない。巨乳とは呼べないまでも乳房は豊かで、それでいて腰幅は狭く、スタイルは抜群だ。秘所に赤味を帯びた陰毛が繁っているのも面白い。容姿端麗で気の強い剛毛少女を辱めるのが楽しみになってくる。
「御覧になってお判りになると思いますが、もう一人の少女は野々花みよ子に酷似しております。私も以外だったのですが、DNA情報を比較してみたところ、特に血縁、先祖、子孫といった関係性は確認出来ませんでした。名前は安川ユミ子、十三歳。元々現代に住んでいたようでして、任務の時以外は、自宅付近の中学校に一年生として通っていた模様です。その学校のデータを調べましたところ、学業成績は優秀で、運動全般も得意。性格測定器によりますと、好奇心が強く活発な行動も取るものの、基本的には優しく純情とのことです」
 その説明に俺は頷いた。確かにユミ子はみよ子に瓜二つと言っていい。親しみ易く可愛らしい顔立ちも、全体的に波打つショートヘアも、差異が殆ど見当たらない。相違点は髪の色と陰毛の濃さくらいなもので、みよ子の黒髪に対しユミ子のそれは茶色、無毛に対してリーム同様に剛毛、といったところぐらいだろうか。身体付きに対しては年齢差が一年あるので断言できないが、小振りな乳房も薄い尻も矢張りどことなく似通っているような気がする。とは言え、俺の好みであることは間違いなく、これはこれで新たな楽しみが増えたことになる。みよ子と並べて膣内の具合を比較してもいいし、リームと共に剃毛プレイというのもいいだろう。しかし、二人揃って下の毛が濃いというのは不自然な気がしないでもない。それがタイムパトロール入隊の条件になっているとも思えないのだが。
「身体と記憶、それに嗜好性も調べてあんだろな?」
「はい。二人共に処女膜に損傷は認められず、記憶データの解析によりますと、性的行為の経験は皆無のようです。嗜好性については、リーム・ストリームは加虐度が高く、それでいて深層心理では強引な性交渉を求めているようです。一方、安川ユミ子の方は、かなり被虐度が高いものの、比較的穏やかな接触を望んでいるようです。ただ、なんといいますか……」
「ん? お前が口籠もるなんて珍しいな。いいから言ってみろ」
「はい。その、異性の体臭等に対し、依存心が強くなる下地があるようです。現時点ではまだそれ程でもないらしいのですが、私には理解不能なことでありまして……」
 その言葉に俺は笑った。人間型に改造したとは言っても、ドラえもんには性的行為に関する機能は取り付けていない。故に、相手の臭いに対する依存心というものが全く理解出来ないのだろう。しかし、これで少女二人の育成方針は決まった。リームは時に俺の代理として他の女の調教が出来るように教育し、ユミ子には事ある毎に陰茎や精液の臭いを嗅がせて、立派な女王様と淫臭狂に育て上げてやろう。
「まあ、お前には必要のねえことだから気にすんな。取り敢えず二人の記憶を徹底的に洗い出せ。タイムパトロールの本部が、俺について何らかの指示を与えているかもしんねえ。それが終わったら個別の牢に移しとけ。リームは地下一階、ユミ子はその下の階だ。俺の指定する服もその都度着せておくようにしろ」
「畏まりました。平民シールも埋め込んでおきますか?」
「いや、当面、この二人にはガスを使う。後はそうだな、ロボットを複製して、戦闘可能な部隊を地下と地上に配備しろ。この二人を掠ってきた以上、タイムパトロールが何らかの行動を起こす可能性もあんだろ」
   ★★★
 昼食を取り終えた後、俺は静香の身体を十一歳時のものに戻してから、共に街へと散策に出た。俺はいつも通りにTシャツにジーンズ、静香はアウター用の白いキャミソールとピンクのプリーツスカートという出で立ちだ。静香の衣服は幼い頃と全く同じ物で、ついでに兎のバックプリントの付いた子供パンツも穿かせてある。路上を歩きながら行き交う人々の丁重な挨拶を受け、その合間に時折スカートを捲ってやると、静香は周りの目を気にして恥ずかしそうにしながらも、少しずつ表情を蕩かせていった。
「のび太さんがエッチなことばっかりするからぁ、はぁん、我慢出来なくなってきちゃったぁ」
 周囲に人気のない住宅地の裏道に入った所で、静香はそう言って俺の正面に立ち、自らスカートを捲って見せてきた。その言葉が真実であることを示すように、パンツの股布の部分には大きな染みが出来ている。子供用の下着の生地の厚さを考えると、かなり大量の愛液を漏らしているようだ。
「おいおい、ここは城の中じゃねえんだぞ? 濡れパン晒してどうするつもりだよ?」
「判ってるけどぉ、はぁ、オマンコがジンジンするんだものぉ、はぁ、どうにかしてぇ」
 露出プレイはまだまだ先の予定だったのだが、ここまで言われては仕方がない。しかし、先々の楽しみを残しておく為にも、なるべく軽い内容で満足させてやりたいところだ。
「なら、セックス以外ならいいぞ? 舐めて欲しいのか?」
 俺がそう尋ねると、静香は首を横に振った。
「私のオマンコ使ってぇ、はぁ、オナニーして見せてぇ」
「は?」
「だからぁ、はぁ、私のオマンコ剥き出しにしてぇ、くふぅ、オチンポの先を擦り付けて欲しいのぉ、ふはぁ、濡れ濡れオマンコにオチンボ汁掛けて塗り込んでぇ」
 どうやら想像していた以上に、静香は淫靡な性格に育ってくれたらしい。もう催淫剤は必要ないんじゃないかと思いつつも、俺はその要望に応えてやることにした。なるべく周りからの死角になるような民家の壁に背中を付けさせ、パンツを膝下までずり下げてやり、俺も手早くジーンズとトランクスを下ろし、自ら扱き出した陰茎の先で淫核を擦り上げてやる。
「くふぅん……オチンポマッサージ気持ちいいぃ……んはふぅ……これだけでオマンコイっちゃうかもぉ……あひはぁ……クリトリスもっともっと限界まで押し潰してぇ……」
「こうか?」
「はひぃん……そこもっと強くぅ……んひはぁ……オマンコもなぞり上げてぇ……あくふぅ……それ凄くいい素敵ぃ……ふひはぁ……のび太さんものび太さんのオチンポも大好きぃ……」
 こんな街中で愛の告白を受けるとは思わなかったが、静香はもう場所がどこであろうと快楽が得られればどうでもいいらしく、片手で相変わらずスカートを捲り上げたまま、もう片方の手で服の上から自身の薄い胸を揉んでいる。そんな痴態を前にして我慢など出来る筈もなく、陰茎は早々と限界を訴えてきた。
「そろそろ出すぞ?」
「かはふぅ……掛けて掛けてぇ……ひくはぁ……オマンコをオチンポ汁塗れにしてぇ……」
「おらよっ」
 短く告げて白濁液を浴びせてやると、静香はうっとりと微笑みながら、両脚をガクガクと震わせた。
   ★★★
 希望通りのことをしてやったにも関わらず、静香は陰茎を口で掃除した後、下腹部に掛けられた精液を指で拭い、物足りなそうに舐め取り始めた。そうしながらチラチラと、媚びた視線を送ってくる。秘所はスカートで隠れているが、下着は未だに下げられた状態であり、そのことを恥じる気持ちも、直す気もないらしい。
「そんなにチンポ入れて欲しいのかよ? だったらまずパンツを脱げ」
 俺が自分の衣服を直しながらそう言うと、静香は素早く指示に従い、脱いだ下着を差し出してきた。
「んだよ?」
「あげる。私のオマンコ汁がたっぷり染み込んでるから、好きな時に嗅いで」
 苦笑しなからそれを受け取り、取り敢えずジーンズの前ポケットに突っ込むと、俺はジッパーを下ろして陰茎を露出させた。次いで目の前の小さな身体を抱え上げ、一物に手を添えて位置を合わせ、一気に膣奥へと挿し込んでやる。途端に静香は高らかに声を上げ、両手と両脚を俺の身体に強く絡めてしがみ付いてきた。
「あふひはああああああっ! んへえっ……ひうあっ……くはっ……うひっ……ふはぁ……オチンポ入れられただけでぇ……はふぅ……軽くオマンコイっちゃったぁ……」
 確かに膣肉は引き攣ったように蠢いており、愛液もそれまで以上に溢れてきている。
「なら、もうご馳走様か?」
「のび太さんの意地悪ぅ……んくはぁ……このまま可愛がってくれるんじゃないのぉ?」
 静香は拗ねた顔でそう言うと、俺の唇を舐め上げてきた。普段なら愛らしさを感じる行為だが、ついさっきまで同じ部分で俺の体液を味わっていたのだと思うと複雑な気分だ。だが、ここで性交を中断する気など俺にも無い。静香の身体は十一歳、俺の肉体は二十一歳であり、年齢的には十歳の開きだが、体格差は親子ほどもある。このまま駅弁体位で繋がりながら散策を続けたとしても、特に疲れも感じない筈だ。
「じゃあ、続けてやるから、このまま商店街へ行こうぜ。みんなの前でイかせてやる」
「あふぅ……それだけはダメぇ……ひはぁ……他の誰にも見せたくないのぉ……」
「今更恥ずかしがることもねえだろ? もう、お前の両親とドラミには見せちゃってるじゃねえか。今のだって誰かに見られてたかもしんねえし、今も見られてるかもしんねえぞ?」
「はふぅ……それでもダメぇ……くふぁ……お願いだからここでしてぇ……んはぁ……どうしても沢山の人の前でしたいならぁ……うふぁ……いつかは必ず受け入れるからぁ……」
 嫌だと言う以上は仕方なく、俺は許してやることにした。あまり強引に事を進めると、後々性的行為自体を拒絶される恐れもある。とは言え、まだ堕とし切れていない部分を発見して安堵したのも事実だ。何しろ短期間で積極的になり過ぎており、このままでは徐々に新鮮さが失われていくのではないかと、内心、不安になっていた部分もある。
「判ったよ。その代わり、ここで滅茶苦茶にしてやるからな?」
 その言葉に静香は穏やかに笑い、俺の耳元に口を寄せてきた。
「はぁん……どうされちゃうのか楽しみぃ……くふぅ……のび太さんもいっぱい私のオマンコ使ってぇ……ふはぁ……いっぱいオチンポ汁出してねぇ?」
   ★★★
 その日の夜遅く、俺は一人で地下へと行き、リームの牢の中へと足を踏み入れた。リームは意識を取り戻しており、壁から左足首へと繋がれた鎖を鳴らしながら、強く睨み付けてきた。現在の拘束具はそれだけで、両手と片足は自由になっている。無論、その手の届く範囲に俺は立ち入ってはいない。
「ユミ子ちゃんはどこっ? なんで私たちを連れてきたのよっ?」
 厳しい口調で怒鳴ってくるのを無視して、俺は室内を見回した。片面の壁が格子になってはいるものの、大きなベッドとテーブルが置かれており、トイレのドアもある。恐らく便器も鎖の届く範囲に設置されている筈だ。快適とまではいかないだろうが、捕虜を閉じ込めておく牢屋としては申し分ないだろう。
「何とか言いなさいよっ! 私たちをどうするつもりっ?」
俺はリームへと視線を向け、その身体に乳房と秘所を露出するタイプの真っ赤なオープンテディが着せられているのを見て、わざと意地悪そうに微笑んだ。要所を両手で覆い隠してはいるが、隙間から覗く白い肌が艶めかしい。
「その服は気に入ったか?」
「気に入るわけないでしょっ! 無理矢理こんな物着せてっ! それより答えなさいよっ! 私たちをどうするつもりなのよっ!」
「犯す。徹底的にな」
 淡々と言ってやると、リームの顔色が変わった。意に反した格好をさせられて赤くなっていた肌から、血の気が引いていくのが傍目にも判る。
「そんなっ、そんなことの為に連れてきたって言うの?」
「まあ、本来の目的は別だったんだけどな」
「なっ、なによっ? 本来の目的って?」
「お前らが俺に手出しをしてくるかどうか確認したかったんだよ。けど、それはもういい。お前とユミ子の記憶を調べたところ、俺が特別除外対象になってるってことが判ったしな。干渉するなって言われてんだろ?」
 夕方になってドラえもんから念入りな調査報告を受けた今では、タイムパトロールに対する俺の懸念は殆ど消え去っている。未来の法令その他の関係資料によると、どんな時間犯罪を行おうとも、特別除外対象に指定された人物が逮捕されることはないらしい。つまり、俺は絶対的な安全を手に入れたことになる。
 傑作だったのは、その指定理由だ。タイムパトロール本部が行ったシミュレーションでは、俺を逮捕しようとした場合は時代間戦争となり、最終的には銀河系及び周辺宙域が破壊されるという結論が出たとのことで、その大袈裟な内容には一頻り腹を抱えて笑い転げたものだ。
「そんな、特除に関する情報は簡単に引き出せない筈なのに……」
「ああ、記憶の一部プロテクト化って奴だろ? それなりに苦労したみてえだぞ? 時間も多少は掛かったしな。それでも必要な情報は全部吸い出し終えた。礼を言う、ありがとよ」
「くっ、なら、もう用はないでしょっ? ここから出してよっ!」
「お前は脳が足りねえのか? 言っただろうが。お前は俺に犯されんだよ」
 俺はそう言って腰に巻いたバッグから『あなただけの物ガス』の缶を取り出し、リームに向けて噴出レバーを引いた。
   ★★★
「ちょっと待ってっ。行かないでよっ」
 ガスを吹き付けてから数秒後、俺がそのまま牢を出て行こうとすると、リームは慌てた様子で声を掛けてきた。
「んだよ? 傍にいて欲しいのか?」
「べっ、別にアンタなんかに傍にいて欲しくなんか……」
 そう言いながらも、リームは縋るような目で俺をじっと見つめてきた。その頬が赤く染まっているのは、着衣の恥ずかしさの為だけではないだろう。それでも素直な態度を取ってこないのは、持ち前の気の強さが障害となって、不自然に抱いた感情を否定し続けているのかもしれない。ならば、愛の言葉でも囁いて精神に揺さぶりを掛け、その上で強く迫って和姦に持ち込むべきか。一度でも俺を受け入れさせてしまえば、仮に事が済んだ後に微睡んでいても、暴力を振るわれたり、隙を突かれたりする心配はないだろう。何しろ解除用のガスを吹き掛けない限り、『あなただけの物ガス』の効果は持続するのだ。身体を重ねたことで、もっと従順になる可能性もある。
「なあ、リーム」
 一時考え込んだ後にそう声を掛けて歩み寄ると、リームは一瞬だけ表情を輝かせたものの、すぐに俯いて身体を竦ませた。名前を呼ばれたことに喜んでしまった自分を恥じてでもいるのだろう。
「なあ、おい」
「なっ、なによっ?」
「そんなに怖がんなよ」
「だっ、だってっ、その、私のこと、おっ、犯すんでしょ?」
「そのつもりだったけどな。嫌なんだろ? なら、もういい。明日には解放してやるから、今晩だけ我慢してここで寝ろよ。んじゃな」
 軽い口調でそう告げて身を翻し、再び牢の出口へと向かおうとすると、リームは俺のTシャツの袖を力強く掴んできた。振り返ると、未だ手のひらで秘所を覆い、二の腕で胸の先をも隠しているものの、もう片方の乳首を露出させたまま悲しげな表情を浮かべている。
「見えてんぞ?」
「わ、判ってるわよ」
「で? 乳首晒したまま、お前はどうしたいんだよ?」
「一々言わないで。その、す、少しくらいなら、傍にいさせてあげてもいいかなって……」
 リームの言葉に俺は笑った。受諾と拒絶とに板挟みになっているのだろうが、自分の言動がおかしいことには気付いていないらしい。
「それはお前を犯してもいいってことか?」
「そっ、そんなのダメに決まってるじゃないっ。で、でも、傍にいるだけなら……」
「阿呆か。乳首見せてる女が傍にいて、俺が何もしねえとでも思ってんのか?」
「わ、私だって別に好きで見せてる訳じゃ……」
 拗ねたようにそう言って、リームは躊躇いがちに俺の服の袖から手を離した。が、一旦乳首を覆い隠した後、また元のように俺の服を掴んでくる。どうしたらいいのか判らないといったその素振りをみて、俺は可哀想に思えてきた。もっと大量のガスを浴びせ、手早く決意を促してやった方が本人の為かもしれない。そう考えて腰のバッグに手を伸ばしたところで、リームが小声で囁き掛けてきた。
「……なら……もいいから……」
「あ? 何だって?」
 聞き取れなかった為に俺が問い掛けると、リームは真っ赤になりながら言い直してきた。
「キスくらいなら、その、してもいいから……」
   ★★★
 部屋の奥に置かれたベッドの縁へと腰を掛け、膝の上に正面から座るように言うと、リームは身体を隠したまま指示に従い、そっと身を寄せてきた。とは言え、矢張り不安なのだろう、表情も四肢も硬直させている。ここは後々の為にもいきなり唇を奪ったりはせず、まず緊張を解きほぐしてやった方が良さそうだ。
「そういや、お前、日本語上手いよな。別にハーフとかじゃねえんだろ? 生まれがこっちなんか? それとも隊員になった後で学ばされたんか?」
 穏やかな口調で俺が尋ねると、リームは意外そうに瞬きを繰り返した後、僅かに表情を弛ませた。
「隊員になる前に自分で勉強したのよ。日本の歴史には興味があったから。だからこの国の担当になったんだけど……」
「そんだけ美人で頭もいいのか。スタイルもいいし、さぞかしモテんだろ?」
「ス、スタイルって、変なこと言わないでよ、バカ。それに別に、モテたりなんか……」
「そうなのか? なら、お前の周りの奴らは見る目がねえんだな。俺なんか、お前を初めて見た時には驚いたけどな。ああ、そういや、その時は意識がなかったんだっけか。一応言っとくけどな、裸にひん剥いて全部見させてもらったぞ?」
 その言葉にリームは拗ねたように唇をツンと突き出し、次いで苦笑いを浮かべた。
「……気が付いた時には、こんな服を着させられてたんだもの。予想はしてたわ」
「そっか。でもよ、お前の裸、すげえ綺麗だったぞ?」
「もう言わないでよ。さっきのガスのせいだって判ってても、アンタにそんなこと言われたら気持ちのやり場に困るじゃない」
 リームの発言に俺は思わず目を丸くした。相手がタイムパトロール員である以上、未来の道具についての知識を持っていても不思議ではない。しかし、迂闊にも俺はそのことに思い至らずにいた。もしかしたら目の前でガスなど浴びせずに、気付かれぬように平民シールを埋め込んでおいた方が良かったのかもしれない。
「なんて顔してんのよ。どうせアンタ、私を元に戻す気なんてないんでしょ? 別に心配する事なんてないじゃない。私もうアンタのこと、その、す、好きになりかけてるんだから……」
「なら思い切って聞くけどよ? なんでお前は平然としていられんだ? 以前、別の奴に同じガスを使った時は、もっとベタ惚れ状態になってくれたぞ?」
「……なってるわよ、バカ」
「は?」
「もうアンタにベタ惚れになってるわよっ! 平然となんかしてないしっ、こうして抱っこされてるだけで胸がドキドキしてるわよっ! それでなんか文句があんのっ?」
 どうやら特に効果が薄かった訳ではなく、単にリームは好きな相手に反抗的な態度を取ってしまうタイプだということらしい。確かにそうでもなければ、俺に対して怒鳴りながら感情を発露してきたりはしないだろう。
「……お前、難儀な性格してんなぁ」
 呆れながらそう言うと、リームは不服そうに鼻を鳴らした。
   ★★★
 背中を優しく撫でて宥めてやった後、顎に手を掛けて唇を奪っても、リームは僅かに身動ぎしただけで拒もうとはしなかった。自身の気持ちを打ち明けたことで、多少は覚悟を決めたらしい。それでも当初は照れ臭そうにしていたが、唇を触れ合わせるだけのキスを何度も浴びせてやると、次第に表情を蕩けさせて甘く息を漏らし始め、やがては自身の胸と股間から手を離して俺にの首に巻き付けてきた。発情を促す薬や電波等は特に使用していないが、恐らく元々昂奮しやすい性質なのだろう。
「乳首もマン毛も見えてんぞ? 触って欲しいのか?」
「変なこと言わないでよぉ、バカぁ……はぁ……これはさっきのガスのせいなんだからぁ……はぁ……無理矢理女の子をその気にさせちゃうなんてぇ……はぁ……ほんとはアンタみたいな奴大嫌いなんだからぁ……はぁ……いい気にならないでよねぇ……」
「でもここ、勃起してんぞ?」
 そう言って鴇色の乳首をそっと摘み上げると、リームは大きく身体を震わせた。
「はぁん……触っちゃダメぇ……あふぅ……嫌ったら嫌ぁ……」
口ではそう言ってきたものの、リームは俺の手を払い除けようとはせず、強くしがみ付いてきた。その後は尖った胸の先を弄ばれ、頬摺りしながら喘いでいるばかりだ。この様子なら今晩中に自ら身体を開いてくるかもしれない。その時を速めてやろうと乳首から淫核へと手を移した刹那、ウエストバッグの中から無線のコール音が鳴り響き始めた。コール音は緊急度と重要度に合わせて四種類設定しているが、聞こえてくるのは緊急且つ重要時のものだ。仕方なく俺は愛撫を中断し、バッグの中から無線機を取り出した。
「何だ?」
不機嫌さを隠しもせずに尋ねると、ドラえもんが若干上擦った声で捲し立ててきた。
『都市内部に侵入者です。シールシステムにて確認、警備ロボット七体を信号地点に向かわせていますが、モニターでは既にその場所に生体反応はありません。全エリア監視をレベル7まで引き上げたのですが、その後の足取りも不明です』
「地上の監視隊は何やってたんだっ!」
『そのことなのですが、座標によりますと、どうも相手は空中に突然現れたようです』
 ドラえもんの返答に俺は舌打ちを繰り返した。そんなことが出来るのはタイムパトロール、もしくは未来の道具を使用している何者かだろう。地上監視の目を盗んで現代人が入ってきた程度のことなら対処は簡単だが、もしも相手がタイムパトロールならば、場合によっては俺の手で銀河系及び周辺宙域を破壊することになるかもしれない。以前より残虐性を高めたとは言っても、俺はまだ無駄な人死を喜ぶような域には達していない。
「……判った。三分待て。今からすぐに管理室へ行く」
『畏まりました。城内部、または全エリアに警報を発令しておきますか?』
「それは止めとけ。察知したことを相手に知られる可能性がある。それよりレベルを9まで上げて、今以上に監視を密にしとけ」
 俺はそう告げて無線を切った。
   ★★★
 牢を出ようとすると、自分も連れて行って欲しい、とリームは言い出した。ドラえもんとのやり取りを聞いて力になりたいと思ったらしい。俺は少し迷ってから同行を許可することにした。何か企んでいたとしても、文句を言う以外に逆らえる筈もない。再度ドラえもんに連絡を取り、足首の拘束を遠隔操作で解いてやるように指示を与え、その間に『着せかえカメラ』で服を着させておく。手元には静香に着せようと思っていた服のデータしかなかったが、カメラがサイズを自動的に調整してくれることもあり、空色のスモックと帽子、そしてピンクのミニスカートという出で立ちは、それなりにリームに似合っていた。
「この服、なに?」
「一般的な園児服だ。後で髪もツインテールかお下げにしとけ。とにかく行くぞ」
「……変態」
 緊迫感の薄いやり取りをしながら総合管理室へと行き、大型モニターを注視しつつ、その後の情報を確認する。ドラえもんの話によると、相手がシールシステムの監視に引っかかったのは一度だけとのことだった。ちなみにシールシステムとは、城内部以外の全エリアにおいて生体反応を監視し、平民シールから発せられる微弱な電波を出していない人物がいれば、たちどころにその報告が管理室に上がってくるというものだ。昼間、静香を連れ歩いたのもシステム確認の一環であり、特に問題もなかった筈なのだが。
「システムの誤動作ってこともねえだろうしな。その時の様子は『タイムテレビ』で確認したのか?」 
「はい。ですが、夜ということもありまして、ほんの一瞬、影が映っただけでした。現在、その画像データを解析させているところです。矢張りタイムパトロールでしょうか?」
「有り得ないわ」
 ドラえもんの問い掛けに横から口を挟むと、リームは偉そうに自身の腰に両手を当てた。どう見ても幼稚園の虐めっ子といった態度だったが、この場で突っ込むべき所はそこではない。
「どうしてだ? 特別除外対象から解除、ってなことも考えられんだろ?」
「一般的な特除ならね。まあ、特除自体が一般的じゃないんだけど。それでも有り得ないって言い切れるわ。だってアンタ、特除の中でも初めてのスリーエスだもの」
「スリーエス? なんだ、それ?」
「一度指定した以上、過去、現在、未来において、絶対に解除しないと定められた対象者のことよ。アンタのご先祖様にだって、一切手出し出来ない程の効力を持つんだから」
「じゃあ、相手は何者だ? お前はどう考えてんだよ?」
「それはまだ判んないけど……」
「のび太様、解析が終わったようです。大型モニターに映し出しますので、ご確認を」
 そう言ってドラもんが手元のパネルを操作すると、画面に侵入者の姿が映し出された。
「あ?」
「赤毛? 私と同じ?」
 モニターに映されているのは、黒いTシャツと朱色のミニスカートを穿いた少女の姿だ。愛らしい顔付きは純粋な日本人に見えるものの、髪の色はリーム同様に赤く、髪型はショートで左右の端が上に跳ね上がっている。全体的な印象は活発そうで、ついでに言えばあまり賢そうには見えない。それでも外見は俺の好みであり、可能ならば性交相手の一人に加えたいところだ。
「画像から推測致しますと、武装は一切無し、着衣は現代物、何かブローチのような物を手にしているようです。あくまでも推測値ですが、年齢は十四歳、身長は百五十三、体重は四十二キロ前後と思われます。胸囲等の数値も弾き出しますか?」
「ああ、頼む」
「ちょっ、なに言ってんのよ? そんなことよりアンタたち、不思議じゃないの? この子、宙に浮かんでんじゃない」
「……言われてみれば確かにな。それについての見解は?」
「はい。転送等による磁気以上は周辺に認められず、何ら装備も所持していない点から、一種の異能力者ではないかと……」
「異能力者? それって超能力者ってことか?」
「……確かにそれなら辻褄が合うわね。この写真も瞬間移動時、もしくは念動力によって浮かんでるのだと思えば、それなりに納得も出来るわ」
「ちょっと待て。超能力者って、まあ、多少は世の中に存在してんだろうけど、ここにやってくる必要性がねえだろが。敵対するようなことした覚えがねえぞ?」
「なら、迷子じゃないの?」
「迷子ぉ?」
「のび太様、まずは素性を調べ上げるのが宜しいかと。監視レベルを維持したまま、推測値に基づき、各学校や国のデータから該当人物を洗い出すというのは如何でしょう? 写真もありますし、もし現代の人間であれば探し出すことは可能と考えます。まだ相手が超能力者であるとも限りませんし、他に仲間がいるかもしれません。都市内部にいるのであれば即座に対処が必要でしょうが、その点が定かでない以上、情報を得ることが先決かと思われますが」
「……お前に全部任せる。でもよ、場合によっては戦うことになんぞ? 仮に超能力者だったとして、何か策があんのかよ?」
「相手側の能力さえ判れば、如何様にでも対処可能です。たとえ大規模な集団であっても、全て捕らえ、のび太様に献上致します」
   ★★★
 その後、俺は侵入者への対処をドラえもんに一任し、リームを連れて最上階の自室へと向かった。不安が消えた訳ではないが、方針が決まった上に勝算があるのならば、俺が管理室に居続ける必要もない。後は結果を待つだけだ。
 部屋に着くと、俺はドラミを呼んで紹介し、リームに部屋を用意してやるように告げた。協力的な態度を見せてくれた以上、見返りを与えてやることは必要だ。快適な生活を送らせてやれば、文句の数も減るかもしれない。が、俺がドラミに指示を与えた途端、剛毛少女は険しい顔付きで異を唱えてきた。
「アンタ、私に何か不満でもあんの? なんで別々の部屋なのよ?」
「俺の相手は別にお前一人じゃねえ。このドラミだってそうだ。つーか、お前、俺と一緒の部屋で暮らしたいのか? ほんとは俺みたいな奴は大嫌いなんだろ?」
「なっ、たっ、確かにそうは言ったけど……」
「ここは素直に指示に従っておいたら如何ですか? そうすればお兄様だって、近い内にリームさんのこと、オチンチンでうんと気持ち良くして下さいますよ?」
「ふえっ? オチンっ? いいい、いらないわよっ、そんなものっ!」
「あら残念。太くて硬くて、とっても気持ちいいのに。それに臭いもきついですし」
 哀れむような目付きでドラミがそう言うと、リームは目を見開いたまま、金魚のように口をパクパクと開閉させた。どうやら言葉が出てこないらしい。
「まあ、今夜はこれ以上、お前の相手をする気はねえ。当面、部屋で大人しくしてろ」
「必要な物があったら私に言って下さい。ローターやバイブレーターなんかも一通り揃えてありますから」
 俺とドラミの言葉にリームは複雑な表情を浮かべ、やがて両の拳を握って身体をブルブルと震わせ始めた。屈辱に耐えきれないといった様子だ。
「くっ、ひっ、人のこと弄んでおいてっ。アンタっ、さっきは私の身体を喜んで触ってたじゃないっ。バカにしてんのっ?」
「だから言ったろ? 今夜はここまでだって。それとも何か? 続きをして欲しいのか?」
「身体が火照って辛いんでしたら、私がイかせてあげてもいいですよ? もちろん、お兄様の許可があればですけど……」
「結構よっ! さっさと部屋に案内してっ!」
 リームはそう叫んで俺に背を向け、次いで何かを思い付いたように振り返ってきた。
「そう言えばユミ子ちゃんは? あの子にもガス使ったの?」
「まだ何もしてねえ。けど、あいつも犯す。当たり前だろうが」
「そんなっ! あの子には何もしないでっ! どうしてもって言うなら私が相手してあげるからっ! お願いっ!」
「リームさんたら、本当はお兄様のオチンチンが欲しいんですね?」
「アンタは黙っててっ! この淫乱セクサロイドっ! ねえ、お願い。あの子には何もしないで。今すぐ解放してあげて。その分、私が尽くしてあげるから」
 俺は腕を組んで考えた。確かにユミ子を餌にすれば、リームの対応も変わってくるだろう。しかし、そんなことをしなくても、リームが偽りの愛情を勝手に捨て去ることは出来ない。ならば、ここは了承を得ておくべきだろう。元同僚の陵辱に同意したという後ろめたさを抱かせてやれば、多少は扱い易くなるかもしれない。
「希望通りに今すぐ解放してやってもいいけどよ、その場合、お前の相手は金輪際一切しねえぞ? 俺の気が変わるまでは城の中で放置だ。もしかしたら一生な。けどよ、あいつを犯した後でなら、お前のことも目一杯可愛がってやる。心の底から愛してやってもいい。どちらかいいか、お前が選べ」
「そっ、そんな……」
「考えるまでもないと思いますよ? 好きな相手と元の仲間、どちらが大切かなんて判りきっていることでしょう? ユミ子さんと二人、女性としての悦びをお兄様から与えてもらえばいいじゃないですか。それとも、お兄様に触れられることも抱かれることもないまま、仲間を助けたという満足感だけを心の支えにして生きていきますか?」
「触れられない……一生……」
「どうすんだ?」
「どうするんです?」
 俺とドラミが追い打ちを掛けると、やがてリームは俯いて肩を落とし、か細い声で答えを返してきた。
「ユミ子ちゃんを、その、可愛がってあげて……」
   ★★★
 翌日の午前中、牢へ出向いてリームの言葉を聞かせてやると、ユミ子は信じられないといった風に首を何度も振った後、声を押し殺して泣き始めた。部屋はリームを閉じ込めていた牢屋と同じ作りで、足首も拘束してある。異なるのは、オープンテディの代わりに胸と股間に穴の開いた紺のスクール水着を着せている点だけだ。
「で、俺は今からお前を犯すつもりなんだが、何か希望があるか?」
 意地の悪い口調で問い掛けると、ユミ子は昨晩のリームと同じく、要所を隠したまま身体を竦ませた。涙を流しながら後退り、意を決した顔付きになって舌を出し、上下の歯で噛み千切ろうとする。が、この都市内部でそんなことは不可能だ。
「残念だったな。口に力が入んねえだろ? ここにいる以上は自殺なんて出来ねえぞ?」
「ぐっ……うえっ……ひぐっ……嫌ぁ……ぐすっ……嫌あぁ……」
「嫌ってのは俺のことか? なら、大好きにさせてやるよ」
 俺はそう言って、ユミ子の顔に『あなただけの物ガス』を吹き掛けた。ユミ子もまた、精神を操るガスについては知っていた様子で、それまで以上に悲壮な表情を浮かべていたが、次第にその目付きが妖しげなものに変わってきた。しかし、効果が弱いとリーム以上に抗ってくるかもしれないので、念の為に大量に吸わせておく。
「もう一度聞くぞ? 俺は今からお前を犯すが、何か希望があるか?」
 腰のバッグにガスの缶を仕舞い込みながら尋ねると、ユミ子は恥ずかしそうに身を捩り、涙で潤んだ瞳を俺へと向け、ほうっと悩ましい息を吐いた。
「全てお任せしますぅ。あなたのものになれるならぁ、それだけでぇ……」
 官能的な口調でそう答えながら、ユミ子は乳首と秘所の覆いを自ら取り去った。ドラえもんの報告通り、相当被虐度が高いのだろう。その着衣もさることながら、嬉しそうに身体を晒してくる様は、十三歳とはとても思えない程に淫靡で艶めかしい。
 俺は予てからの手筈通り、左手首に捲いた腕時計型の無線機のボタンを押した。信号が届き次第、総合管理室にいるドラえもんが、ユミ子の脚の拘束を解いてやることになっている。ついでに言えば、無線機を腕時計型に変えたのは即座に連絡が取れるようにしておく為だ。昨晩のような緊急時に一々バッグから取り出すのでは、対応もその分だけ遅くなってしまう。裸になっても外さないでおけば、たとえ性交の途中であっても、わざわざ無線機を取りに行く必要もない。
 小さな金属音と共に足首に巻かれた拘束具が外れると、ユミ子は嬉しそうに俺の元へと走り寄ってきた。両腕を巻き付けて俺の胸に頭を擦り付け、喘ぎのような吐息を漏らしてくる。俺はその背中に手を回し、薄い尻肉を撫で回してやりながら、淡々とした声で囁き掛けた。
「今からお前は俺の奴隷だ。判ったな?」
 ユミ子は俺を見上げてゆっくりと頷き、甘い口調で言葉を返してきた。
「嬉しいですぅ……はぁん……ご主人様ぁ……」
   ★★★
 隷属することを相手が素直に承知したとは言え、殺風景な牢の中で処女を散らすのも味気ない。リームの時と同じく、俺はドラミを呼んで部屋を与えておくように指示し、離れ離れになることを嫌がるユミ子を説得すると、ドラえもんが常時滞在している総合管理室へ一人で向かうことにした。穴開きスクール水着を楽しむのはいつでも出来る。まずは新たな命令を下すのが先だ。当然、手首の無線機で指図することも出来るが、重要な決定であり、それに伴う助言も必要である以上、直接伝える方が望ましい。
「王国の建設に着手する」
 管理室に入ってそう告げると、ドラえもんは厳かに首肯したが、すぐに難しい顔付きになって意見を述べてきた。
「畏まりました。ですが、現在の監視体制、及び侵入者の調査をしている状況では、些か手が足りません。少しばかり工期が延びてしまいますが」
「今から十日間だ。その間にお前の裁量でどうにかしろ」
「工事用のロボットを現在の倍に増やしても、最低三週間前後は必要です」
「なら、三倍にでも四倍にでもしろ。とにかく十日後には引っ越す。いいな?」
「畏まりました。可能な限り善処致します。ついては確認させて頂きますが、新たな地下都市の規模、及び設備等は、既存の計画通りのもので宜しいですか?」
「不備がないか確認する。図面をモニターに出せ」
「はい。直ちに」
 ドラえもんのパネル操作により、新都市を真上から見下ろした計画図が大型モニターに映し出されると、俺は子細の点検を始めた。東西南北の各ブロック、そして城を中心とした市街地を含む中央ブロック。どれも特に問題はないと思われる。
「参考までに教えて頂きたいのですが、何故に急遽建設を?」
「女が増えたからな。より快適な場所でセックスしてえだけだ」
「はあ、セックスとはそのようなものなのですか。私には理解致しかねますが……」
「別に理解しなくても、お前は言われたことをやってりゃいい。待てよ? この先、相手も増えてくだろうしな。城の東側にもう一つ、同規模の城を建てることは可能か?」
「はい。ですが、そこは緑地帯にする予定になっておりますが」
「変更しろ。一つの城の中で都市と女の管理をするよりは、別々に分けておいた方がいい。そうだな、東側のは後宮にしよう。内も外もなるべく華やかにしろ。設備も充実させておけ」
「そうなりますと、更に工期が延びる恐れがありますが、宜しいのですか?」
 ドラえもんの言葉に俺は顔をしかめたが、より面倒なことを自分から言い出したのでは仕方がない。渋々と頷き、更に議論を重ね、結局、新都市の完成予定日は十八日後と決まった。
   ★★★
 夜になって階下の部屋を訪れてみると、静香は併設された風呂場で入浴の最中だった。俺が裸になって洗い場に入っただけで、自身の身体を泡立てながら荒い息を吐いてくる。
「もう、今日は来てくれないのかと思っちゃったぁ」
「色々あってな」
 そう言いながら椅子に座って脚を開いてやると、静香はそそくさと正面の床に跪き、喜悦に満ちた顔付きで半勃起状態の陰茎を扱き始めた。
「素敵ぃ……んはぁ……どんどん大きくなってくるぅ……」
「そのままでいいから質問に答えろ。お前、元の世界に戻りてえか?」
「なによ今更ぁ……んふぅ……私はのび太さんがいれば場所なんかどこでもいいのぉ……」
躊躇いもなく言ってくるところを見ると、本心からそう思っているらしい。催淫剤の効果だとしても、よくここまで短期間で従順になったものだ。
「なら、次の質問だ。お前はすぐにでも俺と結婚してえか?」
 静香はその言葉に手の動きを止め、真剣な面持ちで俺を見上げて深く頷いた。
「人前で俺とセックスしなきゃなんねえとしてもか?」
「え? どういうこと?」
「一昨日話したろ? 新しい地下都市を作り始めてな。お前が望むなら、落成式の代わりに結婚式を挙げてやってもいい。まあ、新しい都市には人もそれ程揃ってねえ状態だろうから、今住んでるこっちの方で、城のバルコニーから住民見下ろして挨拶する程度のものだけどな。それでお前は晴れて俺の妻ということになる。但し、それには条件がある」
「条件? それが、その、人前でしなくちゃならないってこと?」
「ああ。その際にはお前にも全住人の前で挨拶してもらう。俺のチンポをマンコかケツ穴に突っ込まれた状態でな。それが嫌なら結婚は延期だ」
 言い終えて静香を見ると、唖然とした顔をしている。婚姻と引き替えに、当人の最も嫌がる行為を求めているのだから無理もない。
「……その場でしなくちゃダメ? 二人だけの時なら、お尻だってのび太さんの好きに――」
「お前の覚悟を確かめる為だ。もちろん、その場には出木杉も呼ぶ」
 発言を遮ってそう告げると、静香は左右に目を泳がせながら徐々に俯いていった。ここは背中を押してやる必要がありそうだ。
「今現在、俺にはお前以外にも四人の女がいる。先々もっと増える予定だ。けどよ、結婚したら週に三回は必ず抱いてやるぞ?」
 俺としては優しい口調で言ったつもりだったのだが、静香は慌てて顔を上げ、不満そうに眉根を寄せた。
「え? たった三回? それだけなの?」
「贅沢言うな。回数が増えるかどうかはお前次第だ」
「……じゃあ、する。もう誰の前でもいいわ」
 少しばかり拗ねた態度でそう言うと、静香は不安と不服を紛らわせるかのように、一物を激しく擦り上げてきた。
   ★★★
「かはあっ……すっごい奥に届いてるうっ……んくあっ……開いちゃうオチンポで開かれちゃううっ……ふひあっ……子宮の入り口が開かれちゃううっ……」
 入浴の後で場所をベッドの上に移し、屈曲位で深々と膣を貫いてやると、静香は宙に浮いた爪先を何度も何度も跳ね上げた。身体が小さいこともあり、静香の膣は今まで一度も陰茎を根元まで呑み込んだことはなかったが、当人の申告通りに突き当たりの壁は少しずつ開き始めており、この分なら未だ誰も入ったことのない場所へと迎え入れてくれるかもしれない。
「大丈夫か? 痛くねえか?」
 亀頭の先に当たるコリコリとした部分を押し開きながら尋ねると、静香は俺の首に両腕を回したまま白痴のように微笑んだ。
「くはあっ……拡がってくのが気持ちいいのおっ……はふうっ……もっともっとオマンコ虐めてえっ……うひあっ……のび太さんの好きな形に作り替えてえっ……」
 痛み止めを飲ませておいたのが功を奏したかと思いつつ、俺は腰を更に前へと突き出した。交わる度に感度が上がっているのか、秘所は既に愛液で溢れ返っており、一突き毎に辺りに水滴を飛ばしている。俺の顔まで濡らしてくるのは困りものだが、その濃厚な淫臭はただひたすらに甘く、嗅いでいるだけで虚ろな気分になってしまいそうだ。
「このまま拡げて、子宮に直接チンポ汁ぶっ掛けてやるからな? 楽しみだろ?」
「んひあっ……そんなこと言われたらオマンコ蕩けちゃううっ……ふはあっ……オチンポもオチンポ汁も大好きいっ……はくあっ……セックス大大大好きいっ……」
 嬉しそうに淫語を発してくる静香の膣奥は、やがて一物の先端部を受け入れ始めた。そこまで開けば後は容易い。侵入物を押し潰そうとする子宮口の締め上げに耐えながら、陰茎を根元まで一気に突き入れてみると、奥にはそれまでとは明らかに違うぬるっとした感触の壁があるようだ。試しにそこを亀頭で突き始めてやった途端、静香は高らかに叫び声を上げ、のたうち回るかのように全身を大きく暴れさせた。
「んぎはひいいっ! 奥そこ一番奥なのおおっ……ひぐはへええっ! なにこれ死んじゃう私死んじゃううっ……おごはひああっ! オチンポで溶けてグチョグチョで死ぬううっ……」
 あまりの様子に俺は慌てて腰の動きを止めた。もしかしたら禁忌を犯してしまったのかもしれない。が、当の本人は白目を剥いて口から涎を垂らした状態であるにも関わらず、自ら腰を使い始めた。俺とは違って勢いのない動きだが、全身を不規則に引き攣らせている点は変わらない。
「おいっ、静香っ、ちょっと待てっ。苦しいんじゃねえのかっ?」
「あくはひへえっ……死んじゃうくらいに気持ちいいのおおっ……うくへひはあっ……こんなの初めてこれ好きいいっ……くへはひいいっ……のび太さんもズコズコしてへえっ……」
 静香はそう言って腰を振り続け、危険を感じた俺が動きを止めるように言うと、返事の代わりに黄色い尿を大量に漏らし、そのまま何の反応もしなくなった。
   ★★★
「ねえ、のび太さぁん、もう一回、さっきのしてぇ」
『お医者さんカバン』から気付け薬を取り出し、嗅がせて意識を取り戻させると、静香は悪びれた風もなく再度の性交を求めてきた。子宮を直接突かれた時のことを思い出しているのか、時折遠い目をしては甘い息を吐いている。だが、あの行為は危険だ。時々なら短い時間そうしてやってもいいが、あまり繰り返すと単なる肉欲の虜となってしまうかもしれない。無論、当初はそこまで堕とすつもりでいたが、現在は状況が違う。取り敢えず気持ちを寄せてくれている以上、無理して今以上の快楽狂に育て上げる必要はない。
「お願い、ねえ、もう一回だけぇ。もう気絶もオシッコもしないように気をつけるからぁ」
 濡れたシーツの上で胡座を掻いていた俺に擦り寄ると、静香はそう言って陰茎を撫で回してきた。お預けを喰っていた一物は忽ち勃起し始め、当たり前のことながら心地良さを得てはいたものの、俺はわざと何食わぬ顔で言ってやった。
「さっきのは暫く禁止だ。結婚しても二週に一回が限度だな」
「ええっ? なんでぇ? すっごく気持ち良かったのにぃ」
「元々赤ん坊を作るところだぞ? あんまり緩くしちまう訳にもいかねえだろうが」
 我ながら正当性のある理由だ、と思いながらそう告げると、静香は神妙な顔付きになり、次いで瞳を輝かせた。
「それなら、緩くなる前に作っちゃえばいいんじゃない?」
「あ?」
「赤ちゃん産んだ後でなら、さっきの毎回してくれるんでしょ?」
「おい」
「でも、その前に何人産んだらいいか決めておかないと。のび太さんは何人欲しいの? 好きな数だけ産んであげる。ちょっと辛そうだけど、この身体のまま妊娠しちゃってもいいわ」
 子宮で感じたいが故に子を産むという発想に俺は呆れ返ったが、顔付きからすると当人は大真面目らしい。しかし、どう返事をしたものかと悩んでいる内に、別に孕ませてもいいのではないかと思えてきた。地下にいる限りは法に縛られることも、誰かに後ろ指を指されることもない。女の子を生ませて『タイムふろしき』やその他の道具で成長を早め、静香と並べて犯すのも面白そうだ。
「それじゃ、女の子を二人ばかり産んでもらうか」
「そんなこと言われても、女の子とは限らないわよ?」
「ドラミに薬を用意させる。確か、自由に産み分け出来るのがあった筈だ」
「ならいいけど。じゃあ、明日から避妊用のドリンクは飲まなくていいのね?」
「ああ。ついでに今の効果も消しとくか。ちょっとそこに仰向けに寝ろ」
 そう言って『お医者さんカバン』を引き寄せ、診察用の端子を取り出すと、静香は指示に従ったものの、俺に向けて大きく脚を開いてきた。
「あ? どういうつもりだ?」
「だって妊娠可能かどうか、オマンコも調べるでしょ? 検査が終わったら、指でも確かめてみてね?」
 静香はそう言って腕を伸ばし、淫唇を開いて薄く笑った。
   ★★★
 翌日の昼過ぎ、俺は静香とドラミ、リームとユミ子、そしてみよ子を自室に呼び付けた。この五人に俺の性処理をさせるつもりである以上、互いに面識を持たせておかないと、多人数での行為時に支障が出るかもしれないと思ったからだ。
 ドラミはいつもの黄色いワンピース、静香は見慣れた子供服姿だったが、リームは大きく背中の開いたカクテルドレス、ユミ子は全裸に近い極小のビキニを身に付けていた。部屋に用意されている服なら何を身に纏って来ても構わない、と事前に告げてはあったのだが、リームとユミ子は性交を求められるのだと勘違いでもしたのだろう。ちなみに、みよ子はあくまでも静香の世話人という立場であり、常時メイド服を着用するように言い付けてある。
 ユミ子とみよ子の酷似、静香の実年齢等に驚きの声が上がりはしたものの、取り敢えず各々の自己紹介が済むと、俺は厳かに告げた。
「近い内に俺はここにいる静香と結婚することにした。よって、静香が第一夫人ということになる。第二婦人はこのドラミだ。次の順位を望む者はいるか?」
 その問い掛けにユミ子とみよ子は勢いよく手を上げ、予想通りにリームだけが文句を言ってきた。
「なによっ、次の順位ってっ? 仮に私が望んでも、このロボットより立場が下なのっ?」
「当たり前だ。ドラミはそれだけ俺に尽くしてくれてるからな」
「お兄様、嬉しいです。私、もっともっと頑張りますから」
「わっ、私だってこれから尽くすわよっ。アンタが嫌だって言っても尽くすんだからっ」
 リームはそう言って不機嫌そうに腕を組み、俺からも、居並ぶ他の面々からも顔を背けた。久し振りに対面を果たしたユミ子のことなど、最早どうでもいいらしい。或いは陵辱に同意した後ろめたさから、気軽に言葉を掛けられないのかもしれない。
「でも旦那様、私のような者でも宜しいのですか?」
 リームの態度に物怖じしたのか、恐る恐る尋ねてきたのはみよ子だ。俺のことを旦那様と呼ぶように命じたのは昨日のことで、以前はご主人様と口にしていたのだが、ユミ子との差別化を図る為にそうさせた。そのあどけない口調と相まって、なかなか耳に心地いい。
「別に構わねえぞ。俺に犯されてもいいんだったらな」
「旦那様にだったら、今すぐにでも……」
「私もです。ご主人様に早く犯されてみたいです」
「ちょっ、アンタたち、なに言ってんのよっ、犯すの犯されたいのってっ」
「先に言っておくがな。第一、第二は決定だが、それ以降は日頃の態度によって定期的に見直していく。以上のことを踏まえてもう一度聞くぞ? 次の順位を望む者は?」
 俺が再び問い掛けると、ユミ子とみよ子はもちろんのこと、リームも渋々といった顔で手を上げてきた。
「なら、お前ら処女三人、まずは近々抱いてやるからそのつもりでいろ。その献身の度合を見て、俺と静香の結婚当日にそれぞれの順位を言い渡す」
   ★★★
 全員を退出させた後、俺はベッドに横になり、天蓋を見上げながら今後について考えた。
 静香の調教については特に何も問題はない。後は機会を見て尻穴を犯し、後に催淫剤を止める時期をいつにするか見計らうぐらいなものだ。ドラミについては少し性交の機会を増やしてやった方がいいかもしれない。みよ子とユミ子は現時点で充分に隷属していることだし、事前に痛み止めを飲ませてやれば、初体験も滞りなく済むだろう。
 矢張り一番の問題児はリームか。反抗的な態度は新鮮だが、もう少し従って欲しいと思うのも事実だ。ならば、相手をしてやる時間も多めに取ってやった方がいい。肉の悦びを知れば、態度を豹変させてくる可能性だってある筈だ。
 そうなると処女を散らす順番はまずリームから、次はどちらでもいいが、発情度合からいくとユミ子、最後がみよ子となる。十五、十三、十二歳と抱いていくことになるが、年齢的には逆の並びの方が好ましい気がしないでもない。
 その後も暫く思い悩んでいると、不意に手首の無線機からコール音が聞こえてきた。緊急でも重要でもない時の音だったが、思考が飽和していたこともあって、俺は即座に通話ボタンを押した。
「何だ?」
『お兄様、今、お時間ありますか?』
「ドラミか。どした?」
『その、リームさんが、お兄様と私のセックスを見ながらオナニーしたいらしくて、きゃっ』
『勝手なこと言ってんじゃないわよっ、この淫乱セクサロイドっ。その作り物の身体で本当に相手を満足させられるのかって、そう聞いただけじゃないのっ』
『だから、つまりは私とセックスした後の相手の反応が見たいんですよね? それなら、その相手はお兄様に決まっているじゃないですか』
『なんでそういう話になんのっ。別に知りたいだけで見たくなんかないわよっ』
『そう言われても、私はお兄様にカスタマイズされてますので、カタログや総合スペック表なんてないですし。そうだ、私の内部に注がれたオチンポ汁の量で判断しますか?』
『しっ、汁っ? バカあっ! そんなもんで判断なんか出来る訳ないでしょっ!』
 どうも話の内容からすると、リームがドラミの性的性能を疑問視しているらしい。恐らくは先刻の苛立ちをぶつけただけなのだろうが、それならそれで宥めてやる必要もあるだろう。
「話は判った。リームを連れて部屋に来い」
『はい、お兄様。リームさん、良かったですね。オナニーさせてくれるそうですよ?』
『なんでそうなるのよっ! しないって言ってんじゃないっ!』
『でも、私の視覚情報によりますと、リームさんの生殖器周辺の熱分布が――』
『んきゃあああっ! このバカロボットおっ、どこ見てんのよおおおっ!』
 リームの絶叫と共に一方的に無線が切られ、俺はそのまま深く溜息を吐いた。
   ★★★
「ひはあっ……お兄様のオチンポ美味し過ぎですうっ……くひうっ……食べても食べてもオマンコから涎が出ちゃいますうっ……ふひあっ……内蔵タンクが空になっちゃううっ……」
「はぁ……こんなの見せつけてぇ……はぁ……アンタたち変態よぉ……」
 無線連絡から数十分後、共に全裸で交わり合う俺とドラミの様子を、リームは未だカクテルドレス姿のまま、その傍らで見つめていた。騎乗位で腰を振っているのはドラミだけで、俺は単にベッドの上でうつ伏せになっているだけだ。セクサロイドとしての性能を見せるのにはその方がいいと考えたからだが、ドラミは接合部を見せ付けるように大きく足を開き、激しく腰を振り立て続けている。それを見て感化されたのだろう。シーツの上で横座りになっているリームは、事前には絶対に自慰などしないと言っていたにも関わらず、荒く息を吐きながら内腿を切なそうに擦り合わせている。そろそろ指示を与える頃合いだろう。
「リーム、胸を出せ。触れてやる」
 その言葉にリームは目を丸くしたが、一時押し黙った後に小さく頷くと、座ったまま俺に近付き、首の後ろの結び目を解いて両の乳房を晒してきた。予想通り乳首にはニプレスが貼り付けてあったものの、俺が手を伸ばして剥がそうとしても拒まず、むしろそうしやすいように身体の向きを変えてくれている。その従順な態度に対する褒美として、俺は左右のニプレスを剥がし終えた後、半勃起した鴇色の乳首を指先で繰り返し弾いてやった。
「んふぁ…………今だけ特別なんだからねぇ……くふぅ……これ以上は許したりしないんだからぁ……ひゃん……そんな玩具にしないでよぉ……あふぅ……摘み上げるのもダメぇ……」
「可愛いぞ、リーム」
「ふはぁ……そんなこと言ってもダメなんだからぁ……んくぁ……もっと優しくぅ……」
「かはあっ……お兄様どうですかあっ……んひあっ……オマンコの具合どうですかあっ……」
「いい気持ちだぞ、ドラミ。もう少し入り口を締めながら、前後に腰を振ってみろ」
「ふはあっ……こうですかお兄様あっ……くひあっ……この動き気持ちいい気持ちいいっ……んはひっ……オマンコセンサーがバカになってくううっ……」
 リームは目を細めて甘い吐息を漏らし続け、ドラミは表情を蕩かせて悩ましく喘いでいる。その呼吸のタイミングが徐々に一致してきていることに気付いて、俺は口元を歪ませた。もしかしたらこの二人、割といいコンビになるかもしれない。
「んひぅ……押し潰しちゃ嫌ぁ……くはぁ……嫌って言ってるのにぃ……バカぁ……」
「ひはあっ……オチンポ当たる当たってますうっ……はへあっ…一番深い所が擦られてるうっ……ふひあっ……イくイく自分で腰振ってイっちゃいますううっ……」
 入り交じる嬌声の中、ドラミの申告に同調したかように、陰茎にも限界が近付いてきた。このまま射精してもいいのだが、どうせならリームにも何かさせたいところだ。
「ドラミ、出すぞ? リーム、キスしてくれ」
「えっ? あっ、う、うんっ。んむっ……」
 僅かに戸惑った様子のリームが唇を重ねてきたのに合わせ、俺はドラミの膣奥へと精液をぶち撒けた。
「んくはひいっ……オチンポ汁でオマンコイっ……くううううううっ!」
   ★★★
「みっ、認めるわよ、アンタのこと……」
 俺が性交を終えて着衣を整えたとのと前後して、リームはドラミにそう告げた。とても謝罪の言葉とは思えない内容と態度だったが、当人としても詫びたつもりはないようで、単に性交可能なロボットとして認識を改めただけなのかもしれない。それでもドラミは裸のまま嬉しそうに笑って会釈し、次いでベッドの上でリームに向かって脚を開いた。
「それでは約束通り、オチンポ汁の量でも判断して下さい」
「バカ言わないでよっ! そんなもんで判断なんか出来ないって言ったでしょっ! それ以前にそんなとこ見せないでよっ! この変態ロボットっ!」
 原細胞から七十日間かけて完成した体液を、そんなもんと言われるのは心外だが、相手が処女では仕方がない。早くその味と臭いを覚え込ませてやりたいものだ。
「ドラミ、そこまでにしとけ。リームにあんま無茶言うな」
 苦笑いしながら俺がそう言うと、リームが身の竦むような視線を向けてきた。
「無茶ってなによっ?」
「いや、その……」
「ふふっ、リームさんはまだセックスの経験がないから、オチンポ汁の量や粘りや喉越しで、相手の悦びを想像出来ないって、お兄様はそう言ってるんですよ」
「想像出来なくて結構よっ! って言うか、えっ? 喉越し? アンタ出来んの?」
「出来る訳ないじゃないですか。量も濃度も、その時の体調等によって変わるんですから」
 ドラミの素っ気ない返答に、リームは身体を震わせた。からかわれていることにやっと気付いたらしい。
「くっ、今に見てなさいよっ。こうなったら、私が先にそのスキルを会得してやるからっ」
「お前も無茶言うな」
「やってみせるわよっ。アンタも協力しなさいよねっ」
「どうしてもって言うならそうするけどよ。それよりいいのか? 胸、出しっ放しだぞ?」
 俺が指摘してやると、リームは慌てて両腕で乳房を覆い隠した。気の強いのは充分に判ったが、同じ程度に間が抜けているらしい。何だか隷属してくれなくても、このままでいいような気がしてきた。
「はっ、早く言いなさいよっ、バカっ」
「リームさんの性格データに追記。露出狂の傾向有り、と」
「それはアンタでしょっ! その脚、早く閉じなさいよっ!」
「更に追記。怒りっぽく、情緒不安定。境界性人格障害の恐れ有り、と」
「大きなお世話よッ!」
 場合によってはこのままリームの破瓜に雪崩れ込もうと思っていたのだが、そんな雰囲気でもなくなってきたようだ。二人のやり取りを眺めつつ、俺は欠伸を噛み殺した。
   ★★★
 ドラミとリームを部屋から追い出して昼寝をし、目が覚めた時には夜になっていた。テーブルの上に『グルメテーブルかけ』を置き、適当に食事を済ませた後で、俺はみよ子を部屋に呼ぶことにした。考えてみたら、たとえそれが数日の差であっても、処女三人の中では一番の古株だ。リームやユミ子と違い、静香の世話という役目も与えている以上、当座の優先権を与えてやってもいいだろう。
 無線機のスイッチに触れ、その旨をドラミに伝えようとして、俺は不意に閃いた。みよ子をこの場に呼ぶのはいい。が、それはそれとして、リームとユミ子にも何か役目を与えた方がいいのではないだろうか。あの年齢でタイムパトロールの隊員となっていたのだから、優秀な人材であることは疑いようもない。ならば、単に性交相手として飼い殺しにしておくよりも、それなりの権限を与えて適所に配置し、上手く活用した方がいい。信頼を餌にして任務への忠実度を高めてやれば、俺への隷属度合も自然と増してくるだろう。
 そうなると、与える仕事が問題だ。現在、都市全体の管理はドラえもんが、城内の女たちの管理はドラミが行っている。その役目は新都市でも引き継がせるとして、リームとユミ子に見合った別の業務はないものか。
 一頻り考え込んだ後、俺はリームを都市の警備責任者に、ユミ子を衛生管理責任者にすることに決めた。現在、街の警備や住民の怪我の手当などは、ロボットやそれを仕事とするクローンたちが行っており、それで充分に事足りているが、安価な電子頭脳やクローンたちの判断だけでは心許ない点もある。総合判断は管理用のスペックを高めたドラえもんが行っているからいいものの、更に広大な都市の管理全般を任せることが決定しているからには、精度を落とさないように負担を減らしてやる必要がある。
 しかし、それは新都市が完成してからの話だ。現時点では両方とも特に必要性のない任務ではない。それまでの間にどれだけ身体と心を開いてくるかで、最終的な判断を下すことにしよう。
 その結論に満足しながら深く息を吐くと、俺は再び手首のスイッチに触れ、ドラミを呼び出した。五人全員に無線機を持たせることも必要だな、と思いつつ、先刻の指示を与え、ついでに尋ねてみる。
「なあ、ドラミ。この無線機、お前が設計したんだよな?」
『はい。それがなにか?』
「今の作りのまま、転送装置みたいなの仕込めないか? ボタンを押せば、すぐに相手が俺の目の前に現れるようにさ。出来れば、例のコントローラーの機能も付けてくれ」
『共に可能だとは思いますけど、少し時間が掛かるかもしれませんよ?』
「なるべく早めに頼む。必要な資材はドラえもんに言え」
『はい。それで、その、出来上がったら御褒美もあり、ですよね?』
「たまには街でデートとかどうだ?」
『すぐに取り掛かりますっ!』
   ★★★
「はぁ……旦那様ぁ……はぁ……恥ずかしいですぅ……はぁ……こんなことぉ……」
 メイド服のスカートを自ら高々と捲り上げたまま、みよ子は切なそうに腰を震わせた。ベッドの上に立たせてショーツを剥ぎ取り、露出した秘所の臭いを嗅いでやっているだけで、淫裂からは僅かに透明な蜜が漏れ出してきている。少女に悪戯をしている大人と言った構図だが、甘酸っぱく柔らかな淫臭は次第に濃密になってきており、背徳感による快楽のようなものを多少は感じているらしい。
ちなみに、事前に飲ませたのは痛み止めだけで、催淫剤も避妊薬も全く使っていない。既に嗜好性も調べてあり、ユミ子程ではないにしろ、それなりに被虐度が高いとのことだ。マゾ奴隷と呼ぶには足らないが、奴隷となる為の資質は充分にある、と言ったところだろうか。
「今、どんな気分だ? 正直に言ってみろ」
「はぁ……恥ずかしくてぇ……はぁ……身体が熱くてぇ……はぁ……それでぇ……」
「それで?」
「はぁ……旦那様にあそこを見られてると思っただけでぇ……はぁ……あそこの臭いを確かめられてると思っただけでぇ……はぁ……背中がゾクゾクってしてきてますぅ……」
 その言葉に連動するように、漏れてきている愛液の量が少しだけ増えた。未だ触れてもいない淫核も、包皮から徐々に顔を覗かせてきている。
「それが気持ちいいってことだ。言ってみろ。オマンコ嗅がれて気持ちいいって」
「んはぁ……オマンコ嗅がれて気持ちいいですぅ……あふぅ……オマンコ嗅がれて気持ちいいですぅ……くふぁ……オマンコ嗅がれて気持ちいいですぅ……はふぅ……恥ずかしいぃ……」
「よく言えたな。褒美だ」
 そう言って俺はみよ子の前に胡座を掻いたまま、淫核をペロリと舐め上げてやった。
「はひいっ……くっ……ふぅ……はぁん……」
 まるで俺の行為に感動したかのように、みよ子は深く長く息を吐き、肉付きの薄い尻を揺らしながら蕩けた顔を向けてきた。
「気持ち良かったろ? もっとして欲しいか?」
「あふぁ……はいぃ……お願いしますぅ……」
「なら、おねだりしてみろ。クリトリスって言葉ぐらいは知ってんだろ? いやらしく言えたら、好きなだけ舐めてやるぞ?」
 俺がそう言うと、みよ子は数秒考え込んでから、甘い声で囁いてきた。
「はぅん……もっと私のクリトリスぅ……ひはぁ……ペロペロって舐めて下さぁい……」
「却下だ。エロさが足んねえ」
「そんなぁ……くふぅ……私のオマンコとクリトリスぅ……はひぅ……旦那様の舌でベチョベチョにして下さぁい……」 
 どうやらみよ子には才能がないらしい。俺は首を横に振って見せながら、仕方なく腰のバックから、静香に与えたのと同じ『新型アンキパン』の詰め合わせ箱を取り出した。
   ★★★
 キャラメル大の『新型アンキパン』の塊を七粒ばかり食べさせた後で、俺はみよ子を裸に剥き、自身の衣服も脱ぎ捨てた。そのままベッドの上に仰向けに寝かせ、両脚を開いて秘所を舐め、淫核を指で捏ねくり回してやる。みよ子は下半身を忙しなく揺り動かしながら、経過した時間の分だけ愛液を白く濁らせ、喘ぎと共に発せられる言葉は淫語ばかりとなっていった。
「くひあっ……旦那様のベロチンポ気持ちいいですうっ……ふはひっ……オマンコ穴の中まできてるうっ……かはあっ……マン汁の味を確かめられちゃってるううっ……」
 みよ子が口にした『新型アンキパン』は、特に下品な情報ばかりを詰め込んでおいた物だ。本当はリームに使おうと思っていたのだが、これで正解だったと思う。十二歳の全裸メイドが口にする言葉と、その幼い身体付きや不慣れな反応との隔たりは、否応なく俺を昂奮させ続けてくれている。とは言っても、あまり度が過ぎると萎えてきそうでもある。現在は当人の自由意思に任せてあるが、場合によっては俺が言葉を選び、それだけを使えと指示してやる必要もあるだろう。
「はへあっ……旦那様もう限界ですうっ……ひふうっ……エロマンコがおかしくなっちゃいますうっ……くひあっ……身体が何だかフワフワってえっ……」
 みよ子の言葉に俺は女性器から口を離し、指で淫核を擦ってやりながら問い掛けた。
「お前、もしかしたらイったことねえのか? オナニーの経験とかねえのかよ?」
「かはうっ……だってオナニーなんてしてたらあっ……ひふあっ……ママに怒られちゃいますうっ……んひいっ……クリトリスそんなに引っ張っちゃダメですうっ……」
 自慰の経験すらないと言う少女は、淫核を摘み上げる俺の手に合わせて自らの腰を僅かに浮かせてきた。特に痛みは感じていない様子で、恐らくはもっと触れて欲しいという要望の表れだろう。柔らかく丸みを帯びた秘所では、愛蜜が細く糸を引いている。
「なら教えてやる。そのフワフワした感じの先にあるのが絶頂って奴だ。怖くなんてねえから受け入れろ。イく時はちゃんとオマンコイくって言えよ? 初絶頂でそんなこと言える奴なんて、なかなかいねえんだぞ? 感謝しろ」
 俺はそう言って顔を元の場所と戻し、膣口に舌を挿し入れた。処女膜に丹念に舌を這わせながら指先で淫核を弾き続け、ついでにもう一方の手で尻穴を擽ってやると、みよ子は拒むことなく肉悦を迎え入れ、内腿を引き攣らせながら両脚を開閉し始めた。不規則に開いては腰を突き出して花弁を晒し、閉じては俺の頭を挟み込んでくる。そんな動作を繰り返す度に喘ぎ声はどんどん高まっていき、やがてみよ子は生まれて初めて快楽の境地を訪れ、その悦びを口にした。
「くひはうあっ……旦那様ああっ……オマンコイくオマンコイくううううううっ!」
 俺は慌ててみよ子に覆い被さり、自らの手を陰茎に添えた。全身を波打たせている今ならば破瓜の痛みも少ないに違いないが、まずは余韻に浸らせてやりたい。となれば、素に戻る直前が挿入の機会としては望ましい。亀頭の先に溢れた先走り汁を膣口に塗り込んでやりながら、俺はじっと出番を待った。
   ★★★
 まるで恋人同士のように唇を重ね、ゆっくりと時間を掛けて膣内へ陰茎を挿入し、少しずつ性交に馴染ませてやると、みよ子の身体は予想以上の早さで順応し始めた。当初は痛みに歪めていた表情も、今では柔らかく弛んでいる。正常位で抱かれながら俺の太腿に脚を絡め、嬉しそうに喘ぐ姿は愛らしいが、ここまで来ればもう遠慮はいらない。俺はそれまでの対応の穏やかさを振り払うかのように、幼い裸身を容赦なく責め立てることにした。
「んくあっ……旦那様激し過ぎますうっ……はひうっ……エロマンコ壊れちゃいますうっ……ひふあっ……オチンポの形に開いたままあっ……くひいっ……元に戻らなくなっちゃううっ……」
「なら、この辺で止めとくか?」
「あひうっ……そんなの嫌ですうっ……ふはうっ……もっとこのままあっ……かはあっ……壊しちゃってもいいですからあっ……んふうっ……もっと旦那様のものにいっ……」
 みよ子はそう言いながら何度も首を横に振り、力強くしがみ付いてきた。その蕩けながらも一途な眼差しは、自身が快楽を失うことよりも、俺の役に立てなくなることの方が嫌なのだ、と物語っているように見える。使役する側としては、そんな忠誠心には応えてやらねばならない。俺は腰の動きを加速させながらみよ子の乳首を口に含み、尻穴に小指の先を潜り込ませてやった。胸の先を甘噛みしながら腸壁を擦り上げ、更に子宮口を突き上げてやると、みよ子は大きく喘いで俺から四肢を離し、シーツの上に横たわって単にされるがままとなった。度重なる肉悦の襲来に、最早身体に力が入らないらしい。静香やドラミなら多少の無理をしてでも一層激しく挑んでくるところだろうが、時にはこんなマグロ少女の相手も面白い。俺は口と手を入れ替え、唾液に塗れた乳首を軽く捻り上げながら、みよ子に向かって問い掛けた。
「もうあんまり痛くもねえんだろ? どこが一番気持ちいいんだ? 正直に言ってみろ」
「ふあへっ……オマンコ穴の奥ですうっ……んひあっ……コンコンってされる度にマン汁がドパァってえっ……くはうっ……でもケツマンコも気持ちいいっ……ひへあっ……私このままイっちゃいそうですうっ……あひうっ……初めてのセックスでイっちゃいそうですうっ……」
「いいぞ。何度でもイかせてやるから遠慮すんな」
「ひくはあっ……旦那様嬉しい嬉しいですうっ……んくひうっ……オマンコイくエロマンコイくうっ……くへふひあっ……オマンコ穴イくイくイくイくううううううっ!」
 ぎこちない口調での申告と同時に、みよ子は弛緩した身体を不規則に引き攣らせた。膣肉と腸壁は収縮と弛緩を繰り返し、そこだけ別の生き物のように妖しく蠢いている。元から狭苦しかった膣内の締め付けに、俺は微かに呻きながら更に一物の抽送を速めた。出来ることなら余韻を長々と与え、その中で膣内射精の悦びを覚え込ませてやりたいところだ。
「あへひいっ……オチンポ凄いオチンポ凄ひいっ……んきふあっ……気持ちいひのが止まらないでふうっ…おほひいっ……わらし狂っひゃうシェックスで狂っひゃいまふううっ……」
「心配すんな。もし狂っても性処理には使ってやる。んなことより、そろそろ出すぞ? 中に出される感覚をちゃんと覚えろよ? おらっ」
 そう告げて子宮口に精液を浴びせてやると、みよ子は腰を上下に跳ね上げ、脱力していた筈の四肢を大きく暴れさせ始めた。
「ひきはへえっ……身体の奥に熱いの注がれてるうっ……ふへひはあっ……染みて痛い痛いですうっ……くふはきあっ……ふええっ? なんですかこれえっ? んあひっ……こんなあっ……くうあっ……こんなに痛いのにいっ……あへえっ……またイっちゃううううううっ!」
   ★★★
 その後も延々と性交を続け、やがてみよ子が気を失ってしまうと、俺は陰茎に破瓜の血をこびり付かせたまま眠りに就いた。隣では白目を剥いたみよ子が血と愛液と精液とを垂れ流していたが、目覚めた時にはその姿はなく、一物の汚れも綺麗に拭き取られていた。どうやら俺が寝ている間に、ドラミが部屋に来たらしい。
 時刻は正午を過ぎており、俺は手早く入浴と食事を済ませながら、その間ずっと王国の名称について考え込んだ。加えて、地下都市が二つになる以上は、現都市の名前も必要だ。だが、なかなか気に入ったものが浮かんでこない。アラビア語か何かで響きのよいものを付けてもいいが、格好良過ぎるのも逆に格好悪い気がする。
 一頻り悩んだ後、俺は新都市を白亜王国、現都市をジュラと呼称することに決めた。どちらも地質時代の名であり、地下都市には相応しいと思えたからだ。早速そのことを告げようと、俺は手首の無線機でドラえもんに連絡を取ることにした。
『はい。何でしょうか?』
「たった今、都市の名前を決めた。新都市は白亜王国、今住んでるここはジュラと呼ぶことにしてえんだけどよ。何か問題あっか?」
『白亜王国とジュラですか。ふむ、特に問題はないと思われますが』
「なら決定だ。住民たちにも告知しとけ」
『畏まりました。それと、先日の侵入者の件ですが、先程、該当者を発見致しました。矢張り超能力者のようです』
「ほんとか? あの写真だけでか?」
『はい。赤毛というのが幸いしました。あの後、矢張り地下からは脱出していたようで、現在は地上にいる模様です。まだ経歴を調べ始めたところですが、今のところ仲間らしき超能力者の情報は見当たりません。すぐに捕らえますか?』
「一通り調べ終わったら資料持ってこい。掠うかどうかは、それから決める」
『畏まりました。引き続き調査に入ります。それでは、また後程』
 ドラえもんはそう言って無線を切った。向こうから一方的に切ることなど今まで一度もなかったのだが、それだけ忙しいということだろう。まあ、仕方がない。
 何にしても、これで上手くすれば超能力少女も手に入る。反抗されたら厄介だろうが、道具を使えば言いなりにさせるのは簡単なことだ。先日ドラえもんが言っていたように、もしも本当に十四歳ならば、十一歳から十五歳までを一列に並べ、順に犯していくことも可能になる。そうなると十六歳以上の性交相手も欲しいところだが、急いで増やす必要はない。どうしても肉感的な相手と性交したくなった時には、今いる五人の内、人間四人に『タイムふろしき』を被せればいいだけの話だ。若干の手間を惜しまなければ、ドラミの身体だってボリュームを増やすことは可能だ。
「……そういや、暫くプラモ作ってねえな」
 俺はそう呟いた後、街へと出掛けることにした。
   ★★★
 城を出て街の玩具店に入ってはみたものの、特に作りたいと思えるプラモデルはなく、店主の丁重なお辞儀に見送られて俺はその場を後にした。もう何軒か回ってみるか、と思いはしたものの、欲しい商品名が決まっている訳でもなく、自然と脚が城に向いてしまう。他の目的も思い付かずに来た道を引き返していると、急に小便がしたくなってきたのは、先刻の食事の際にジュースを飲み過ぎた為だろう。路上で排泄する気にもなれず、辺りを見回していると、静香の実家が目に入った。
「まあ、のび太様、急にどうされたんですか?」
 玄関のチャイムを押すと、静香の母親である文香はそう言葉を掛けてきた。白いブラウスにタイトスカート、薄手のカーディガンといった出で立ちは、俺が小学生の頃に見ていた姿と全く変わらない。
「小便したくなってな、トイレ借りるぞ」
「光栄です。どうぞ、お上がり下さい」
 靴を脱いで家に上がり込むと、文香は先に立って俺をトイレへと案内しようとした。もちろん場所は知っているのだが、俺の目的はそこではない。
「なにやってんだ。早くスカート捲り上げて壁に手を着け」
「え? あの、のび太様? おトイレに行かれるのでは?」
「お前がトイレになんだよ。早くしろ」
 相手がクローンならばここまでする気もなかったが、現在の静香の両親は本物だ。急かすために尻に平手を喰らわせると、文香は躊躇しながらもスカートを捲り上げ、ベージュのショーツを晒したまま壁に手を着いた。それを見て俺は口元を歪ませ、ジーンズとトランクスを素早く脱ぎ捨てた。自ら陰茎を扱いて勃起させながら、ショーツの股布をずらして秘所を露出させると、それだけで文香の息が荒くなってくる。淫唇はそれなりに広がり、色素も付着していたが、然程黒ずんでいる訳でもない。それでも肉体は完全に大人の女性として出来上がっているようで、吐息に合わせて漏れ始めた愛液は白く濁り、縮れた陰毛に絡み付きながら濃厚な淫臭を放ってくる。程なく一物が完全勃起すると、当然、俺は予告もせずに文香の膣内へと根元まで一気にぶち込んだ。
「んくはひあああっ……こんなことってえっ……ふはあっ……のび太様にして頂けるなんてえっ……はひうっ……でも昼間から廊下でこんなあっ……あひうっ……恥ずかしいいっ……」
「お前、子供産んだにしてはえらく締まるじゃねえか。旦那とそんなにしてねえのか?」
 文香の膣はきつ過ぎることもなく緩くもない、正に絶妙な具合と言えた。まるで俺の陰茎専用に作られたかのような心地良さだ。静香やドラミ、みよ子の中も気持ちいいのだが、まだまだ締め付けが強過ぎて、一物を柔らかく受け止めるといった域には達していない。数をこなさせてやれば次第に俺好みの状態になってくるのだろうが、それにはもう少し時間が必要だ。
「かふあっ……あの人は淡泊ですからあっ……ひはうっ……のび太様のび太様あっ……んあはっ……すぐお布団敷きますからあっ……くへあっ……せめてそちらでえっ……」
 淡泊な割りには俺の自室で交じり合ってたじゃねえか、と言おうとして、俺はそれがクローンであったことに気付いた。しかし、その嗜好や発情要件等は本物と大して違わない筈なのだが。
「で、旦那とは週に何回してんだ?」
 抽送を速めながら俺が尋ねると、文香は応えるように悩ましく尻を振り、素直に言葉を述べてきた。
「ふひうっ……週に五回ですけどおっ……かはあっ……いつも爪先に掛けられるだけでえっ……んひあっ……中に入ってくるのは月に一度あるかないかでえっ……」
「あ?」
「んはうっ……あの人は爪先だけが好きなんですうっ……くうあっ……私のことなんかより爪先があっ……あひうっ……特に私の左足の親指と人差し指の間の臭いがあっ……」
 堪えきれずに噴き出しそうになり、俺は慌てて手のひらを口元に当てた。一般的な夫婦とばかり思っていたが、どうやら静香の父親は俺以上の変態らしい。再度城に招き、足の指の間の臭いの違いについて、愛娘の前で語らせてみたいところだ。
 とは言っても、これで文香の秘所がそれ程使い込まれていないということは判った。以前に調べた情報では、文香の実年齢は四十二歳。そこから六年若返らせてあるので、肉体年齢は三十六歳ということになる。月に一回としても年に十二回の性交では、熟した身体を持て余しているに違いない。元々見た目が年よりも若くて綺麗なだけに、それはとても可哀想なことに思えた。。
「お前、城に来るか? 時々なら俺がこうして抱いてやるぞ?」
 その言葉に文香は勢いよく振り返り、嬉しそうに頷いた。
   ★★★
 性交の途中、元々は用を足すつもりであったことを思い出し、実際にそうしてやると、文香は壁に爪を立てながら尿を膣内で受け止め続け、俺が陰茎を抜いた途端にズルズルと床に崩れ落ちた。緩めた膣から俺の排泄液を零しているだけでなく、自らも小便を漏らしており、後に当人に確認したところでは繰り返し果ててしまったそうだ。
 一緒にシャワーを浴びて着替え、約束通りに城へと連れ帰り、ドラミを呼び出して対応を任せておく。但し、文香を城に住まわせることについては幾つかの条件を付け加えた。『タイムふろしき』で肉体を二十二歳に若返らせること、膣の状態は現状を維持させておくこと、性処理に利用はするが妻に迎える気はないこと、当面は静香に俺との肉体関係について伏せておくこと、出来れば五人の少女達の母親役として相談に乗ってやること等々。文香は全てに迷いなく首肯したが、ドラミは少しだけ拗ねた口調で俺に言葉を掛けてきた。
「オマンコだけ今のままって、難しいんですよ?」
「そこだけ風呂敷掛けりゃいいんじゃねえのか?」
「他の器官との兼ね合いもありますから。全部二十二歳時の状態じゃダメなんですか?」
「無理ならそれでもいいけどよ。けど、今の時点のが一番具合が良さそうだしなあ」
「仕方ありませんね。現時点のオマンコ内部のデータを取っておいて、一旦若返らせた後に、その数値に変えることにします。それでも見た目は二十二歳時のものになっちゃいますし、多少はオチンポ入れた時の感じが違っちゃうと思いますけど……」
 その言葉に俺は眉を顰めた。見た目は二十二歳時ということは、淫唇の開きや色素の付着がその時点のものに変わると言うことだ。それで中の具合が今のままなら、俺としては申し分ない。
「それでいい。って言うか、それがいい。頼む」
 俺がドラミにそう言うと、それまで横で会話を聞いていた文香が静かに歩み寄ってきた。
「あの、のび太様、一つお願いが……」
「なんだ?」
「二十二歳の頃の身体に戻れるのでしたら、その、処女膜ものび太様に破って頂きたいんですが。私、その年の頃はまだ処女でしたし……」
「ドラミ、可能か?」
「ちょっと待って下さいよ、今考えてますから。えっと、まず一旦二十二歳まで戻して、それから膜内部を拡げて、う~ん、それよりオマンコだけクローニングしておいて、処女膜も別に複製して、後から移植した方が早いかも。予想適合率、及び総工程時間計算……完了。出来ます。ついては一週間程、文香さんをお借りすることになりますけど……」
「本当ですか? ドラミさん、ありがとうございます」
 文香は穏やかに笑ってドラミの手を取った。ドラミも満更でもなさそうな顔だ。
「でもお兄様、静香さんのお父さんについてはどうするんです?」
「ああ、言うの忘れてた。文香の膝から下をクローン培養して、源家に送っておいてやってくれ。それで問題ねえだろ」
   ★★★
 その晩、俺はユミ子を自室に呼んだ。早めにユミ子とリームの処女を散らしておかないと、後々の調教のバランスが取れなくなると考えてのことだ。みよ子と文香の相手をして体力を減らしてはいたが、『ハツラツン』が必要な程に消耗している訳でもなかった。
 ベッドの上で互いに裸となった後、俺は『分身ハンマー』で自分と同じ身体を二体ばかり作った。ユミ子を仰向けに寝かせ、分身たちに左右の乳首を責めさせながら、俺自身は指と舌で淫裂をたっぷりと弄んでやる。その状態で一時間が経過した頃には、ユミ子は愛撫による三度目の絶頂を迎え、息も絶え絶えとなっていた。
「ふひ……あっ……くぅ……ご主人様ぁ……ひうっ……ハメてぇ……んっ……あひっ……オチンポぉ……はへぇ……ハメて下さぁい……んぁ……ひぃ……太いオチンポぉ……」
事前に痛み止めと催淫剤、それに『新型アンキパン』を与えてやった為、既にユミ子の言葉と身体の反応は処女とは思えないものになっている。みよ子と同じ薄桃色の乳首は淫核と共に硬く尖り、ヒクヒクと蠢く尻穴も繁った茶色い陰毛も、粘り着く愛液に塗れた状態だ。ついでにと言っては何だが、左右に配置した俺の分身は各々自慰を始めており、亀頭の先から溢れる汁を時折ユミ子の鼻孔近くに塗り込んでいる。淫臭狂の気があるのなら、これで目覚めない訳がない。
「んじゃ、そろそろ除膜式といくか。まずは本人による開式の言葉だ。ユミ子、もっとちゃんとおねだりしてみろ」
「はいぃ……はしたなく濡れてる処女オマンコですがぁ……んはぁ……どうかお好きに使って下さぁい……ひふぅ……ご主人様の御立派なオチンポでぇ……くひぁ……私を女にして下さぁい……はぁん……ご主人様専用のオマンコ奴隷にして下さぁい……」
 その言葉に笑って頷くと、俺は陰茎の先をユミ子の膣口へと押し当て、ゆっくりと挿入を開始した。前戯に時間を費やしたことは無駄ではなかったようで、処女膜は狭苦しい膣内で柔らかく拡がっていき、比較的滑らかに一物を迎え入れてくれる。痛みも少ないのか、ユミ子は気持ち良さそうに目を細めており、膣奥に亀頭が触れると同時に嬉しそうに囁いてきた。
「んふぁ……ご主人様ぁ……はふぅ……もう私はご主人様のものですぅ……」
「んなこと、当たり前だろうが。このまま動かすからな。痛かったら言え」
 俺はそう告げてから、緩やかに腰を動かし始めた。どこが弱点なのか確認する為に、一突き毎に微妙に角度を変えていく。程なく子宮口よりもGスポットが弱いことが判ると、俺はそこだけを集中して責めながら、サービスの一環として淫核も摘み上げてやった。
「くひあっ……ご主人様そこばっかりいっ……んはうっ……クリトリスも一緒になんてえっ……あひうっ……身体が変わってくうっ……かはあっ……オマンコ奴隷に変わってくうっ……」
「なら、もっと奴隷にしてやるよ」
 俺はそう言って、左右で自慰をし続けている分身へと目配せを送った。分身たちは無言で首肯し、ユミ子の顔の彼方此方をカウパー液で塗り上げていく。
「あひうっ……もうオチンポの臭いはダメですうっ……はひあっ……これ以上は酔っちゃうからダメなのおっ……んかはっ……頭の中が真っ白になっちゃううっ……」
 言葉では拒みながらも、ユミ子の表情は悦びに満ちている。その顔面に分身二体が精液をぶち撒けてやったなら、もっと素直にもなるだろう。同時に膣内射精も出来るよう、俺は腰の動きを調整しながら、自身の乾き始めた上唇を舌先でそっと湿らせた。
   ★★★
 ユミ子の全身を精液塗れにしてやった後、分身の頭をハンマーで叩いて元に戻した途端、俺はその場に倒れ込んだ。身体中が痺れて動かすことが出来ないのは、分身たちの疲労が一気に加わってきた為だろう。俺としては想定外のことで、こんなことならば事の前に薬で体力を回復させておくのだった、と考えてももう遅い。無線で助けを呼ぶことも出来ず、計二十一回の射精の疲れにより、俺はそのまま気を失った。
 気が付いた時には自室ではない場所で、カプセル型のベッドに寝かされていた。室内の棚や他の備品からすると、どうやら城一階の医務室らしい。
「お目覚めですか、のび太様。ご気分は如何でしょうか?」
 看護婦を模した人間大の医療ロボットに問い掛けられ、俺はベッドの上で半身を起こした。首を回して凝りを解しながら身体の彼方此方を確認してみるが、特に問題はないようだ。
「気分は悪くねえし、身体もなんともねえみてえだ。帰っていいか?」
「たった今、のび太様がお目覚めになったことを、ドラミ様に連絡致しました。すぐにお見えになると思いますので、少々お待ち下さいませ」
 医療ロボットがそう言い終えるのを見計らったかのように、入り口のドアが開いてドラミが姿を見せた。血など通っていないにも関わらず、怒りに血相を変えているようだ。
「なに考えてるんですかっ! 下手したら死んじゃうとこだったんですよっ!」
「……そんなにヤバかったのか?」
「当たり前ですっ! 記憶データを確認させてもらいましたけどっ、射精十四回分の疲れを一度に取り込んだら、危なくならない方が変なんですっ!」
「んなこと考えてもなかったしな。あと一、二回は平気だと思ったんだよ。まだユミ子のケツ穴試してなかったしよ。拡げただけで入れてやんねえのも悪いかなって思ってさ」
 俺がそう言うと、ドラミは呆れ顔で深く溜息を吐いた。
「……もう、呑気なんですから。一応、診察と体力の回復はしておきましたけど、今後、一日二十四時間、射精はどんなに多くても十二回まで。これだけは守ってもらいますからね?」
「もちっとどうにかなんねえか? 薬を使えば平気だろ?」
「ダメですっ。そういう考えを許したら、同じ過ちを繰り返すに決まってますっ」
 きつい口調でそう言われ、俺は仕方なく諦めることにした。ドラミの態度を見れば、深く心配してくれたのだということは判る。あまり無理を言って困らせるのも可哀想だ。
「判ったよ。けどなあ、セックスの途中で回数忘れたらどうすんだ?」
「少しの間は我慢して数えて下さい。新しい無線機にカウント機能も加えますから」
「なら任せる。で、帰ってもいいか? あと、ユミ子はどうした?」
「部屋に戻られるのは構いません。ユミ子さんは薬を飲ませて第二医務室で休ませてます。かなり消耗してましたから。一昨日のみよ子さんと言い、お兄様はこのところ無茶し過ぎです」
 そう言って頬を膨らませたドラミに向かい、俺は深々と頭を下げた。
   ★★★
 ドラミから説教を受けた後、自室に戻る途中で、無線機を通してドラえもんから連絡があった。話によると、超能力少女の調査が終わったらしい。俺は即座に目的地を総合管理室へと
変え、その詳細を確認することにした。
「佐倉魔美、十四歳。現在は明月学園中学校に二年生として通っています。スリーサイズは順に、七十五、五十六、八十。戸籍では父方の曽祖母がフランス人でして、赤毛は隔世遺伝によるものと思われます。周囲の評価では、性格は明るいものの、そそっかしくてお節介。困った人を見ると放っておけないタイプとのことで、人助けの為に自身の能力を活用しているようです。と言いましても、その活動は当人の周囲に限定されている模様で、仲のいい少年のサポートを受けてはいますが、超能力者も含め、他に仲間は一人も見当たりません。また、使用可能な能力は、念動力、瞬間移動、精神感応、未来予知、それと――」
「ちょっと待て。そんなにあんのかよ? こいつ、無敵じゃねえのか?」
「各種の能力レベルは然程高いという訳でもないようですし、念入りに洗脳すれば問題ないかと。但し、その際は私にお任せ下さい。平民シールやガスでは万が一と言うこともあります。頭を切り開いて脳に直接端子を打ち込み、お好みの状態に致します。もちろん、その際には髪の毛を剃り上げますが、すぐに『たちまち発毛スプレー』で元の状態に戻しますので」
ドラえもんの言葉に俺は唸った。出来れば外科手術などさせたくはないが、相手の危険度が高い以上は止むを得ないだろう。
「……任せる。で、その状態だと超能力はどうなる? 使えんのか? 使えなくなんのか?」
「どちらでも可能です。場合によっては切り替えスイッチのような物も付けられます」
「なら、そのスイッチを付けてくれ。切り替えは無線機で出来るようにしろ。今ドラミが新型を作ってるから、後でその旨を伝えておけ」
「畏まりました。当人は明日にでも麻酔銃で眠らせ、『コピーロボット』と入れ替えて掠う予定ですが、サポートの少年は如何致しますか?」
 そう言ってドラえもんは俺の目をじっと見つめてきた。珍しいことに、その視線には懸念が感じられる。
「入れ替えに気付かれそうか?」
「恐らく。かなり頭の切れる人物のようです」
「仕方ねえな。その頭を狂わせろ。女子供には手を出さないようにした上で、繁華街で無差別殺人でもさせておけ。抵抗を重ねて警官に射殺されれば尚好都合だ」
「畏まりました。それで、佐倉魔美の状態は如何致しますか?」
 その問い掛けに俺は考え込んだ。従順であるに越したことはないが、そんな相手は何人もいる。かと言って、反抗的なのはリームだけで充分だ。
「性格の切り替えもスイッチでどうにか出来るか? 普段は怯えて絶望してても、すぐに痴女に変わるとかよ」
「二面性を持たせるということですか。面白いですな。やってみましょう」
   ★★★
 ドラえもんとの綿密な打ち合わせが終わると、俺はリームの部屋へと向かった。リームとユミ子は取り敢えず二十六階に住まわせてある。中央エレベーターで目的の階に到着し、ノックもせずに部屋に入ると、リームは透けたネグリジェを身に纏ったままベッドの上で四つん這いになり、自慰をしている真っ最中だった。
「ななっ、なに黙って入ってきてんのよおっ、バカあっ! ノックぐらいしなさいよおっ!」
「もう処女はお前だけだしな、相手してやろうと思ったんだが、必要なかったか?」
 そう言いながら歩み寄り、手早く着衣を脱ぎ捨てていくと、リームの喉が大きく鳴った。姿勢を変えてシーツの上に横座りになってはいるが、両脚を擦り合わせているところを見ると、まだ達してはいなかったのだろう。
「あっ、相手って、私の?」
「ああ。嫌か?」
「あの、その、嫌ってことはないけど……」
「なら良かった。けどよ、それには条件がある」
 俺はそう言って、わざと意地悪そうに微笑んだ。そのまま全裸となってリームの隣に座り、優しく肩を抱いてやる。
「ちょっ、気安く触らないでよ。そっ、それで、条件ってなによ?」
「今、何を想像してオナニーしてたか言え」
「そっ、そそそっ、そんなこと言える訳ないでしょっ! なに考えてんのよっ!」
「残念だな。俺の準備はもう出来てんのによ」
 肩を落としながら愛液に濡れたリームの手を取り、半勃起した陰茎に触れさせる。リームは紅潮した顔を更に赤く染め、微かに指を動かして手の中の感触を確かめ始めた。
「こんな大っきいの、無理、かも……」
「今更何言ってんだ。この前、ドラミとした時にジロジロ見てたじゃねえか。恥ずかしがらずにもっとよく触ってみろ。で、慣れろ」
「かっ、簡単に言わないでよねっ。そんな、確かにこの前も見たけど、あの時より大きくなってんじゃない。それに、こんな硬いし……」
 性欲と好奇心に負けたのか、リームの手の動きは徐々に遠慮のないものになってきている。茎部を握り、亀頭を擦り、陰嚢にまでも触れながら、漏れる吐息は深く甘く、その眼差しは俺の股間に注がれたままだ。
「前より大きくなってんのは、それだけお前とやりてえってことだ。嫌なら仕方ねえけどよ、
何を想像してたか言えば、明日の朝までこれはお前一人のもんだぞ?」
「……これが……私の……もの……」
「そうだ。何度だってキスしてやるし、オマンコだって舐めてやる。俺のものになりたくねえか? 恋人同士のように、夫婦のように、俺と裸で抱き合いたくはねえか?」
 穏やかな声で囁き掛けてやると、リームはゆっくりと顔を上げた。真偽の程を確かめるかのように俺の瞳をじっと見つめ、後に目を逸らしながら小さな声で呟いてきた。
「……タに……ろから……るのを……たの」
「あ?」
「だから、その、アンタに後ろからされるのを、想像してたの……」
 余程恥ずかしかったのか、リームは俯きながら肩を微かに震わせている。その姿は儚くて可愛らしいが、日頃の態度に対する仕打ちは矢張りしておくべきだろう。
「よく聞こえなかった。もっとはっきり詳しく事細やかに言ってくれ」
「くっ、このっ、だからアンタに後ろからっ、この硬くて節操のないのをあそこに入れられてるとこを想像してたのよっ! それが私の人生初のオナニーよっ! なんか文句あんのッ!」
   ★★★
 その後、リームは自暴自棄となったのか、ネグリジェとショーツを脱いで裸になり、俺をシーツの上へと仰向けに押し倒した。そのまま横に並んで俺の頬に何度も唇を押し付けながら、乱暴な手付きで陰茎を扱き上げていく。それでも身体に触れる肌の感触は心地良く、あのリームが奉仕をしてくれていると思うだけで一物は硬度を増していった。
「ふふっ、アンタのここ、ほんとに節操なしね。こんな大っきくさせちゃって。ねえ、気持ちいいんでしょ? 何とか言いなさいよ」
 薄く笑いながらそう問い掛けてくるリームは、まるで小悪魔のようだ。その軽蔑しきったような妖しい眼差しを向けられているだけで、自然と背筋が震えてくる。だが、こんな態度を許していたら更に増長しかねない。俺は敢えて質問に答えず、リームから顔を背けてやった。
「えっ? ちょっと、ねえ、怒ったの? ねえってば」
 このままでは嫌われるとでも思ったのか、リームは陰茎から手を離し、俺の頬を撫で擦ってきた。無論、俺は慌てて振り返り、リームに向かって文句を言った。
「チンポ触ってた手で顔を撫でんじゃねえ。もう少し気を使え」
「えっ? えっと、よく判らないけど、そういうものなの?」
「ああ。けどな、俺がお前のマンコ触った手でお前の顔に触れても、文句は絶対に言うな。そういうもんだ」
「……む、難しいのね。何か資料とか参考になる物はないの?」
 どうやらリームは真剣に困惑しているようで、件の手を今度は自分の額に当てて、難しい顔付きになった。解決方法でも模索しているのだろうが、その真面目で素直な態度は好感が持てるものだ。『新型アンキパン』を口にさせれば済む話かもしれないが、当面、与えてやるつもりはない。リームに関しては少しずつ色々なことを教え込んでやりたい。
「あんま悩むな。俺の言葉と行為を受け入れていれば、その内に判るようになる」
「う、うん、判った。それで、さっきは嫌だったのよね? ごめんなさい」
 リームはそう言って、心底申し訳なさそうに頭を下げてきた。
「いや、俺も悪かった。元はと言えば、俺がお前を無視しようとしたのが原因だしな。お前のペースに引きずり込まれたら、今以上に我儘になるかと思ってな。考え過ぎだったかもしんねえ。ほんとはな、お前の手、凄く気持ち良かったぞ」
 その言葉にリームは呆けた顔になり、次いで恥ずかしそうに俯いて、上目遣いに俺を見つめてきた。
「私ね、ガスのせいだって判ってるけど、我儘言ったり意地悪言ったり怒ったりもしちゃうけど、その、アンタのこと、嫌いじゃないわよ? だから、その、気持ち良くしてあげたいって言うか、尽くしてあげたいって言うか、そういう気持ちは、ほんとにあるから……」
「なら、今のをもう一度してくれ」
「うんっ。あっ、でも、また意地悪なこと言っちゃうかも……」
「それがお前の自然体なら、別に構わねえぞ。さっきの態度も可愛かったしな」
 俺がそう言うと、リームはうっとりと微笑みながら、再び陰茎に触れてきた。
「あの、始める前に一言だけ言わせてくれる?」
「なんだ?」
「……好きよ」
 そう言ってリームは俺の唇を奪い、同時に一物を扱き始めた。
   ★★★
 本音を言えば不安もあったのだが、リームは陰茎を優しく擦りながら、俺の身体の彼方此方に触れ、やがて唇と舌を這わせ始めた。胸の先を甘噛みしながら空いた手でもう一方の乳首に触れ、俺の吐息の深さに合わせるように一物への愛撫を加速させていく。拙くぎこちない奉仕とは言え、深い愛情を抱いてくれていることは間違いようがなく、陰茎はその悦びに我慢汁を溢れさせ、射精限界を迎え入れようとしていた。
「リーム、そろそろ出そうだ」
「あむっ?……ぷはぁ……えっ? どっ、どうすればいいの? お口に咥えた方がいい?」
「いや、このままでいい。お前に見られながら出すのも気持ち良さそうだ」
「もう、バカね。じゃあ、じっと見ててあげる。いっぱい出していいわよ」
 照れ臭そうに笑いながら、リームは一物を扱く手を更に速めていく。その細く綺麗な指先に俺の体液が付いていることなど、何とも思っていないようだ。それなりに昂奮もしているらしく、俺の顔と股間とを交互に見つめてくる瞳からは、少しずつ虹彩が失われている。
「ねえ、お願いしてもいい? 出す時に言って欲しい言葉があるの」
「今の状態で俺が逆らうと思うか? もう出そうだから早く言ってくれ」
「その、嘘でもいいから、好きだって、そう言って欲しい……」
 そう言ってリームは俺の唇に短くキスをしてきた。そんな言葉と態度を拒む理由など何もない。臨界点が訪れると同時に、俺はリームの目を見つめ、約束の言葉を口にした。
「くっ、リームっ、大好きだっ」
「うん、私も大好き」
 腹部や乳房に白濁液を浴びながらも、リームは穏やかに笑っている。陳腐な表現だとは思いつつも、その姿を見て俺は天使のようだと思った。赤毛で、剛毛で、意地っ張りな、俺の為にだけ存在してくれている天からの使いだ。自慰もするし、ロボットと口喧嘩もするが、そんな部分も今では愛おしい。
 程なく精液の放出を終えると、俺はリームを抱き寄せた。唇を奪い、頬を擦り合わせ、尻を撫でながら囁いてやる。
「悪いな、今言ったことは嘘かもしんねえ」
「えっ? そう、なの? そっか、そうよね、アンタには他にも女の子がいるんだし……」
「勘違いすんな。好きって言葉じゃ足んねえ気がしただけだ」
 俺がそう言うと、リームは丸くした目を向けてきた。何度も瞬きを繰り返しながらも、不安そうな視線を一時も逸らそうとはしない。
「……どういうこと?」
「……自分でもよく判んねえ。まあ、好きってことは間違いねえけどよ」
 苦笑いしながら本心を告げると、リームの瞳が潤み始め、やがて涙となった雫が一筋、その頬を伝っていった。
「じゃあ、いつかきっと、はっきり言わせてみせるわ。覚悟しなさいよね、バカ……」
   ★★★
「それで、アンタは私になんて呼んで欲しいの?」
辺りに撒いた精液を拭き取り、休憩しながら他愛のない話をしている途中、リームはそう尋ねてきた。未だに二人揃って裸のままだが、後に抱かれることが決まっている以上、最早構わないらしい。
「特にねえな。お前はどうなんだよ?」
「そうね、えっと、のび太」
「呼び捨てかよ。実際、俺はお前より年上なんだぞ?」
「そんなこと言われても、あんまり謙るのも嫌だし、そもそも尊敬してる訳でもないし……」
 先刻の可愛らしさは幻覚だったんじゃないか、と思う程、リームは遠慮なく言って退けた。腹が立たないと言えば嘘になるが、こういった会話が出来るのもリームだけだ。ここは我慢しておくべきか。
「二人の時ならアンタって言い方でもいいけどよ。せめて人前では、さん付けぐらいはしてくれよな。他に示しがつかねえだろうが」
「じゃあ、それでいいわ。のび太さん、うわっ、なんか気持ち悪くない?」
「お前、わざと喧嘩売ってんじゃねえだろうな? まあ、いいや。それより、俺もお前に聞きてえことがあんだけどよ」
「なに? 男性経験ならないわよ? その分、優しくしなさいよね」
「いや、そうじゃなくってだな、お前もユミ子も陰毛だけ妙に濃いじゃねえか。髪の毛はともかく、他の体毛は普通なのによ。なんか原因があんのか?」
 そう問い掛けた途端、俺の正面で横座りになったまま、リームは恐ろしい形相になった。握り締めた右の拳を小さく震わせているのは、殴りたいのを必死に我慢しているからだろうか。
「……悪い。気にしてたのか?」
「別に気にしてなんかないわよっ! これは仕方のないことなのっ。時空間に長く滞在してると、誰でも濃くなっちゃうのよっ。文句は時空間に言いなさいよねっ」
「謝るから落ち着いてくれ。ほんと悪かった。で、ホルモンバランスが崩れたりすんのか?」
「何度か調べてもらったけど、特に異常は見つからなかったわ。タイムパトロール本部でも原因不明だって言ってたし……。その、アンタ、毛深いのは嫌い? 剃った方がいい?」
「いや、興味本位で聞いただけだ。お前がいいなら、そのままでいい」
 そう言ってやると、リームは安堵した顔付きになった。様子からすると、相当気に病んでいたようだ。任務の為だったとは言え、女の子なのだから無理もない。
「年相応に戻すか? 何かしら方法はあると思うぞ?」
「……アンタの好きでいいわ。剃ろうが揃えようが、どうせアンタにしか見せないもの」
「なら、ハート型にでもしてみるか? 可愛さもアップすんぞ?」
「くっ、やってみなさいよっ。そしたらアンタのもハート型にして、可愛さアップさせてやるからっ」
 当然、この話はお流れとなった。
   ★★★
 休憩を終えた後、俺は約束通りにリームを抱くことにした。乳房を揉み、乳首を弾き、秘裂に舌を這わせると、リームは拒むことなく快楽に浸り、愛液を徐々に溢れさせていった。性格はともかく、感度と身体の相性だけはいいようで、意図した通りに悩ましく乱れてくれる。頃合いをみて俺はその腰を正常位で抱きかかえ、膣内へと陰茎を挿し入れていった。
「んくひあっ……入ってきてるぅ……くひうっ……私の中に太くて硬いのがぁ……」
「痛くねえか? 我慢しねえで、ちゃんと言えよ?」
 俺がそう言って頬を撫でてやると、リームは嬉しそうに微笑み掛けてきた。もちろん、事前に痛み止めを飲ませ、執拗な愛撫も与えてあるのだが、意地っ張りな性格であるだけに無理をするのが心配だ。
「うくあっ……平気だから好きにしてぇ……あひうっ……このままもっと奥まで全部ぅ……ひくあっ……アンタのものになってあげるぅ……はふうっ……全部アンタのものにしてぇ……」
 頬に唇を押し付けてやってから、俺は再び挿入を開始した。ゆっくりと処女膜を押し開きながら、狭い膣内へと一物を潜り込ませていく。やがて亀頭の先が子宮口に触れると、俺はリームの唇を奪い、後に穏やかに囁き掛けた。
「奥まで入ったぞ。これでお前は俺のもんだ」
「んはぁ……バカぁ……くふぅ……そんなことぉ……かはぁ……判ってるわよぉ……」
 そのいじらしい言葉に笑いながら、俺は再度唇を重ねてやった。口腔へ舌を入れて絡ませ合いながら、そっと腰を動かしていく。リームは鼻息を荒くしながら俺の背中に両手を回し、大切なものを扱うように何度もそっと撫で上げてきた。
「お前の中、すげえ気持ちいい。ありがとな、リーム」
 互いの口の間に涎の糸を引きながらそう言うと、リームは恥ずかしそうに目を背けたが、その表情は蕩けきっており、満更でもないといった様子だ。俺はそのまま腰の速度を少しずつ速め、胸板で乳房を優しく押し潰しながら、もう一度同じ言葉を囁いた。
「ありがとな、リーム」
 もう誤魔化しきれないとでも思ったのだろう。リームは俺の目を見据えると、少しばかり拗ねた素振りで耳元に口を寄せてきた
「ふくあっ……バカバカバカあっ……くふうっ……私をこんな気持ちにさせてえっ……んふあっ……一生傍から離れないんだからあっ……ひはあっ……絶対に逃がしたりしないんだからあっ……あふうっ……アンタがどんなに嫌がってもおっ……かはあっ……どんどん好きになっちゃうんだからあっ……」
「なら、俺の子供も産んでくれるか?」
「んひうっ……当たり前のこと聞かないでよおっ……くはあっ……何人だって産んであげるわよおっ……かふうっ……そんな覚悟がなかったらあっ……ひくあっ……こんなことする訳ないでしょおっ……あひうっ……避妊もせずにこんなことおっ……」
 似たような台詞を静香から聞かさせていたとは言え、その言葉に俺は胸を震わせた。その喜びを分かち合うべく乳首や淫核に触れてやると、リームは身震いしながら高らかに喘ぎ続け、次第に酔い痴れた表情になっていった。
「かふはあっ……初めてなのにこんなあっ……ひふくあっ……こんなに気持ちいいなんてえっ……あひはうっ……そこは摘んじゃダメなのにいっ……んくひあっ……なんでこんなに気持ちいいのよおっ……はふひうっ……身体が溶けちゃう溶けちゃううっ……」
   ★★★
 正常位のまま性交を続け、膣内に精液を浴びせてやると、リームは激しく身悶えしながら強くしがみ付いてきた。精液の染みる痛みに耐えながらも、深い快楽を得ている様子で、恐らくは軽く達したのだろう。俺はそのまま二回戦目へと突入し、真の絶頂を迎させてやることにした。容赦なく膣内を責め立てながら、取り敢えず幾つかの淫語を口頭で教え込んでやると、リームは抗することもなく、学んだ言葉を素直に口にし始めた。
「んふあっ……オチンチン凄いセックス凄いいっ……くはうっ……私どんどん好きになっちゃってるうっ……ふひあっ……アンタのオチンチン好きになっちゃってるうっ……」
「俺もお前のマンコ好きだぞ。お前のことも、お前とのセックスも大好きだ」
「ひはあっ……バカバカそんなこと言われたらあっ……あひうっ……もっと好きになっちゃうじゃないいっ……はくあっ……アンタもオチンチンもセックスもおっ……かふうっ……大好きで病み付きになっちゃうじゃないいっ……くひあっ……ちゃんと責任取ってよねええっ……」
 その遠回しに甘えてくる言葉に俺は苦笑いを浮かべ、真っ直ぐで綺麗な赤髪を優しく撫でてやった。リームは擽ったそうに首を竦め、白く細い喉を見せつけるようにして喘ぎ、更に強く抱き付いてくる。そのまま腰の動きを速めてやると、リームは俺の背中に爪を立て、腰を不規則に引き攣らせ始めた。
「かふはあっ……もうダメ私なっちゃううっ……くひはうっ……イくっていうのになっちゃううっ……ふはひあっ……お願いギュっと抱き締めててえっ……」
 まるで一度も果てたことがないような台詞に、俺は疑問を抱いた。こっそり自慰をしていたくらいなのだから、当然、性的な悦びについては知っているものだと思っていたのだが。
「お前、イったことねえのか? さっきオナニーしてたよな?」
「あくひうっ……さっきのが人生初だって言ったでしょおっ……ひふはあっ……ムスムズしたから触っちゃってただけでえっ……はひくあっ……まだ私十五だもぉんっ……んひふうっ……イったことなんかなんかある訳ないでしょおっ……」
 もしかしたら現代の一般常識は、この未来少女には通用しないのかもしれない。それでもその告白は、俺の心に新たな喜びを与えてくれた。愚息で初の絶頂を迎えさせてやることが出来れば、今以上に俺への愛情を深めてくれるに違いない。
「なら、別に怖いことじゃねえから、もっと気持ちを穏やかにしろ。んで、一番気持ち良かった時に、オマンコイくって言うんだぞ? それがこの時代のルールだ。試しに言ってみろ」
「んくひあっ……オマンコイくうっ……はふひうっ……オマンコイくうっ……ふひはあっ……オマンコイくうっ……あふひいっ……言ってるだけでほんとになっちゃううっ……」
「もうすぐ俺もまた出すから、それまで頑張って堪えろ。一緒にイこうな?」
「かはひあっ……もう無理なっちゃうオマンコがあっ……ひくへあっ……ほんとにオマンコイくになるううっ……んきひあっ……オマンコイくううううううっ!」
 一際高い声を上げ、リームは俺に抱き付いたまま全身を大きく震わせた。背中の爪も太腿に絡み付いた両脚の締め付けも痛いが、何よりきついのは膣壁の絞り上げるような蠢きだ。ここは力任せに抽送を続けるよりも、一旦射精を諦めて余韻に浸る姿でも眺めておくべきだろう。
「あひへうっ……くっ……オマンコぉ……ひうっ……イくぅん……はひぃ……」
 腰の動きを止めてじっと見守っていると、リームは身体の力を少しずつ抜き、脳髄まで蕩けきったかのような微笑みを俺へと向けてきた。
「へはぁ……オマンコイくって凄いぃ……くふぅ……セックスって凄いぃ……んぁ……」
「気に入ったか?」
 その俺の問い掛けに、リームはしっかりと頷いた。
   ★★★
 翌朝までリームと過ごし、自室へと戻ってみると、静香が俺のベッドの前で仁王立ちになって待ち受けていた。どうも二日間放置していたことに腹を立てているようで、眉間に皺を寄せている。
「よ、よお、待ってたのか?」
「スケジュールを決めて」
「あ?」
「いつ、誰とセックスするのか、スケジュールを決めてっ」
 静香はそう言って俺に詰め寄り、何度も荒い息を吐いた。怒りを堪えていることは理解出来たが、睨み付けるのも止めて欲しい。とは言え、その提案は一向に値するものだ。性交相手も増えてきたことだし、この辺でローテーションを決めておくのも悪くはない。
 何度も頭を下げて謝り、軽く身体に触れて苛立ちを宥めてやった後、今晩相手をすると告げると、静香は自室に戻ることを承知してくれた。その背中を愛想良く見送って部屋に一人きりになると、俺は早速今後の予定表を作ることにした。腰のバッグから携帯端末を取り出し、音声入力で様式を整えていく。少しばかり迷ったが、一週間を一サイクルとするよりも、余裕をもって十日間を基準に考えた方がいいだろう。それなら文香や魔美を加えることも可能な上、自由に相手を選べる日も設定出来る。更に最低限の回数を決めておけば、同じ日に別の相手と交じり合っても文句は言われないだろう。
 まず俺はその順番を決めることにした。本日、静香の相手から始めるとなれば、年齢順にしておくべきか。ならば、静香、みよ子、ユミ子、魔美、リーム、文香と並ぶことになる。ドラミの相手は文香の翌日ということにして、残りは自由選択可能日だ。三日もあれば任意の相手を連れて泊まり掛けの旅行も出来る。
 次に必要なのは最低回数の設定だが、これは俺の射精回数を基準とし、余力を残す為にも一日三回以上としておきたい。もちろん、気分が乗ればそのまま相手をし続けてもいいし、乗らなければ別の誰かで吐き出すだけだ。十日というサイクルでは以前に静香と交わした週に最低三回という約束は破ってしまうことになるが、他の日にも相手をしてやれば納得してくれる筈だ。
 加えて、先々必要となる事柄についても規則として定めておいた方がいいだろう。常に尻穴性交可能なように腸内は事前に綺麗にしておくこと、生理の近い者は予めドラミに伝えておくこと等々、女たちに守らせたい事柄を思案しながら並べていく。その全てを小型モニターに表示させ終わると、俺は無線機でドラミを呼び出した。
『はい、なんですか?』
「今からデータ転送するから、規則として女たちに徹底させてくれ。但し、文香のことだけはまだ伏せておけ。静香が文句言ってくるかもしんねえしな」
『今の静香さんがお兄様に文句を言うことなんて、有り得ないと思いますけど? 仮に言ってきたとしても、オチンポ入れちゃえばすぐに取り下げますよ』
「なら、その判断はお前に任せる。もし可能なら、文香との関係について了承するよう、説得しといてくれ」
『バイブレーターとか使っちゃってもいいですか? 身体に訴えかけるのが一番だと思いますし』
「いいぞ。ついでに尻穴も拡張しといてくれ。機会があれば他の奴らのもな」
『判りました。それじゃ、データ送って下さい』
 これで面倒な手間が少しは減ったな、と思いつつ、俺は携帯端末の送信ボタンを押した。
   ★★★
 その日の夕方、ドラえもんから魔美捕獲完了の連絡が入った。すぐにでも裸体を確認したいと思ったのだが、例の脳外科手術の為、性交可能となるのは早くても三日後だと言う。肩透かしを喰った気がしたものの、今更慌てることもない。その時を楽しみにしつつ、俺は静香の部屋に向かうことにした。
 部屋に入ると、静香は妙な格好をしていた。裸の上から指の空いたロンググローブとニーソクスを身に纏い、両の乳首にはハート型のニプレス、股間には同じくハート型の前貼りが付けられている。どれもが黒で統一されており、幼い身体付きに似合ってはいたが、何が目的なのかが判らない。俺は自らの服を脱ぎ捨てながら、静香に向かって問い掛けた。
「その格好、なんか意味あんのか?」
「引っ越したらハーレム作るんでしょ? そこの制服としてどうかなって思って。これならのび太さんも楽でしょ? オマンコすぐに使えるし」
 静香はそう言って屈託なく笑い、裸となった俺の前に座り込んで一物に頬摺りをしてきた。
「制服か。なら、そんな露骨なんじゃなくて、透けた服とかのがいいな」
「んふっ……でもこの格好で首輪と猫耳とかよくなぁい? はぁ……いい臭い……」
「……首輪と猫耳ねぇ。まあ、たまにはいいかもしんねえけどよ、制服にするのはなあ」
「んはぁ……お尻の穴にも尻尾入れちゃうのぉ……くふぅ……ダメぇ?」
 余程気に入っているのか、静香の口調はいつも以上に媚びている。確かに首輪を付けて露出度の高い姿をさせておくのはいい。だが、制服となればいずれは見慣れ、飽きが来るのも早いだろう。その都度制服自体を変えてもいいが、繰り返しそうするのも馬鹿らしい。
「やっぱその格好はダメだ。けどよ、制服ってアイデアは悪くねえな。いっそ十日毎に制服を変えるってのはどうだ? セーラー服とか浴衣とか。それならお前を責任者にしてやるぞ?」
「はふぅ……そっちの方が面白そうかもぉ……くふぁ……うんとエッチな格好にしちゃおうっとぉ……んはぁ……のび太さんがすぐにオマンコ使いたくなるようにぃ……」
「なら決定だな。んじゃ、そろそろしゃぶれ。たまには挨拶もしてみろよ」
「んひぁ……はぁい……あふぅ……未来のお嫁さんのお口マンコぉ……はひぅ……オチンポでたっぷり楽しんで下さぁい……はむっ……おぼっ……んぶっ……もがっ……んぐっ……」
 静香は陰茎を口一杯に頬張ると、そのまま頭を前後に激しく動かし始めた。同時に口中でカリ首に舌を這わせ、恥垢を刮ぎ取っていく。片手では俺の尻穴をそっと擽り、もう一方の手では陰嚢を優しく揉み解している。まだ地下都市に連れて来て二週間足らずだというのに、その巧みさには感心せずにいられない。無論、度重なる性交や『新型アンキパン』、催淫剤の効果もあるのだろうが、資質がなければここまでのことは出来ない筈だ。もしかしたら父親の変態の血を色濃く受け継いでいるのかもしれない。
「んぶもっ……ちゅるっ……むんぐっ……ぷはぁ……美味し……あもっ……ぐぼもっ……」
 懸命に奉仕を続ける静香の頭を撫でてやりながら、臭いに対する嗜好性でも調べてみるか、と俺は口元を歪めた。
   ★★★
 口唇での奉仕の果て、鼻の穴に精液を注ぎ込んでやると、静香は目を白黒させながら四肢を引き攣らせ、後にその場で放尿を始めた。それなりに満足感を得たようで、弛んだ顔で薄く笑い、鼻孔から零れてくる白濁液を舌で舐め取って飲み下している。堕とす楽しみが減るかと思い、静香の性的嗜好は敢えて調べてはいないのだが、淫臭を受け入れる資質は充分にあるようだ。
 しかし、アンモニア臭い床をそのままにしておくのは気分が悪い。俺は無線機でドラミを通してみよ子を呼び出し、すぐに掃除をさせることにした。その間、静香を連れてドア向こうの風呂場へと入り、互いに身体を洗い合っていれば、出てきた時には綺麗になっているだろう。
 だが、みよ子の到着を待って場所を移動すると、静香はいきなり風呂椅子に座った俺の陰茎を掴み、正面から腰を下ろして早々と膣内に取り込んでしまった。文句を言っても聞く耳を持たず、顔にこびり付いた精液さえ洗い落とそうとはせずに、座位の状態で一方的に腰を振り立ててくる。その貪欲さに半ば呆れ、半ば感心しつつ、俺は仕方なく静香の好きにさせることにした。
「くひあっ……オチンポ硬くて気持ちいいっ……ふはうっ……お風呂もセックスも大好きいっ……んふあっ……のび太さんも動いてえっ……はひうっ……オチンポズコズコしてえっ……」
「勝手に始めたんだから一人で腰振ってろ。けど、間違っても子宮には入れるなよ? でなきゃ抜くぞ?」
「はうあっ……意地悪うっ……かふうっ……それならせめていっぱい出してえっ……ふひあっ……オマンコ溺れちゃうくらいいっ……ひはあっ……オチンポ汁でドロドロにしてえっ……」
 その静香の言葉で俺は気付いた。ドラミから『絶対妊娠ドリンク』なる物を複数本渡されてはいたが、未だ誰にも飲ませていないことにだ。とは言え、今から用意するのも面倒臭い。まあ、特に急ぐことでもないし、服用させるのは王国に移り住んでからでもいいだろう。もしその前に自然妊娠したとしても、女の子でなかったならば処置すればいい。
「んなこと言っても、さっき出してやったばっかじゃねえか。少なくても薄くても我慢しろ」
「あふうっ……意地悪ばっかり言うんだからあっ……くはあっ……だったら私だってえっ……んくあっ……のび太さんのこと虐めちゃうんだからあっ……」
 静香はそう言って微笑むと、腰の動きをピタリと止めた。単に焦らすつもりかと思ったのだが、そのまま膣肉だけを蠢かせてきつく一物を締め上げてくる。その突然の快楽に俺が思わず微かに呻くと、静香は陰険そうにクスクスと笑い、小さな手で頬を撫で上げてきた。
「あはっ……これだけで気持ちいいんだぁ? くふぅ……いっぱい練習したからぁ……んはぁ……もっとキツキツにも出来るわよぉ? あふぅ……それともまたズボズボってして欲しいのぉ? ふはぁ……のび太さんはどっちがいいのかしらぁ?」
 その素人離れした膣の動かし方よりも、俺は静香の加虐的な態度に面喰らっていた。蔑むような口調と意地悪そうな素振りは、一時のリーム以上のものだ。演じている部分もあるのだろうが、非常に様になっている。元々そんな資質を過分に持っていたのかもしれない。
「……腰を、動かしてくれ」
「そんな言い方じゃダメぇ……はぁ……もっとうんといやらしく言ってぇ……はぁ……私をゾクゾクってさせてくれたらぁ……はぁ……オマンコでいっぱい扱いてあげるからぁ……」
「くっ、お前は俺のもんなんだからなっ。とっととロリマンコでチンポに奉仕しろっ。じゃねえとこのまま小便して、一生精液便所にすんぞっ?」
 主導権を奪われたことに俺が声を荒らげると、静香は首を竦めて小さく身体を震わせた。俺としては注意したつもりだったのだが、強要した言葉を告げてきたのだと勘違いしたらしい。甘く息を吐いて俺の頬に唇を押し付けてから、静香は嬉しそうに囁いてきた。
「はぁん……じゃあ、いっぱい動いてオチンポ蕩かしてあげるぅ……んはぁ……最後にオシッコも注いでみてぇ……くふぅ……一度試してみたいとは思ってたのぉ……」
   ★★★
「んくはひいいいっ……オシッコ気持ちいい気持ちいいっ……はへくひあっ……私も一緒に出すから見ててえっ……ひはかふあっ……私のお漏らし見つめててえっ……」
 膣内に射精してから数分後、約束通りに小便を注ぎ込んでやると、微かに膨れていく下腹部を手のひらで愛おしそうに撫でながら、静香は自らも嬉しそうに尿を放ってきた。然程量は多くなかったが、癖になってきているのかもしれない。とは言え、その心地良さそうな顔を見ていると注意をする気もなくなってくる。
「はへえっ……まだ出してくれてるうっ……かひいっ……オチンポ汁流れちゃうのは残念だけどおっ……あひうっ……のび太さんのオシッコ素敵いっ……くっ……ひぁ……はふぅ……」
「……お前のマンコ、何入れられても気持ちいいんじゃねえのか?」
「んはぁ……そんなことないわよぉ……くぅ……のび太さんのオシッコだから気持ちいいのぉ……はぁ……のび太さんが私の中に排泄してるんだって思うとぉ……あぁん……何だか嬉しくなっちゃうのぉ……ふぅ……いっぱい出されちゃったぁ……」
「下っ腹パンパンじゃねえか。チンポ抜くか?」
「やん、もう少しこのまま入れててぇ。オマンコから少しずつ漏れてくのも気持ちいいのぉ」
 静香はそう言って飽きることなく腹を擦っている。まるで子宮内の赤子に語りかけている妊婦のようだ。俺が精液を放つと同時に果てていた筈なのだが、その表情から些かも疲労が感じ取れないことが恐ろしい。まさか底なしとも思えないが、もしかしたら俺はとんでもない相手を性に目覚めさせてしまったのかもしれない。
「なぁに? じっと見て」
「いや、別に……」
「ふふっ。ねえ、のび太さん。私、今、幸せよ?」
「……便所扱いされてか?」
「んふっ、そうして欲しいなら、私、一生のび太さんのお便所になってあげる。オシッコしたくなったらいつでも言ってね? その内、お尻でも受け止められるようにするから」
 空想に耽るかのようにうっとりとした顔付きをしているところを見ると、どうも静香は本気で言っているらしい。大方、腸内に放尿された時のことでも想像しているのだろうが、その嗜好性が加虐なのか被虐なのか判らなくなってきた。いずれ機会を見て調べた方がいいのかもしれない。
「……小便されりゃ幸せなのかよ?」
「違うわよ。私の中にオシッコした後でも、こうして抱っこしてくれてるじゃない。それが幸せなの。普通だったら嫌な顔ぐらいすると思うもの。でも、のび太さんはしなかった。だからね、私、もっともっと色んなことしてあげたいの」
「そう言ってくれるのは嬉しいけどよ、だからって、あんまり先を急がないでくれ。俺が付いていけなくなっちまったらどうすんだよ?」
「その時は私が手を引いてあげる。でも、あんまりぐずぐずしてたら虐めちゃうかも」
 当たり前のようにそう囁いて、静香は穏やかに笑った。
   ★★★
 入浴を終えて風呂場を出ると、みよ子の姿は消えていた。床掃除を終えた後、気を利かせたつもりらしい。別に交えて3Pでも良かったのだが、いないものは仕方がない。その内にそんな機会もあるだろう。
「どうするの? 少しベッドで休む?」
 静香の問い掛けに俺は頷いた。互いに裸のままシーツの上に横になると、静香は指先で俺の乳首を弄びながら肩に頬を擦り付けてきた。
「なんか不思議。昔、この身体だった頃は、のび太さんとセックスするなんて考えてもいなかったのに……」
「俺だってそうだ。まあ、お前の裸を見る度に昂奮はしてたけどな」
「よくお風呂覗きに来たものね。でも、ほんとにこの身体でいいの? オマンコはきついだろうけど、おっぱいもお尻もぺったんこだし、つまらなくない?」
 そう言って静香は頭を上げ、俺の目を見つめてきた。肉体が未成熟な点が不満なのかと思ったのだが、表情は落ち着いている。単に聞いてみたかっただけなのかもしれない。
「確かにこの前の年相応の身体も良かったけどな。けど、俺は今のその身体が一番好きだ。もしかしたらロリコンなのかもしんねえな。他の奴らも似たようなもんだし」
「自分だけ大人の身体になっちゃってるしね。ねえ、パパって呼ばれたら昂奮したりする?」
「今んとこ、それはねえな。先行きは判んねえけどよ」
「じゃあ、そう呼ばれたくなったら言ってね? 私、そんなプレイしてみたいから」
 その言葉に思わず俺は頬を引き攣らせた。
「おい、お前、まさか実の父親と……」
 俺が真顔で尋ねると、静香は当惑した顔付きになり、次いで大声で笑い始めた。
「うふふふっ、もう、悪戯されたとか考えたんでしょ? そんなのある訳ないじゃない。そりゃ、パパのことは大好きだし、小さい頃はお嫁さんになりたいと思ったこともあったけど、エッチなことされるなんて有り得ないわ。単に疑似体験がしてみたいだけ。女の子はね、誰でも少しはファザコンの気があるのよ。それだけだから安心してってば」
 静香の返答に俺は安堵の息を漏らした。嘘を吐いている様子もなく、処女であったことでもあるし、信用してもいいだろう。しかし、父親が変態であることを知ったなら、どんな顔をするのだろうか。試しに俺はさり気なく尋ねてみることにした。
「なあ、お前、両親がしてるとことか見たことあるか?」
「えっ? あ、うん。その、セックスしてるとこじゃないけど……」
「どんな場面だ?」
「あのね、ぷふっ、うくふふふっ」
 静香は急に噴き出し、その口元を手のひらで抑えた。どうやらその時のことを思い出しているようだ。
「……おい」
「ふふっ、ごめんなさい。小さい頃はよく判らなかったんだけど、今なら理解出来るから。あのね、夜中に急に怖くなって寝室に行ったら、パパが裸で、ママにオチンポ踏まれてたの」
 静香の発言には俺も笑った。あの夫婦、と言うか父親は本物だ。矢張り一度は講師に招いた方がいいかもしれない。
「もう、私と結婚したら義理のお父さんになるんだから、あんまり笑わないでよ」
「くくっ、お前だって笑ってんじゃねえか」
「私は実の娘だからいいの。その時は意味も判らずに叱られたんだし。そんなことより、のび太さんもして欲しい?」
「くふっ、何をだよ?」
「決まってるじゃない。足コキよ。そのまま笑ってるつもりなら、勝手に踏んじゃうから」
   ★★★
 物は試しにと足での奉仕を命じてみたところ、静香は首肯して勢い良く立ち上がり、優しく一物を踏み付けてきた。素晴らしいとまでは言えないが、感触はそれ程悪くない。俺がそう正直に感想を言うと、静香はニヤリと笑って足を拡げ、自分の秘所を弄り始めた。自慰をしながら陰茎を足の裏で扱き上げ、その速度を徐々に上げながら甘い淫臭を漂わせてくる。その濃厚な香りに俺が目を細めていると、今度は見せつけるように片手で淫唇を開き、硬度を増していく陰茎の上に直接愛液を垂らし始めた。粘度の高い体液は静香の足をも濡らしていたが、当人は垂れ損なった淫蜜を内腿に幾筋も伝わらせたまま、楽しそうに行為を続けている。潤滑液を得た足裏は淀みなく一物の上を這い回り、その心地良さに俺が息を荒くすると、静香は満足そうに息を吐いた。
「ふはぁ……ママもこんな気持ちだったのかしらぁ……くふぅ……好きな人のオチンポに臭い付けしてるだけでぇ……うはぁ……オマンコの奥がヒクヒクしてきちゃうぅ……」
「いやいや、臭い付けだけじゃねえだろ? オナニーもしてるじゃねえか。もしかして現場に踏み込んだ時、お前の母親もそうやってたのか?」
「はぁん……ママは踏んでるだけだったけどぉ……あふぅ……私だって気持ち良くなりたいものぉ……ひはぁ……のび太さんにならオマンコオナニー見てもらいたいしぃ……」
 そう言って静香は更に大きく秘肉を開いた。内側に溜まっていた白濁液が雫となって俺の股間を繰り返し直撃し、互いの生殖器の間に長い糸を何本も引いていく。
「くふはぁ……オマンコ汁ドロドロになっちゃってるぅ……んくふぅ……もっともっと垂らしちゃってもい~い? うひはぁ……身体中にオマンコ汁擦り込んじゃってもい~い?」
「ちょっ、落ち着け。つーか、そろそろ出ちまうぞ? お前はこのまんまでいいのかよ?」
 一抹の不安を感じてそう言うと、静香は唇を尖らせながら俺の腹の上へとしゃがみ込み、後ろ手に陰茎を握って自分の尻へと押し付けた。見えてはいなくとも、亀頭の先が菊門に触れているのが触感で判る。
「おい、ちょっと待て」
「あふぅん……綺麗にしてあるから大丈夫ぅ……ふひはぁ……このまま私に任せてぇ……」
 静香はそう囁いた後に一物を腸内に取り込もうとしたが、俺が腰を捻って阻止すると、ふて腐れた顔で顔で問い掛けてきた。
「もう、なんでよぉ? お尻マンコも使ってよぉ。私、楽しみにしてたのにぃ」
「いきなり勝手なことすんな。いつ使うかは俺が決めんだよ。それに、今入れたらそれだけで出ちまうぞ? 初のケツ穴セックスがそんな中途半端でいいのかよ?」
「……それは、ちょっと嫌かも。でも、そのまま入れっ放しで続けてればちゃんと――」
「ダメだ、罰として今日はケツは使わねえ。俺の気が向くまで楽しみにしてろ」
 言葉を遮って強い口調で言い渡すと、静香は残念そうに俯いた。だが、間を置かずして再び亀頭を尻穴に当てると、懇願するような口振りで言い寄ってきた。
「じゃあ、入れなくてもいいからぁ、出す時はお尻の中に注ぎ込んでみてぇ? 私がこのまま擦り付けてぇ、ちゃんと導いてあげるからぁ。ねぇ、お願ぁい」
   ★★★
 その程度のことならば、と妥協したやったのがそもそもの間違いだった。静香は俺の射精に合わせて亀頭の先を自らの尻穴に当て、放出している間に少しずつ少しずつ腸内へと取り入れていったのだ。気付いた時には既に喘ぎながら騎乗位で腰を振っており、俺は止むなく行為を続行することにした。逆レイプと言っていい状態だったが、挿入してしまった以上は楽しむ他にない。正直に言えば、腸壁の痛い程の締め付けと艶めかしい蠢きは予想以上のものであり、襲ってくる痛み以上の快感に抗うことなど出来なかった。中断などとんでもない、もっとこの穴を心ゆくまで味わいたい。そんな欲望に支配されて俺が腰を動かし始めると、静香は弛緩した顔で嬉しそうに笑い、背中を反り返らせてシーツの上に手を着いた。そのまま下半身を前に突き出して大きく足を拡げ、陰茎を呑み込んで拡がった菊門も、愛液の溢れている秘所も、そして自身の痴態をも晒け出しながら、帆かけ茶臼の変形のような体位で激しく腰を振り立ててくる。その光景と辺りに漂う淫臭、接合部から漏れてくるくぐもった水音と酔いながら、俺は静香に問い掛けた。
「ったく、勝手なことしやがって。痛くはねえのかよ?」
「んはひいっ……オチンポ汁染みて拡がって痛くて気持ちいいのおっ……あふへえっ……オチンポ硬いままで嬉しいのおっ……くひはあっ……このオチンポ凄いの好き好き大好きいっ……ふへひあっ……のび太さんのオチンポのび太さんの勃起オチンポおっ……」
 よくよく見ると静香は白目を剥いて舌を出し、口から涎を垂らしている。少しばかりは理性が残っているようだが、それも長くは保たないだろう。初の尻穴性交にそれ程までに浸れるというのは羨ましい気がしないこともない。が、先日の子宮の件と言い、また俺は禁断の領域に足を踏み入れてしまったのではないだろうか。
「かふへあっ……お尻マンコが抉れてくふうっ……おはひいっ……これ好き大好き毎回してえっ……ふひはあっ……お尻をオチンポの形にしてへえっ……くふひあっ……イくイくイっちゃうもうイっちゃううっ……あへひいっ……お尻マンコがイくイくイっくうううはぎいいっ!」
 静香は叫び声と共に総身を大きく痙攣させ、秘所から体液を放ち始めた。また小便かよ、と思ったが、排出の度に腰を跳ね上げており、アンモニア臭も強くないところから察するに、どうも潮を噴いているようだ。それでいてまだ物足りないのか、時折思い出したように腰を振ってくる。腸内はそれまで以上に収縮し、一物が完全勃起していなかったなら押し潰されていたかもしれない。それでもここで止めてしまう気にはなれず、俺は自身の臨界点までこのまま突き進むことにした。静香を余韻に浸らせてやるのは、それからでも遅くはない。
「おらおら、休んでんじゃねえよ。お前ももっとケツ振ってこい」
「んがくひあっ……ちょっと待って休ませてえっ……ふへかはあっ……今はダメなのまだイってるのおっ……はひへぐあっ……頭と身体がおかしくなっちゃううっ……」
「なに言ってんだ、勝手に入れて勝手にイきやがって。このままもっとケツ穴拡げてザーメンたっぷり染み込ませてやる。おら、便所女、ケツ振れっ」
「あひぐへえっ……ごめんなさいごめんなさいいっ……ひぎくふあっ……お尻もオマンコもイっちゃってごめんなさいいっ……ふぐはぎいっ……死んじゃう私死んじゃううっ……ぐへあひうっ……オチンポでイきまくって死ぬうっ……おごかへえっ……またイくううううううっ!」
   ★★★
 翌日の午前中、俺はみよ子を連れて街へと出掛けることにした。新都市が完成してもこの街は残すが、過ごす機会は間違いなく減るだろう。その前に元々の住民でなかったみよ子に、主立った場所を案内してやるのも一興だ。学校や公園等の各種施設を見て回り、昼時に商店街のレストランで向かい合って席に着くと、みよ子は満面の笑顔で俺を見つめ、照れ臭そうに囁いてきた。
「旦那様、私、幸せです。お散歩に同行させてもらえた上に、こうして一緒にお食事も出来るなんて。この街の皆さんに自慢したいくらいです」
「なら、飯喰い終わったら、自慢しながら散歩を続けるか?」
「はいっ。って、え? どうすればいいんでしょうか?」
「抱っこしてやるよ、チンポ突っ込んでな。お前はしがみ付いてりゃいい」
 手にした店のメニューから顔を上げてそう言うと、みよ子は口をぽかんと開けたまま、顔を真っ赤に染め上げていった。
「あっ、あのっ、それはその、嬉しいんですけど、まだ私には早過ぎると言うか、えっと、そこまでするのは恥ずかしいというか……」
「俺のチンポは嫌いか?」
「そっ、そんなことありませんっ。この前も、その、途中からは凄く気持ち良かったですし、ずっと入れてて欲しいって思ったくらいです。でも、人前でするのはだけは、ちょっと……」
 みよ子はそう言って申し訳なさそうに俯いた。俺としては食前の軽い冗談のつもりだったのだが、そんな態度を見ているともっと虐めたくなってくる。
「お前が嫌ならいいんだぞ? その分、別の女を抱くだけだからな」
 俺はそう言ってみよ子の前にメニューを置き、通り掛かったウエイトレスを手で招いた。
「はい、のび太様。ご注文がお決まりになられましたか?」
「名前と年、セックスの経験を言ってみろ」
「えっ? わ、私のですか?」
 俺が無言で頷くとウエイトレスは目を丸くし、制服のエプロンの端を握り締め、小さな声で告げてきた。
「か、神成ミズエ、十九歳です。その、経験は、少しだけ……」
 指示通りに答えながらも困惑した表情でいるところからすると、俺に対する忠誠度合が少しばかり低いようだ。それでも目鼻立ちは整っており、外見は整っていると言っていい。性交相手が増えてからはクローンを抱く気などなくなっていたが、この容姿ならば今回だけ特例として認めてやってもいいだろう。
「なら遠慮はいらねえな。下着を脱いでケツを差し出せ」
「ええっ? それって、もしかして、のび太様が私と?」
「早くしろ」
「はっ、はいっ」
「待って下さいっ」
 ミズエが慌てて自分のスカートを捲り上げようとした途端、みよ子は席から立ち上がり、自席に座った俺へと懇願するような眼差しを向けてきた。
「あ? お前は人前じゃ嫌なんだろ? 黙って見てろ」
 俺が意地悪くそう言うと、みよ子は首を横に振り、他の客達の視線を浴びながらも堂々と言って退けた。
「私にして下さいっ! もう人前じゃ嫌だなんて言いませんからっ! 旦那様のオチンポを私のオマンコに穴にぶち込んで下さいっ!」
   ★★★
「くはあっ……旦那様気持ちいいですうっ……あふうっ……極太オチンポ最高ですうっ……」
 ミズエを下がらせた後に食事を済ませ、約束通りに路上で膣を貫いてやると、美代子は俺の首に両腕を巻き付けて気持ち良さそうに空を仰いだ。食事の時から性交を待ち望んでいたのだろう、秘所は充分すぎる程に濡れており、全く愛撫を与えていないにも関わらず、痛みを感じてはいないらしい。
「で、どこに行くよ? 希望があったら言ってみろ」
「んふあっ……旦那様のお好きな所へえっ……はくうっ……どんなところでもお供しますうっ……ひはあっ……エロマンコ突きながら連れて行って下さぁいいっ……」
「なら、この商店街でも一回りしてみるか」
 そう言って俺は悠々とみよ子を抱え、周囲のクローンたちがそれぞれ頭を下げてくる中、ゆっくりと歩き始めた。メイド服は着せたままだが、ショーツは脱がせてあるので、繋がったまま歩いても下着が邪魔になることはない。一方、俺はジーンズのファスナーを開けて陰茎だけを露出させた状態であり、みよ子の愛液が布地を濡らしてくるのは困りものだが、かと言って下半身を丸出しにする気にもなれない。この辺が妥協の為所だろう。
「ここが肉屋で、揚げ立てのコロッケが美味いんだ。そこで暖簾を出してんのは和菓子屋な。饅頭やドラ焼きなんかの餡が絶品でな。おら、店の主人が頭下げてんぞ。挨拶しろ」
「はへあっ……こんな格好で済みませぇんっ……ふくあっ……野々花みよ子と申しますうっ……かはあっ……今後とも宜しくお願い致しますうっ……」
「硬い挨拶してんじゃねえ。自分が何をされててどんな気分か、それを挨拶代わりに言って回んだよ。おら、言え」
 そう言い終わると同時に身体を激しく揺さ振ってやると、みよ子は淫蜜をダラダラと路上に零し始めた。駅弁体位で繋がっている以上、腰など振ってやらなくとも歩を進めるだけで勝手に喘いでくれていたのだが、時にはこうして減り張りを付けてやった方がいいようだ。
「あひへえっ……旦那様の素敵オチンポでえっ……かふはあっ……エロマンコの中ゴシゴシってされてますうっ……んはひいっ……気持ち良くって最高ですうっ……」
「まあ、いいだろ。でな、そこの角を曲がると子供服の店があんだ。何か欲しいもんがあったら買ってやるぞ? 何がいい?」
「うへはあっ……オチンポザーメン下さいいっ……くふひいっ……服なんかいりませんからあっ……んへはあっ……オチンポザーメンいっぱい注いで下さいいっ……」
 一物を激しく出し入れしてやったことで限界が近くなったのだろう。露骨に精液を求めながらも、みよ子の身体からはどんどん力が抜けてきている。快楽が深い程に脱力していくことは前回の行為時に学習済みだが、残念ながら俺の臨界点にはまだ少し間がある。幼膣の感触は前の性交時と変わらず、いや、慣れてきた分だけ使い心地は良くなっているのだが、何しろ昨晩、静香の尻穴を責め続けてやったばかりだ。
「ちゃんと中に出してやっから、もう少し我慢しろ」
 俺のその言葉に必死な顔で頷きながら、みよ子は感極まったように啜り泣きし始めた。
   ★★★
 涙を流し始めた時には少しばかり驚きもしたが、膣内に精液を浴びせた後にみよ子に尋ねると、あまりの気持ち良さに自然と泣いてしまったのだという。それならば、と安心はしたものの、絶頂間近となる度にマグロ状態となって泣かれるのは俺の好みに反する。改善方法を考えては見たものの良案は浮かばず、俺はドラミを交えて相談するべく、腰のバッグから『どこでもドア』を取り出し、みよ子と繋がったまま城に帰ることにした。
「そんなの簡単ですよ、これ使いましょう」
自室に呼んで事の次第を話すと、ドラミは開口一番そう言い放ち、ワンピースのポケットから見覚えのある道具を取り出した。
「おい、それ、『のぞみ実現機』じゃねえのか?」
「はい。それがなにか?」
「いや、以前に使ったことあっけどよ。調整が難しいんじゃなかったか? ドラえもんも、完全には使いこなせねえって言ってたぞ?」
「もう、お兄様ったら、あんな旧型と私を一緒にしないで下さいよ。もちろん、この機械じゃ世界を変えたりとかは出来ませんけど、みよ子さんの反応を変えるくらいなら、私が責任持って調整しますから」
 ドラミはそう言って腰に手を当て、薄い胸を張った。どうも最近、素振りがリームに似てきた気がする。
「まあ、ものは試しか。おい、みよ子。お前のことを少し変えちまうけど、いいか?」
 そう尋ねると、みよ子は未だ陰茎を胎内に取り入れたまま、俺に身体を密着させてきた。
「んはぁ……旦那様のお好きにして下さぁい……くふぅ……それよりこのままもう一回して欲しいですぅ……はぁん……オマンコ穴が物足りないって泣いてますぅ……」
「ちょっと待ってろ。調整が終わってからだ」
「それで、設定はどうします? イく度にオシッコやウンチ漏らしちゃうとか、そういう風にも出来ますよ? お兄様のお好きな内容を言って下さい。この機械、メインは音声入力ですから」
 ドラミの言葉に俺は考え込んだ。元より糞便などさせるつもりはないが、他の女と同じ反応というのも面白味に欠ける。折角の機会なのだから、特別な動作にしてやりたい。
「そうだな、絶頂が近くなると自分から激しく腰振ってきて、達した後も余韻が続いてる限りは、腰だけ延々とそのままってのはどうだ? 本人がどんなに辛くてもな。その動作なら別に泣いていてもいい」
「ふはぁ……旦那様意地悪ですぅ……くぅん……私おかしくなっちゃいますよぉ……」
「まあ、とにかく一回イかせてやっから。場合によってはもう少し軽めに設定し直してやる」
俺がそう言うとみよ子は困り顔になったが、ドラミは素知らぬ振りをして楽しそうに操作パネルを弄っている。程なくその指の動きを止めると、ドラミは俺に顔を向け、当たり前のように告げてきた。
「終わりました」
 その言葉が合図となって、みよ子との二回戦目が始まった。
   ★★★

●作中使用道具(wikipediaより一部抜粋、一部改変、五十音順)

・『あいあいパラソル』
 和傘を象った道具。この傘の下に二人が入ってから五分経つと、向かって左側の人が右側の人を猛烈に好きになる。

・『あなただけの物ガス』
 このガスを吹き付けられた人や物は、ガスを吹き付けた人だけのものとなる。たとえば本なら他人が読むことができなくなり、食べ物なら他人に食べられなくなる。人の場合は、吹き付けた人の傍を離れないようになり、他の人とは必要以上に口を利かなくなる。

・『あべこべクリーム』 
 軟膏の一種。身体に刷り込むと、寒さと暑さの体感が反転する。

・『アンキパン』
 スライスした食パンを模した道具。ノートや本のページに重ね、内容をパンにコピーして食べるとその内容が確実に暗記できるが、スライス一切れにつき暗記できる量が限られ、大量のページを暗記できないことや、暗記した内容が体内に取り込まれることはなく、排泄によって効果がなくなるという欠点がある。

・『ウラオモテックス』
トランプ大の大きさで、格子模様が描かれたステッカー。この道具を張られた相手は隠していた本音を言い出す。

・『ウルトラストップウォッチ』
 この時計のボタンを押すと、世界中の時間を止めることができる。時計に触れている人だけでなく、ボタンを押した時にある程度時計の傍にいれば時間停止の影響を受けない。

・『オート・アクションプロンプター』
 演劇を行うための装置。『脚本カセット』を装填することで、出演者は台本を覚えていなくても役のとおりに行動することができる。また『万能舞台装置』にコードをつなげることで、脚本にあわせた舞台や衣裳を用意することもできる。この装置に付いているヘッドバンド状のものを人間に嵌めることで、子供向け、大人向けなど、その人間に理解できる劇が自動的に選ぶことも可能。また「強制ボタン」を押すと、演目が終わるまで強制的に身体を操られ、装置を破壊しない限り途中で中止できなくなる。

・『お医者さんカバン』
 本来は未来の子供がお医者さんごっこをする際の道具。軽度な病気であれば、聴診器のような端子を患部に当てるだけで診断し、カバンの中に収められている飲み薬などで治すことができる。また、カバン本体にはレントゲンカメラや顕微鏡の機能も付属する。ファーストエイドキットが高度になったもの、もしくは災害時や野戦病院などで用いられるメディカルキットといえる。しかし作中では宇宙からきた未知のウイルスを退治したり、人間以外でも未確認の動物の病気を治せるなど、現代の医療レベルでは難しい治療まで行っている。

・『王国シールセット』
 王様、女王、大臣、騎士、平民の五種類のシールからなる。シールを身体に貼った者は、チョークで囲った領土の中でのみ、他のシールを貼った下位の人物に好きに命令して従わせることができる。たとえ相手が嫌がっても、結果的には逆らうことが出来ない。命令可能なのは前述の通り、王様、女王、大臣、騎士、平民の順。

・『技術手袋』
 この手袋を手に嵌めると指先がさまざまな工具に変化し、どんな工作でもできる。

・『着せかえカメラ』
 着せ替えたい服装のデザインをカメラにセットし、対象の人に向けてシャッターを切ると、相手の着衣を原子レベルにまで分解してデザイン通りの服に変える。但し、故障もしくは服装デザインの入っていない状態でカメラを使うと服が消えてしまい、対象の人は裸になる。

・『脚本カセット』
 『オート・アクションプロンプター』用の演目が入ったカセット。

・『キューピッドの矢』
 これを相手に向かって射ると、相手が射た人を好きになってくれる。矢が刺さっても痛さは感じない。

・『キンシひょうしき』
 道路標識を模した十センチメートルほどの道具で、これに物事を書いて床や地面に差すと、その周りでは書かれた物事を行えなくなる。専用のペンチでなければ標識を抜き取ることはできない。

・『グッスリガス』
 このガスを人に吹き付けると、その名の通りたちまちグッスリと眠ってしまう。

・『クルクルパー光線銃』
 人間をクルクルパーにしたうえ運動神経も低下させてしまう光線を放つ銃。

・『グルメテーブルかけ』
 このテーブル掛けを広げて食べたい料理をリクエストすると、その場に出してくれる。ちなみに料理は自称食通のスネ夫が舌を巻くほどの絶品で、名前さえ分かっていればどんな料理でも出す事が可能。

・『クローン培養基』
 クローン培養によって実在の人間と全く同じコピーを作り出す機械。人間の髪の毛などの体の一部を入れて作動させると、間もなく直径一メートルほどの卵が出てきて、コピー元の人間と寸分違わない人間が孵化する。風貌や体格、年齢はコピー元の人間と同様であるものの、知能や運動神経は赤ん坊同然のため、育成や教育の必要がある。しかし成長速度は並みの赤ん坊よりはるかに早く、僅か一日で小学生並みにまでなる。本体には「取り消しスイッチ」が設けられており、これを押すとコピー人間は作成元の髪の毛などの状態にまで戻る。

・『原子核破壊砲』
 恐らく原子核を破壊する武器である可能性があるが、実際に使用はされなかったため、効果は不明。

・『コピーロボット』 
 鼻を押した人そっくりに変身するロボット。変身した人と同様に喋ったり、行動したりする。鼻のボタンをもう一度押せば元に戻る。

・『材料箱』
 機械工作に使う材料が何でも入っている箱。箱自体の性能は作中では語られていないが、小さな箱の中の材料で人が乗れるほどの大型ロボットをも作り上げたことから、箱内部が特殊空間になっている可能性がある。

・『材質変換機』
 この道具から放つ光線を物に浴びせると、その物の材質を変えることができる。材質としての性質は変化するものの、外観は変化しない。窓ガラスを割れないように鉄板にしたり、紙を細く丸めて鉄に変えて金属バットがわりにしたり、紙で作った服を布に変えて本物の服にしたりと、様々な使い道がある。

・『瞬間固定カメラ』 
 カメラを向けてシャッターを押すと、人物や物質などを固定することができる。

・『スモールライト』
 懐中電灯を模した、物体の縮小に用いる道具。縮小スイッチを押し、発せられる光を物体に当てると、その物体を小さくする。時間制限有り。

・『刷りこみたまご』
 誕生したての雛鳥が目の前の物を親と思い込む「刷り込み」を再現する道具。三メートル程の大きさの卵で、この中に人を入れて卵を閉めると、タイマーで十五分後に卵が開き、中から出てきた人は初めて見た相手を好きで好きで堪らなくなる。この刷り込み効果を取り消すには、解除専用の金魚鉢のような透明なヘルメットをその人に被せる必要がある。

・『成長促進剤』
 飲ませることで動物の成長を促進する錠剤。

・『成長そくしんライト』
 懐中電灯のような道具で、この光を生物に当てると生物を早く育てることができる。

・『タイマー』
 腕時計に似た道具。予めスケジュールを設定して人や動物の身に付けておくと、たとえ本人が眠っていても、勝手に身体が動いてその通りに行動する。一度決めたスケジュールには逆らえないのが難点。

・『タイムテレビ』
 過去や未来などを見る為の薄型のテレビ。どんな時代や場所でも見られる。また、設定しておけば特定の人物を追うこともできる。

・『タイムふろしき』
 この風呂敷を被せると、元の状態から新品のように新しくしたり、ぼろぼろの状態にしたりすることができる。新しくするか古くするかは風呂敷の表と裏で使い分ける。壊れた物を壊れる前の状態に戻したり、人間の年齢を変更したりすることが可能。ただし、人間の年齢を若くしても風呂敷を被る前の記憶は持続する。また、物を新品に戻そうとしてあまり長く風呂敷をかぶせ過ぎると原料に戻ってしまう。

・『タイムマシン』 
 時間旅行用の空飛ぶ絨毯型の乗り物。のび太の勉強机の最上段の引き出しの中が時空間への入り口になっており、通常はそこに浮かべてある。

・『タケコプター』
 竹とんぼの軸の下方に小さい半球を取り付けた形をしており、通常は頭頂部に装着して空中飛行に使用する。始動方法の異なる2種類、および飛行原理の異なる2種類の機種が存在する。始動方法の異なる二種類とは、体につけてボタンスイッチを押すと始動するタイプと、「飛びたい」という思念を受けると始動するのタイプの機種。飛行原理の異なる二種類とは、強力な揚力を発生させて飛ぶタイプと、反重力を発生させて飛ぶタイプの機種。

・『地球はかいばくだん』
 恐らく爆弾の一種かと思われるが、作中では使用されたことがない為、使用法や使用効果は一切不明。

・『天才ヘルメット』
 機械の改造のために被るヘルメット。被ると、どんな改造をすればいいかをヘルメットが自動的に考えるため、どんな改造でも可能。

・『テントアパート』 
 海底生活用の大型テント。中央広間を囲んで六つの個室があり、それぞれに机、ベッドなどホテル並みの設備が整っている。ただし浴室はない。個室にはそれぞれトイレがあるが、水中生活で排泄すると周囲に汚物が散乱してしまうことから、ドアで密閉した後にポンプで海水を排出した後に用を足すという特徴的な仕組みになっている。
 また、食事のために「海底クッキングマシーン」も内蔵。プランクトンを原料にして多様な料理を作り出す。いわゆるコピー食品だが外観や味は本物そっくりで、料理だけでなくバーベキューなどに備えて人造肉などの生の食材を作ることもできる。

・『通り抜けフープ』
 現代のフラフープと同じ形状。壁やドアなどに接地すると、フープをくぐってその向こう側へと通り抜けることが可能になる。

・『どこでもドア』
 片開き戸を模した道具。目的地を音声や思念などで入力した上で開くと、その先が目的地になる。

・『とりよせバッグ』
 物体の名を告げながらバッグの中に手を入れると、どんなに遠くにある物でも手元に取り寄せることができる。

・『のぞみ実現機』
 その名の通り、望みを言うとどんなことでも実現できる機械。効き目の具合は機械についているメーターで調節出来る。

・『万能舞台装置』
 芝居やコンサートなどのセットを作り出す装置。ワンタッチで映画のようにセットが投影されるが、いわゆる立体映像ではなく、セットや小道具は実体も伴っており、本物のセット同様に使用できる。着せ替え光線を出演者に投影することで、どんな衣装も用意できる。

・『ビッグライト』
  懐中電灯を模した、物体の拡大に用いる道具。拡大スイッチを押し、発せられる光を物体に当てると、その物体を大きくする。時間制限無し。

・『熱線銃』
スナイパーライフルを模した銃器。鉄筋コンクリートのビルを一瞬で煙に変える程の威力。

・『表情コントローラー』
 他人の表情を操ることのできる道具。六種類の感情のボタン(笑う、怒る、泣く、無表情、顔をしかめる、アカンベーをする)が備えられており、アンテナを誰かに向けてボタンを押すと、道具から放たれた電波が顔面筋肉を刺激することで、相手をその表情にする。

・『ハツラツン』
 瓶入りのスタミナ錠剤。これを飲むと眠気も疲れも取れ、以後は感じなくなる。効果は一錠で二十四時間有効。

・『フエール銀行』
 銀行の形をした道具。現金を預けると一時間一割で利子がつく。ちなみに計算上では十円を一週間預けると約九千万円になる。定期預金だとさらに利子が高く、一ヶ月定期は利息一時間二割、一年だと五割。ただしこの定期預金は中途解約が不可能なので、金を下ろすには満期になるのを待たなければならない。銀行強盗を防ぐため、壊そうとする者を電撃で撃退する機能も内蔵している。また、預けるだけでなく金を借りることもできるが、利子は一時間二割と高めで、返済しないと利子として一時間ごとに身の回りのものがどんどん消えてしまう。

・『フエルミラー』
 手鏡に似た道具。物体を二つに増やすことができる。使い方は、まずスイッチを入れ、増やしたい物をこの鏡に映し、鏡の中に手を入れて増やしたい物を取り出す、という手順。鏡なので左右反転した状態で物が出る。そのため硬貨や紙幣は増やしても使いものにならない。一度左右反転したものに対して再び使用できるかどうかは不明だが、当作では無視。

・『ポータブル国会』
 国会議事堂の形をした置物型の道具。ポストのような穴があいてあり、そこに自分で考えた法律を紙に書いて入れると、日本全国でその通りに施行される。但しやたらに特定の人が有利になるような法律を入れると「カイサン」という音を出して壊れ、それまでの法律も無効になる。
・『ポップ地下室』
 地中に埋め込み、ボタンを押すと、地下に直方体状の部屋ができる。部屋の大きさは自由に設定可能で、北海道くらいまで大きくできる。また、造った部屋は壊すこともできる。

・『ポップ地下室』
 地中に埋め込み、ボタンを押すと、地下に直方体状の部屋ができる。部屋の大きさは自由に設定可能で、北海道くらいまで大きくできる。また、造った部屋は壊すこともできる。

・『無敵砲台』
 部屋程の大きさもある砲台で、どこかにセットしておき、誰かを指差して「発射」と合図すると、思いのままにいつでも誰でも砲撃することが可能。威力は相手が黒焦げになって倒れる程だが、砲撃から逃れることも、砲撃を防ぐことも一切不可能。砲台の機能を停止できるのはセットした本人のみ。本人以外が停止させるには砲台を破壊するしか手段はないが、砲台に接近した者はレーダーによって探知され、たちどころに迎撃されるため、破壊は殆ど不可能と言える。

・『もしもボックス』
 外観は一昔前の公衆電話ボックスに酷似。中に入って電話をかけ、「もしも○○○だったら」「○○○な世界を」と申し出て受話器を戻し待つ。電話のベルが鳴った事を確かめてボックスを出ると、外の世界は実際にその通りの世界に変化している。この道具で実現される架空世界は、一種のパラレルワールドであるとされている。元に戻す場合は、もう一度もしもボックスに入って「元の世界に戻して」と言えば、元に戻る。

・『勇気百倍うちわ』 
 団扇を模した道具。仰いで出した風を浴びると勇気が湧いてくる。

・『四次元ポケット』
 ポケットの内側が四次元空間に繋がっており、無限に物体を収納することができる。口の部分には「イメージ検索機能」が内蔵されている。欲しい道具を頭でイメージしながらポケットへ手を入れると、内部のコンピューターが自動的に道具を選び出す。これにより、数多くの道具の中からその場に応じた物を素早く取り出すことができる。道具について知らなくても、希望がはっきりしていれば道具は出てくるらしい。

・『録験機』
 過去に体験したことを記録しておき、また後で体験を味わうことのできる道具。本体であるテープレコーダーにヘッドフォンが繋がったような構造をしている。ヘッドフォンを頭に付けて体験を思い出すことで、その体験がコンパクトカセット状のテープに記録され、後でそのカセットを再生してヘッドフォンをつけると、その体験を五感で味わうことができる。人の体験を味わう以外にも、宇宙探検などの様々な体験がAVソフトのように売り出されている。

●当作オリジナル設定道具

・『新型アンキパン』
 スライスした食パンを模した道具。ノートや本のページに重ね、内容をパンにコピーして食べるとその内容が確実に暗記できる。排泄しても効果は一生持続する。

・『性格変更クリーム』 
 なりたい性格を念じながら顔に塗り込むと、その性格になることが出来る。頭が良くなるように願えば、多少はその効果も現れる。元に戻すには解除用のクリームを塗る必要がある。

・『性感コントローラー』
 他人の性感を操ることのできる道具。六種類のボタン(平常、敏感、放尿、潮吹き、絶頂、連続絶頂)が備えられており、アンテナを誰かに向けてボタンを押すと、道具から放たれた電波が性感や筋肉、各種神経を刺激することで、相手をその状態にする。

・『たちまち発毛スプレー』
 身体に吹き付けた時間分、毛が生えてくるスプレー。髪の毛だけでなく、脇毛、陰毛にも使用可能。

●聞き慣れないと思われる固有名詞の出典

・『ピー助』
 ドラえもん のび太の恐竜
・『リルル』
 ドラえもん のび太と鉄人兵団
[2010年10月02日] カテゴリ:【SS】のび太の後宮 | TB(-) | CM(-)
プロフィール

桃汁

Author:桃汁

【ランス推しキャラ第1位】



【当所開設日】
・2013/09/29
・DTIブログ終了により移設
・旧開設日2010/09/22

【当所内容】
・BBSPINKエロパロ板投下済
 拙作二次創作SS改訂版
・拙作一次創作SS
・拙作二次創作SS
・その他

【二次創作SS注意事項】
・キャラ改変注意
・陵辱注意

【その他注意事項】
・ブログタイトルに偽り有
・TBは受け付けておりません

 悪しからず御了承願います

 各種の御連絡は【御意見箱】

検索フォーム
QRコード
QR