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愛娘性頂記

愛娘性頂記
   ★★★
 数年間に及ぶ妻の浮気が発覚し、管轄の裁判所に於いて調停離婚が成立した後、俺の生活は好ましい方向へと変化した。姦通相手であった資産家の男が莫大な慰謝料を支払ってくれたからだ。無論、こちらが相手の社会的立場や道徳観等について少なからず恫喝した為ということもある。そうして得た金を元手に俺は株の取引を始め、運用益が一定額を超えたのを機に長年勤めていた製薬会社を退職し、自宅に籠もって投資活動に専念することにした。医療従事者の接待や月々の営業ノルマに追われることのない理想の生活だ。
 と言っても、パソコンの前に座って日々チャートの類を眺めてるだけではなく、雑事をこなしつつ別れた妻との間に出来た二人の娘を育ててもいる。調停を申し立てる際に挑んだDNA鑑定により、姉妹共に俺の実子でありることは確認済だ。当然のことながら親権も監護権もこちらが得ている。故郷に住んでいる妹夫婦や親族たちには当時色々と言われたが、男手一つで子育てしていくと決めたことについては未だに後悔などしていない。
 一般的な親子関係に於いて、特に娘との係わり合いは成長に伴って難しくなっていくものらしいが、我が里見家に限っては今のところ非常に円滑、且つ円満と言ってもいいだろう。離婚時には幼かった娘たちも今では中学二年生と小学六年生になり、家事全般を快く引き受けてくれている。一時は市役所からホームヘルパーを派遣して貰っていたが、最早その必要性は微塵も感じられない。各部屋は絶えず整頓され、洗濯物は綺麗に畳まれ、最近は料理に舌鼓を打つことも珍しいことではなくなってきた。
 ちなみに長女の杏奈は十三歳、言葉遣いは今風で、多少生意気なところもあるが、性格は朗らかで運動神経が良く、学校では軟式テニス部に所属している。最近ポニーテールからショートボブへと髪型を変えたのも、部活動の邪魔にならないようにと考えてのことらしい。
 次女の琴音は杏奈の二学年下だが、今年の誕生日をつい先日迎えた為、現在は一つ違いの十二歳になっている。姉が快活であるのに対して物腰柔らかく穏やかで、ショーカットの黒髪を常に短めのツインテールにしており、その先端が揺れる様は何度見ても微笑ましい。
 親の贔屓目と言われるかもしれないが、共に身体は細く華奢であり、その容姿の愛くるしさは恋愛に似た感情を抱かずにはいられない程だ。加えて揃って甘えん坊で、事ある毎に凭れ掛かってきたり抱き付いてきたりするだけでなく、未だに度々入浴時には同伴を、就寝時には添い寝を願い出てくる。杏奈と一緒に風呂に入らなくなって約四年、琴音とは約一年が経過しているが、どちらもまだまだ親離れが出来ない様子だ。
 尤も、仮に二人が実の娘でなかったならば、恐らく俺は簡単に要求を受け入れ、更にはその幼い裸身に幾度となく手を出していたことだろう。十代後半の頃の俺はロリータ・コンプレックスという難儀な嗜好性の持ち主であり、別れた妻の肉感的な身体と年月の経過とによって改善したと思ってはいたものの、多感な時期の憧憬からは完全に逃れることなど出来ないらしく、胸の内の欲望は時に娘たちを性欲の捌け口とすることを求めてくる。
 そんな淫らな想いを諫めてくれるのが、皮肉なことに娘二人の容貌だ。整った目鼻立ちに不貞を働いた女の面影を見出す度に、複雑な感情が芽生えて陰茎から徐々に力が抜けていく。
 だが、父親としてあるまじき感情は子供達への愛情が深まるに連れて勢いを増しており、抑制し続けていくことが困難であることは間違いない。市販のアダルトDVDやインターネット上からパソコンへと取り込んだ無修正画像等で日に最低一度は精液を排出しているが、その都度生身の女性の肌や粘膜に触れたいとも思う。配偶者不在となって早六年、それはそのまま俺が性交をしていない期間とも言える。元妻と不仲になってからの期間も含めれば七年以上だ。異性との接触を渇望しているのならば風俗店にでも行けばいいのだろうが、生憎とこの世に生を受けてから一度も訪れたことがなく、何となく気後れしてその気にはなれない。行けば行ったで嵌りそうでもあり、今後も欲求不満解消法の選択肢に加えることはないだろう。
 それでも安易な少女愛に走ることなく、再婚相手を探す気にもなれないのは、偏に杏奈と琴音の為だ。せめて二人が結婚するまでは血縁外の者など交えず、親子三人で仲睦まじく暮らして行きたい。歪んだ性欲を抑え付けておくのがどんなに苦しかろうと、独り寝がどんなに寂しかろうと、結局は俺一人が我慢すれば済むことだ。自らの幸せについて思案するのは、娘たちが新たな家庭を築いてからでいい。
 健全な親子関係を維持しながら、俺はずっとそんな風に考えていた。
   ★★★
 その日の夜、俺は自室でパソコンの液晶画面をぼんやりと眺めていた。マルチディスプレイ化してある三台のモニターには、世界のリアルタイム株価指数、為替の五分足チャート、個別銘柄の詳細データといった投資関連の情報が映し出してある。本来なら夜間にアメリカ市場の動向を把握して日中の取引の参考とするのだが、利益が年間目標額に達した先月末の時点で全ての売買から一旦手を引いた為、ここ暫くは真剣に見ることもなくなっていた。上手く立ち回れば更に儲けることも可能だろうが、金銭欲に煽られて無用な売り買いを重ねれば、それだけ手痛いしっぺ返しを喰らう機会も多くなる。現在の生活水準について言うならば、我が家は決して貧しくはない。住宅ローンの一括繰上返済時に殆ど消えてしまった銀行口座の残高も、今では優に十年前後は遊んで暮らせる額になっている。故に年が変わるまでは商いに積極的に関わることなく、可能な限り悠々自適に過ごすつもりだ。
 しかし、相場に大きな変化が起こればもちろん対応を考えなければならない。こうして情報を得ているのも、信条を曲げてでも資金を再投入すべき好機の訪れを期待してのことだ。そんな思惑に反して各種の値動きは予想していたものと大差なく、やがて俺は退屈さと喉の渇きを覚え、キッチンから飲み物を持ってくることにした。
 パソコンデスク前の椅子から立ち上がり、部屋のドアノブに手を掛ける。同時にノックの音が響き、そのタイミングの良さに思わず俺は悲鳴を上げそうになった。何とか堪えて深く息を吐き、恐る恐る扉を開けてみると、パジャマ姿の杏奈と琴音が板張りの廊下に立っている。俺は振り返って壁の時計を見つめ、日付が変わったばかりであることを確認した後、視線を素早く元に戻した。
「二人揃ってどうした? いつもなら寝てる時間だろ? 何かあったのか?」
 努めて穏やかな口調でそう尋ねたのは安心感を抱かせる為だ。共に柔らかな笑みを浮かべており、怖がったり慌てたりしている様子はないが、こんな時間に訪れて来たからにはそれなりの理由があるのだろう。余程のことが起こったに違いない。
 だが、娘たちは顔を見合わせて頷き合うと、突然左右から俺の身体に抱き付いてきた。
「ん? 何だ? どういうことだ?」
「お父さん、今日で四十歳でしょ? お誕生日おめでとう、って一番に言いたかったから」
「ああっ! お姉ちゃんズルい。わたしが先に言うって約束だったのに」
「別にいいじゃん。いざとなったら早いもん勝ちよ」
 杏奈の発言に琴音は頬を膨らませたが、すぐに俺の方へと向き直ってあどけなく笑い、甘えた声で囁き掛けてきた。
「パパ、お誕生日おめでとう。これからもずっと一緒にいてね?」
 俺は二人の背中に手を回し、力を加減しつつも強く抱き締め返した。自分でさえ忘れていた日付の意味を覚えていてくれたことが何よりも嬉しく、思い掛けない祝福に自然と目頭が熱くなる。
「……ありがとな、杏奈。ありがとな、琴音。お父さん、凄く幸せだぞ」
「あはっ、喜んでくれて良かった。それとね、このところ毎晩遅くにお酒飲んでるみたいだったから、オツマミいっぱい作っといたよ?」
「プレゼントも用意してあるの。だから手が空いたらリビングに来て欲しいんだけど、まだパパお仕事中?」
「いや、特にするべきこともないしな、すぐにでも行こう。でもお前たち、あんまり夜更かしすると朝が辛いんじゃないか?」
「お父さんってば、自分の誕生日が県民の日だってこと忘れちゃったの? 今日は学校お休みだよ?」
「すぐ眠くなったりしないように、ちゃんとお昼寝もしといたの。だから今日は特別に遅くまで起きててもいいでしょ?」
 暦に関する事柄に年々疎くなりつつあることを実感しながらも、俺は琴音の問い掛けに肯定の言葉を述べた。
   ★★★
 左右の手を引かれてリビングへと連行された後、ソファに腰を下ろして待っていると、娘たちは隣のキッチンとの間を何度も行き来し、料理の載った皿を次々とテーブルの上へ置いていった。眼前に並べられたのは、鶏の唐揚げ、串カツ、エビフライ、ニラレバ炒め、茄子の生姜焼き、コーンバター、鮪の刺身、グリーンサラダ、冷や奴等々、いずれも俺の好物ばかりだ。調理の必要だった物は全て自分たちで作ったようだが、労力に感嘆する以前に俺はその物量に圧倒された。
「おいおい、こんなに作ったのか? 幾ら何でも多過ぎるだろ?」
「あたしたちも食べるから平気。夕飯少な目にしといたのもその為だし。それより何飲むの? ビール? 日本酒? ウイスキー?」
「冷蔵庫の二段目に生酒の小さい瓶が何本か入ってたろ? あれを二、三本持ってきてくれ」
「ん、判った。あたしもジュース持ってこよっと」
 そう言って杏奈は浮かれた足取りで再びキッチンへと戻り、程なくして酒器を手にした琴音と一緒に戻ってきた。普段通り杏奈は俺の左側、琴音は右側に座り、共に身体を密着させながら屈託なく笑い掛けてくる。
「はいパパ、これでいいんだよね?」
 俺は差し出された大振りの杯を左手で受け取り、礼の代わりに右手で琴音の頭を撫でた。
「えへへっ、パパにこうして貰うの大好き」
「あたしにもあたしにも。ほら、お酌してあげるから、ね?」
 瓶の封を切って杯に酒を満たしてくれた後で、杏奈は俺の眼前に後頭部を差し出してきた。希望通りに感謝の意を示すと、両腕を俺の腰に回して強くしがみ付いてくる。その喘ぐような息遣いと着衣越しに感じられる控え目な乳房の柔らかさに、俺は密かに生唾を飲み込んだ。
「はぁん……お父さぁん……」
「お姉ちゃん、エッチっぽい」
「いいじゃん、アンタよりは大人なんだし。これが色気ってもんよ。お子様には判んないか」
「わたしよりオッパイ小っちゃいくせに……」
「大して変わんないでしょっ。アンタのだって特別大っきくないじゃないっ」
二人の遣り取りに苦笑いしつつ、俺は杏奈の髪から手を離して酒杯に口を付けた。中身を半分程飲み干してから、一旦テーブルの上に置く。他人事の振りをしながら料理を小皿に取り分け、咀嚼を繰り返している内に、娘たちの口論は次第に熱を帯びていった。
「でも昨日一緒にお風呂入った時、お姉ちゃんの方が小っちゃかったもん。それにわたし、お姉ちゃんみたいに自分でオッパイ触って大っきくしようとしてないもん」
「ちょっ、お父さんの前でそういうこと言っちゃう訳? だったらあたしもバラしちゃうかんね? アンタ最近、夜寝る前に一人エッチしてるでしょ?」
「そっ、そんなことしてないもんっ!」
「じゃあ壁越しに変な声が聞こえてくんのは何で? 一昨日の夜なんか、パパーっ! って叫びながらイっちゃってたくせに。お父さんで妄想すんの止めてよね」
「おっ、お姉ちゃんだってしてるじゃないっ! お洗濯前のパパの服をこっそりと部屋に持ち帰って、クンクンしながらエッチな所を触ってるくせにっ!」
「なっ? アンタいつ見てたのよっ?」
 適当なところで仲裁に入ろうと思っていたのだが、そのタイミングが掴めないまま、俺は手酌で黙々と酒を飲み続けた。娘たちが互いの性的な行動を非難し合うことなど今迄に一度もなく、故に聞こえてくるのは初めて耳にする内容ばかりだ。恐らく夜更かしの許可を得たことで何時になく気が昂ぶり、歯止めが利かなくなっているのだろう。
「それにこの前、パパのパンツで何か変なことしたでしょ? お姉ちゃんの匂いがプンプンしてたんだからっ」
「それってアンタも嗅いでるってことじゃない。匂いフェチの小学生? 妹がこんなに変態だったなんて……」
「たっ、たまたまだもんっ! お洗濯する時に何か白くてベットリしたのが付いてたから、仕方なく確認しただけだもんっ!」
「べっ、別にお父さんのパンツ穿いたまま一人エッチなんかしてないわよっ! あれはあたしのじゃないんだからっ!」
「わたしだってそう思ったからクンクンしたんだもんっ! でもパパの匂いじゃなかったもんっ!」
 考えてみれば、別れた妻も淫臭に対して執着心のようなものを持っていたように思う。更には愛撫や性交だけでなく、多種多様な奉仕やアナルセックス、ソフトSM等についても常時快諾してくれていた。心の底から隷属するように調教を施しておけば浮気などされなかったかもしれないが、取り敢えず過ぎたことはいい。問題は二人の母親が性的行為に対して著しく奔放であったいうことだ。その処女を散らしたのは俺自身だが、特別に何かを仕込んだということもなく、色情狂と化す為の資質を元々所持していたということも充分に考えられる。これまでその可能性に気付きもしなかったが、もしかしたら娘たちは淫乱な血を共に色濃く引いているのかもしれない。
「何それっ? アンタもしかしてお父さんの、その、アレの匂いとか覚え込んじゃってる訳っ?」
「お姉ちゃんだってそうでしょっ? 時々パパの部屋に忍び込んで、ゴミ箱のティッシュ持ち帰ってるんだからっ!」
「ティッシュだったらアンタが隠し持ってる分のが多いでしょっ! 机の引き出しの奥に溜め込んでんの知ってんだかんねっ! 人のことばっか変態みたいに言わないでよっ!」
「わたしはクンクンするだけだもんっ! お姉ちゃんみたいにペロペロしてないもんっ!」
「全部舐めてる訳じゃないわよっ! 新鮮なのが滅多に手に入んないのはアンタだって判ってんでしょっ! 見つけた時には思う存分味わったっていいじゃないっ! ビニール袋に入れといたってすぐカバカバになっちゃうんだからっ!」
 暴露合戦はその後も暫く続き、自宅新築時に防音を施しておいて良かったと思いつつ、俺は立つ瀬のない思いに少しずつ気分を落ち込ませていった。
   ★★★
「ねえ、もう止めよ? パパ、完全に引いちゃってるよ?」
「そ、そうね。このまま続けてても、お互いの為になんないしね」
 そう言葉を交わして杏奈と琴音が俺の顔を見上げてきたのは、午前一時を少しばかり過ぎた頃のことだった。それまで俺は何食わぬ顔で淡々と杯を空け続けていた。一種の逃避と言っていい。娘たちが自慰や淫臭を習慣として嗜んでいることを知り、更に自分の下着や体液が欲望の対象になっていると聞くに及んで、普段通り接することが出来る父親など然程この世にはいないだろう。
「パパ、ごめんなさい。お誕生日なのに、その、変なことばっかり言っちゃって……」
「えっと、あたしたちの話、聞いてたよね? ビックリした?」
 醤油皿に刺身を取り、少量の山葵を載せた後で、俺は迷った末に小さく首肯した。まだ言葉を発するだけの余裕がなく、少しでも気を抜いたら項垂れてしまいそうだが、自身の誕生日を境に親子の断絶など迎えたくはない。
「わたしたちのこと、嫌いになっちゃった?」
 俺は即座に首を横に振り、止むなく娘たちと視線を交えることにした。無視するような素振りを続けていてたら心を傷付けるばかりだろう。たとえ明朗な長女と温和な次女という印象に大きな亀裂が何本入っていようとも、今は父親として親愛の情を示してやるべき時だ。
 まずは琴音、次いで杏奈の方へ顔を向けると、共に瞳を潤ませている。俺は箸を置いて二人の肩に手を回し、両側からそっと抱き寄せた。そんな他愛のない行為だけで娘たちは安堵したかのように吐息を漏らし、俺のパジャマをギュッと握り締めてくる。
「じゃあ好き? あたしと琴音のこと、愛してる?」
 真摯な杏奈の問い掛けに俺は間を置かずして深く頷き、下唇を軽く噛んだ後で、懸命に声を絞り出した。
「……当たり前だ」
 短くそう告げた途端、娘たちは俺の頬に左右から唇を押し付けてきた。どちらも一旦口を離しては違う場所へと密着させ、幾分ぎこちないキスを矢継ぎ早に浴びせてくる。
「はぅん……お父さぁん……んちゅ……あたしも愛してるぅ……」
「ちゅっ……パパぁ……んっ……大好きぃ……」
 断わっておくが、こんな親子間の愛情表現など一度も教えたことはない。我が家の教育方針に反するだけでなく、少女嗜好を隠し持つ父親にとっては拷問にも近い行為と言える。無論、これまでにも何度か頬に口付けされたことはあるが、その時はもっと淡泊なものだった。外国映画で時折見掛ける就寝前の挨拶のようなものだ。
 しかし、今回に限っては共に熱情が籠もっており、該当箇所も少しずつ俺の口唇に近付いてきている。トランクスの中では陰茎が徐々に硬度を増してきており、気付かれるのは時間の問題だ。落ち込んだ気分が霧散したのは有り難いが、代わりに頭が混乱し始めてもいる。このまま成り行きに任せていたら否応なく性的行為に発展し兼ねない。
「ちょっ、待てっ! 落ち着けっ!」
 俺はそう叫んで杏奈と琴音の身体を力尽くで引き剥がし、再び襲われないように素早く立ち上がった。若干前屈みになりつつも向かい側にある一人掛けのソファへと足早に向かい、クッションの上に座り込んで乱れた呼吸を整える。
「ふぅ……ったく、今日は一体どうしたんだ? 二人共おかしいぞ?」
 俺が問いを発すると娘たちは小さく肩を竦め、互いに顔を見合わせた後、真摯な口調で語り始めた。
「その、喧嘩は予定になかったけど、チャンスがあったらいっぱいキスしちゃおうって、前もって琴音と話し合ってたから……」
「パパはわたしたちにキスされるの嫌? わたしはパパにいっぱいしたいよ? 出来ればパパからもたくさんして欲しいな」
「それに今日からあたしたちのこと、お嫁さんにしてくれるんでしょ? だったらキスなんか当たり前のことじゃん。もっとエッチなことだって全然平気だよ?」
「わたし、パパになら何されても怖くなんかないよ? だから何でもしたいことしてね?」
「……今日からって何だ? お嫁さんとか、何されてもとか、どういうことだ? お前たちは一体何を言ってるんだ?」
 二人の発言に抱いた疑問を俺はそのまま口にした。全く以て意味が判らない。
「あれっ? もしかして六年前のこと忘れちゃってる? お父さん約束してくれたよね? 四十歳になっても再婚してなかったら、あたしたち二人をお嫁さんにしてくれるって」
「そうなのパパ? 覚えてないの? わたしたち、ずっとこの日を待ってたんだよ?」
   ★★★
「はい、これが証拠」
 噛み合わない会話を十分近く続けた後、そう言って杏奈が目の前に差し出してきたのは一通の封筒だった。漫画雑誌か何かの付録らしく、キャラクターや花の絵が装飾に使われている可愛らしいものだ。中には古ぼけた便箋が折り畳まれて入っており、取り出して開いた後に俺は小さく唸り声を上げた。
『四十歳の誕生日を迎えた時点で再婚していなかった場合、私、里見賢太郎は里見杏奈と里見琴音の両名を妻とし、生涯愛し続けることを誓います』
 こんな誓約文を書いた覚えなど全くないが、筆跡はどう見ても俺のものであり、横書きの短い文章の下には当時の日付と署名の他に実印まで押してある。
「……これ、本当に俺が書いたのか?」
 呟くように尋ねると、娘たちは揃って首肯し、作成に至った経緯を述べてきた。
「お母さんが家を出てってから、お父さん、時々寂しそうにしてたでしょ? で、あたしが大きくなったらお嫁さんになってあげるって言ったら、琴音も同じこと言い出して……」
「パパもお酒飲みながら嬉しそうに笑ってたんだよ? わたしがお願いしたら、こうやってちゃんと紙にも書いてくれたし……」
「まあ、あたしも琴音も今より小っちゃかったから、難しい漢字は読めなかったし、意味も良く判んなかったんだけどね」
「でもその時からずっと、この紙は私たちの宝物だよ? パパとの大切な約束だもん」
「あたし、これでもモテるんだよ? 告られたことだって一回や二回じゃないし。でも、お父さんのお嫁さんになる為に全部断わってきたんだかんね?」
「わたしもこの前ラブレター貰ったよ。好きな人がいるからってお断わりしたけど」
「……いや、ちょっと待ちなさい」
 俺はそう言って申告を中断させ、知らされた内容を整理してみることにした。未だに何の記憶の欠片も見つからないが、漠然としたイメージは浮かべることが出来る。
 恐らくその時の俺は子供たちの言葉を軽んじていたのだろう。学生時代に読んだ心理学か何かの本によると、女の子が最初に恋をする相手は父親であることが多いらしい。そのことが頭の隅にでも引っ掛かっていて、幼少時に一度は経験する他愛ない感情だとでも判断したに違いない。
 だが、娘たちは共に本気であり、俺が誓約書を渡したことによって、抱いていた願望を実現可能な未来として認識してしまったようだ。つまりは一にも二にも俺が悪いのだが、便箋の文字の乱れ方からすると、相当酔っ払っていたものと思われる。確かに離婚直後は滅入った気を晴らすかのように酒を飲み、時に前後不覚に陥ることもあった。子供に宛てた文章に愛などと言う気恥ずかしい単語を使っているのも、理性が働いていなかったが故と言える。
 しかし、政治家の答弁のように身に覚えがないと告げて済む状況ではないようだ。杏奈も琴音も固唾を呑んで俺の様子を窺っている。長年に渡る想いを無下にするような対応は、親として絶対にするべきではない。
「……判った。お前たちがそれ程までに真剣に考えていたのなら、約束は守ろう。で、具体的にどうすればいいんだ?」
 俺の問い掛けに二人の娘は満面の笑みを浮かべ、手と手を取り合って歓声を上げた。
   ★★★
 その後、娘たちから聞かされた要望を簡略化して並べると以下の通りになる。
・なるべく親子三人で入浴すること
・なるべく親子三人で就寝すること
・もうアダルトDVDは購入しないこと
・娘二人を一人前の女性として扱うこと
・娘二人を分け隔てなく扱うこと
・娘二人以外に性的行為を行わないこと
 新妻気取りの杏奈と琴音にとっては当たり前の事柄なのかもしれないが、風呂に関してはともかく、最後の項目については到底受け入れられるものではない。二人以外と性的行為を行わないというのは、裏を返せば近親相姦以外は認めないということだからだ。
 と言っても、自慰や淫臭についての赤裸々な罵り合いを間近で見聞きしていたこともあり、娘たちが父親である俺を性交相手として見ていることは今や明らかだ。姉妹共に極度のファーザー・コンプレックスを抱いているであろうことは想像するに難くない。
 となれば、俺が拒絶した場合、その執着心を他の年配者へと向け、援助交際等に走ってしまう恐れはないだろうか。それでなくとも成長に伴って周囲には誘惑が満ち溢れてくる。虐め、万引き、不登校、家出、淫行、家庭内暴力と、不安の種を数え上げたら切りがない。学校から帰宅する際に誘拐され、見も知らぬ男たちに輪姦された挙げ句、そのことで自殺を図る可能性すら有り得ないとは言い切れないのだ。そんな先行きの不透明さに対抗する為にも、常日頃から親子の絆を強めておかねばならない。その手段としてのスキンシップ程度ならば喜んで与えてやるべきではないか。
 そんな結論に辿り着くのと同時に、より黒く歪んだ考えが頭の中を支配していく。このまま大切に育て続けようとも、どうせ何時かは俺の手を離れ、何処の馬の骨とも判らぬ男に抱かれてしまうのだ。それが嫌ならば俺自身が処女を散らし、継続して快楽を与え、身も心も縛り付けてしまう他にない。一生恋人など作らず、嫁にも行かず、父親との性交を心待ちにするような、そんな女に躾けてしまえばいい。時には家族旅行を装って観光地のホテルに籠もり、日常の雑事を忘れて延々と3Pし続けるのもいいだろう。凹凸の少ない身体にボンテージ服を纏わせ、愛娘相手にソフトSMを楽しむのも悪くない。その内容が倒錯的であればある程、親子であるが故の背徳感が肉悦を高めるのに一役買ってくれる筈だ。今の年齢から調教を始めれば一層俺好みに仕立て上げることも出来る。
 だが、娘たちが本心から俺との交合を望んでいるのか、まずは明確な言葉で確認しておかねばならない。俺はソファに座ったまま軽く咳払いをすると、テーブルの向こう側へと声を放った。
「つまり、お前たちはお父さんと、その、セックスしてもいいと考えてるのか?」
 そう尋ねると杏奈と琴音は即座に頷き、身体を微かに震わせて甘く息を吐いた。
「ふはぁ……お父さんがセックスって言うなんてぇ……」
「はふぅ……わたし背中がゾクゾクするよぉ……」
 あまりの反応に左頬が引き攣るのを禁じ得なかったが、息を吐いて気を取り直し、再び穏やかに問い掛けてみる。
「それはもっと大人になってからの話か? 時期に関して希望はあるのか?」
「あれ? 今からしてくれるんじゃないの?」
「わたしもそのつもりだったよ? だから記念に新しいパンツ下ろしたのに……」
「あたしも琴音もまだ処女だけど、女の人がどうすればいいか、ちゃんと判ってるから心配しないで。前もってお父さんのアレを舐めたりオッパイに擦り付けたり、意地悪なこと言いながら足の裏で挟んだりすればいいんでしょ?」
「終わった後にお口でお掃除もだよね? その時はお尻の穴もペロペロした方がいいの?」
「ちょっ、お前たち、どこでそんなこと覚えたんだ?」
 俺は狼狽えつつそう問い掛けた。娘たちの口からそんな台詞が出てくるなど、悪い冗談としか思えない。何しろ先刻までは共に純粋無垢であるとばかり思っていたのだ。
「ん? インターネットだよ? 以前から琴音と一緒に、その手のハウツーサイトを片っ端から見てたから。縛ったりするのとかお尻でするのとか、最初見た時はショックだったけど、お父さんがそれで喜んでくれるのなら別に構わないし」
「わたし、パパがどんなに変態さんでも平気だよ? どんなことされても、パパのことずっと大好きでいられるって自信あるもん」
「いや、しかしだな、こう、何て言うか、準備期間みたいなものが必要だろ?」
「んじゃ、お父さんに全部任せるね。あたしはいつでも覚悟出来てるから」
「わたしもパパにお任せする。でも痛いの何度か我慢すれば気持ち良くなるんだよね? だったら早めにしてくれる方がいいな」
 気負った風もなく告げてくる二人の娘を前にして、俺は改めて考え込んだ。
   ★★★
 結局のところ、すっかり酔いの覚めてしまった頭をフル回転させて導き出した結論は、先刻と何ら変わりのないものだった。つまりは娘たちの要望を素直に受け入れるということだ。父親としては最低の断案だろうが、悩めば悩む程に隠し続けてきた少女嗜好が胸の内で膨れ上がり、二人の娘を対象とした性的行為の具体的な映像を脳裏に描き出していく。
 ベッドの上で白目を剥いたまま菊門から精液を噴き上げる杏奈。全身に白濁汁を付着させたまま陰茎の汚れを舌で拭っていく琴音。そして貧弱な身体付きでありながらも大きく腹と乳房を膨らませた二人の裸身。その唇と手とで心地良い奉仕を受ける俺。
 そんな淫靡且つ理想の状況を思い浮かべてしまった後に、全てを無に帰すような判断など下せる筈もない。以前からの約束やこの場での会話を仮に酒の席の冗談などと笑い飛ばせることが出来たとしても、そう遠くない日に俺は自らを律することを放棄し、娘たちを無理矢理にでも犯してしまうことだろう。想像上の二人の痴態はそんな確信を抱かせる程に魅力的なものであり、最早その実現に向けて第一歩を踏み出す以外に選択肢はないものと思われた。
 禁忌を犯すことに怯える必要はない。何しろ性交を切望しているのは娘たちの方なのだ。結果として妊娠させてしまったとしても、幸いにして市の内外には会社勤めの頃に色々と面倒を見てやった産婦人科医が何人かいる。その中には未だに俺のことを慕ってくれている医師もおり、堕胎でなく分娩を望んだとしても首尾良く取り計らってくれるに違いない。
 仮定の話として更に述べるならば、産後についても大して問題はないものと考えられる。この街は俺の生まれ育った田舎のように住民同士の結び付きが強い訳ではなく、概ね都会のように殺伐としているからだ。余所の家の内情にまで口を出してくるような人間は少なくとも近所にはいない。登校拒否児として学校を休ませ続けたとしても、訪ねてくるのは担任の教師くらいなものだろう。それならば営業職の頃に培った舌先三寸の受け答えで追い返すことも出来そうだ。
 もしも楽観的な見通しに反して何かしら噂になったとしても、この家を売却して別の街へと引っ越せば済む。そう考えると近年、妹夫婦や親族たちと疎遠になりつつある点も好都合と言える。親子三人に加えて二、三名が生活していくだけの最低限の金銭ならば、自宅の売却代金と貯金の取り崩しとで十数年はどうにかなる。その間も一層堅実に株の取引を続けていれば、以降もそれなりに暮らしていけることだろう。
 そこまで思考を巡らせた後に俺は深く息を吐いた。二人の娘を十代前半で受胎させるというのも悪い考えではなさそうだ。もしも警察沙汰になった場合には、揃って見知らぬ誰かに強姦され、その時に宿した子を産むつもりであると当人たちに説明させればいい。少なくともそういったケースが実在し、何の検査も受けることなく任意の病院で出産したという話は会社の全国研修時に別地区の男性社員から聞いたことがある。同じ背景を告げて実際にそれで済むかどうかは、その時になってみないと判らないのだが。
 それでもある種の覚悟を抱き、俺はソファから立ち上がって歩を進め、対面に座る娘たちへの元へと赴いた。期待に満ちた視線を受けながら先ずは杏奈、次いで琴音の輝く瞳を凝視し、二人に向かって声を掛ける。
「それじゃ、取り敢えずは立って裸になりなさい」
   ★★★
 久し振りに見た娘たちの裸身は俺の嗜好を充分に満足させるものだった。口喧嘩の際の遣り取り通り凹凸に大差はないものの、どちらも理想の身体付きと言っていい。片手で優に収まる上向きに尖ったささやかな乳房、その先端は鴇色に染まり、まだ触れてもいないのに揃って僅かに勃起させている。胸の下では細身であることを示すかのように薄っすらと肋骨が浮き出ており、腹部は少女期特有の膨らみを帯びつつなだらかな線を股間へと描いている。生殖器の周囲は殊更柔らかそうに丸みを有し、直下の秘裂は一本筋と呼ぶに相応しいもので、微かに括れた腰のラインや細く長い四肢と共に見た目の幼さを強調しているようだ。尻は小さいものの肉付きはそれなりにあり、思わず触れたくなる程に艶やかで愛らしい。違いと言えば杏奈の恥丘には細く真っ直ぐな陰毛が少しだけ生えており、琴音の方は明媚な光沢のみを放っているという点だけだ。胸回りの成長は出遅れているものの、一応は年長者の体面を保っていると言ったところか。だが、そんな陰毛の有無に関わらず、双方共に細部に至るまで好みの裸体であることは間違いなく、若かりし頃の俺であったならば狂喜していたことだろう。いや、今でも充分に喜ばしい。現に俺のズボンの中では愚息が通常よりも硬く大きく勃起している。
「ねぇパパ、わたしたちだけ裸んぼ? パパはパジャマ着たまんまなの?」
「そうそう、お父さんも全部見せてよ。何なら脱がせてあげよっか?」
「いや、今日のところは自分で脱ごう」
 俺がそう告げて脱衣を始めると、二人の娘たちは自らの身体を一切隠すことなく熱い視線を向けてきた。パジャマの前ボタンを外して上着の袖から腕を抜き、ズボンを下ろしてトランクスを露出させた際には、思わずといった様子で小さな歓声まで上げてくる。次いで俺が下着に両の手を掛けると、大きく喉を鳴らして生唾を呑み込むといった有り様だ。どちらも頬を赤く染め、表情を緩ませたまま呼吸を荒くさせている。四つの眼が股間に釘付けになっているのを意識しつつ、俺は悠々と一糸纏わぬ姿になり、観察し易いように屹立した陰茎を二人の正面へと向けた。
「ひえっ!」
「きゃんっ!」
 途端に娘たちは怯えた表情で数歩後退り、互いに顔を見合わせた後、肩を竦めながら改めて一物を眺め始めた。どうやら恐怖心と好奇心とが半々といった様子だ。
「お、お父さんのって、そっ、そんなに大っきかったっけ?」
「前にお風呂で見た時は、もっと小っちゃくて可愛かったのに……」
「あたしの、その、裂けちゃわないかなぁ?」
「ひゃうっ、お姉ちゃんお姉ちゃんっ、今オチンチンがこっち見たっ!」
「……どの部分が目なのよ?」
 杏奈は幾分余裕があるようだが、琴音の方は次第に怖じ気付いているらしい。無理もないことだとは思うが、早めに不安を取り除いてやらないと後の行為に差し障りが出てしまう。
「そんなに怯えなくてもいい。すぐにこれを入れたりはしないから。今はそうだな、このまま晩酌の続きといこう。お前たちもこっちに来なさい」
 穏やかな声でそう告げて俺が最初に座ったソファへと腰を下ろすと、少しばかり躊躇いがちに娘たちが近付いてくる。俺は野良猫を懐かせようとしているような気分になりながら、柔和な笑みを浮かべて二人が元の位置に座り直すのを待った。
   ★★★
 スキンシップというものは男女間に於いて殊更汎用性が高いものだ。夫婦生活を営んでいる頃に得たそんな自分なりの真理を基に、俺は娘たちが両隣に座るとすぐにその裸体に触れ始めた。
 と言っても、乳首を摘んだり淫裂をなぞったりする訳ではなく、腕を伸ばして左右の身体を抱き寄せ、太腿に手を置いてそっと肌を撫で上げながら、平素よりも親密さを増した会話を心懸けただけのことだ。スナックやクラブでホステスの女の子に悪戯をしているかのような振る舞いだが、次第に娘たちの身体からは強張りが取れ、杏奈に至っては潤んだ目で二の腕に乳房を押し付けてくるようになった。両脚をも若干開き、時に内腿に触れてやると甘く鼻を鳴らしてくる。どうやら淫裂に触れて欲しいようだが、そうしてやるのはまだ早い。
 琴音はと言えば、既に表情に不安の色はなく、幾分萎え掛けた陰茎をじっと見つめながら僅かに身を乗り出しては姿勢を戻し、深く息を吐きつつ再び俺の股間へと視線を送ってくる。その悩まし気な態度から察するに、触れてみたいが言い出せないといった様子だ。ソファに座り直す度に両腿をきつく閉じて擦り合わせているところが可愛らしい。
 時折左右の手を交互に離しては酒器を傾け、俺は新たな酔いに浸りながらそんな二人を心底愛おしいと思った。現在の反応から察するに、どちらも淫乱となる資質を充分に秘めているように思える。日々その肉体を快楽によって開発し、精神を依存によって染め上げてやれば、従順で床上手な俺好みの幼妻となってくれそうだ。いや、本音を言えば配偶者の代わりとしてではなく、専用の性奴隷として育て上げてみたい。どんな性行為をも二つ返事で受け入れ、俺に隷属することが喜びとなるように。
「はぁ……お父さぁん……ふぅ……お父さぁん……」
 不意に喘ぎ混じりの声で呼び掛けられ、俺は杏奈へと顔を向けた。
「ん? どうした?」
「はぁ……このままじゃあたしぃ……ふぅ……その………はぁ…えっとぉ……」
「ちゃんと言いなさい。何を言われても叱ったり嫌ったりしないから」
 俺がそう言うと杏奈は上気した顔で嬉しそうに笑い、次いで微かに目を伏せて消え入りそうな声で呟いた。
「はぁ……このままじゃソファー汚しちゃうよぉ……ふぅ……あたしそのぉ……はぁ……ちょっと濡れてきちゃってるからぁ……」
「好きなだけ汚して構わないぞ。これから先もこういう機会はあるだろうしな。染みだらけになっても気にするな。普段は布を掛けておくなり、買い替えるなりすれば済むことだ」
 そう言って俺は左手を杏奈の足の付け根近くへと移動させ、陰部の間近を指先で擽ってやった。
「んはぁ……そんなのダメぇ……くふぅ……どんどん濡れてきちゃうからぁ……」
「ん? こんなの普通は擽ったいだけじゃないのか? 冗談のつもりだったんだが……」
「はぁん……だってお父さんに触って貰えてるんだもぉん……あふぅ……もう何されても気持ち良くなちゃうよぉ……」
「お姉ちゃんズルぅい。パパぁ、わたしもぉ。わたしのエッチな所も触ってぇ。ほらここぉ、こうしてぇ、ねぇ?」
 もっと触れ易いようにと考えてのことか、杏奈は大きく開脚して秘園を晒し、琴音は琴音で俺の右手を勝手に取り上げ、直接女性器に宛がうのには抵抗があるのか、自身の恥丘へと押し付けている。止むなく俺は二人の局部を手の平で包み込み、痛みを与えないように注意深く揉み解してやることにした。杏奈の秘裂は申告通り少量の愛液に塗れており、愛撫の度合いに合わせて排出量を増してくる。琴音も程なく蜜液を分泌し始め、その粘度の高さは姉以上だ。
「んはあっ……お父さんに触られてるうっ……かはうっ……あたしの一番大事なとこおっ……うふあっ……お父さんに触られてるよおっ……あひうっ…幸せ過ぎて溢れちゃううっ……」
「んふうっ……パパの手とっても気持ちいいっ……はうあっ……もっといっぱいモミモミしてえっ……くふうっ……もうそこ全部パパのだよおっ……ふはあっ……わたしは全部パパのだよおっ……」
「二人共、もっと大きく足を開いて。それと、ここの呼び名は今日からオマンコだ。こういう時にはそう言いなさい」
 その言葉に娘たちは即座に従い、ソファに背を預けたまま全てを晒け出し、更には腰を前へと突き出してきた。そんな従順さの見返りとして俺が指先の動きを速めてやると、心地良さそうに身悶えしながら淫語混じりの台詞を返してくる。
「くひはあっ……オマンコ気持ちいいよおっ……はふひうっ……自分でするより全然いいいっ……んかはあっ……あたしも全部あげるからあっ……ふくはうっ……こうして毎日オマンコ触りまくってえっ……」
「うくふうっ……わたしのオマンコにもいっぱいしてえっ……かひはあっ……毎日早く帰ってくるからあっ……あふひうっ……ずっとパパにこうしてて欲しいのおっ……んくはあっ……ずっとオマンコ触ってて欲しいのおっ……」
 二人の発言に俺は薄く笑った後、このまま高みへと導いてやることにした。股間に手の平を押し付けたまま人差し指を伸ばして濡れた割れ目を上下になぞり、同時に中指を曲げて包皮の上から淫核を繰り返し擦ってやる。途端に二人は俺の腕に両手で縋り付いて大きく腰を浮かせ、そのまま小刻みに震わせ始めた。
「んくふはあっ……お父さんの指凄いよおっ……あふはひうっ……どうして気持ちいいとこ判るのおっ……かはくはあっ……あたしのオマンコメロメロになっちゃううっ……」
「はふあひうっ……パパ好き好きいっ……ひうはふあっ……身体の匂いも指も好きいっ……くひあふうっ……エッチなパパも大大大好きいっ……」
「喜んでくれて何よりだ。イく時はちゃんとオマンコイくって言うんだぞ? 判ったな?」
 俺がそう告げると二人は上気した顔で何度も何度も頷いた。既に達し掛けているのか、どちらも瞳の焦点は定まらず、俺の二の腕に頬を擦り付けながら鼻息を荒くし、眉間に皺を寄せている。
「くひあはあっ……ほんとにオマンコイっちゃううっ……はんふひうっ……お父さんにイかされちゃううっ……ふくはひあっ……嬉しくって気持ち良くってオマンコがオマンコがああっ……」
「うくふひうっ……わたしもパパの手でイっちゃうよおっ……かひふはあっ……オマンコがいいのオマンコが気持ちいいのおっ……あふひはうっ……全部パパのオマンコなのパパオマンコなのおおっ………」
 理性を欠いたかのような琴音の発言を耳にしながら、俺は指の動きを加速させた。両隣の反応を確かめつつ、頃合いを見計らって皮から顔を覗かせた肉豆を指先で一際強く弾いてやる。別れた妻が愛撫により絶頂に至る際に好んでいた行為だ。予想通り娘たちは連れ立って下半身を前後に跳ね上げ、示し合わせたかのように交互に雄叫びを上げた。
「んぐふひはあああっ……イくイくオマンコイくイっくううううううっ!」
「きゃふはひいいいっ……オマンコイくのイっちゃうのおおおおおおっ!」
   ★★★
 脱力して余韻に浸り始めようとする二つの裸身を、俺はその後も休みなく責め続けた。二度、三度と快楽の果てを迎えさせ、共に五回ずつ達したところで一旦解放してやる。二人は荒い息を吐きながらソファにぐったりと沈み込んだまま、上体を起こそうとする気配はない。未だ肉悦が続いているのだろう、淫靡且つ満足そうな笑みを薄っすらと浮かべ、口の端から涎を垂らしながら時折四肢を引き攣らせている。ソファの上のクッションには股間から漏れ出た体液が大きな染みを作っているが、濡れた布地の上に腰を下ろしながらも気持ちの悪さを些かも感じていないらしい。
 初の調教の成果にそれなりの満足感を抱き、俺はテーブル上の杯を手に取った。少しばかり温くなってしまった酒を喉に流し込んでいると、右手に付着したままの琴音の愛液の甘酸っぱい匂いが緩やかに漂ってくる。試しに左手の匂いをも嗅いでみると、年長者ということもあってか僅かに杏奈の方が酸味が強いようだ。と言っても差異は微々たるもので、共に陶酔してしまいそうな程に爽やかで好ましい香りであることには違いがない。となれば、次は味比べといきたいところだ。
 俺は酒器の中の液体を飲み干すと、再びテーブルの上へと置いた。次いでソファからゆっくりと立ち上がり、だらしなく開かれたままの琴音の両脚へ視線を向けつつ床に腰を下ろす。そのまま眼前の左右の内腿に両手を添え、幼い割れ目に顔を近付けると、幾分慌てた口調で琴音が声を掛けてきた。
「えっ? パパ? 何?」
「もっと気持ち良くしてやろうと思ってな。オマンコ舐めてもいいか?」
「うんっ。だってそこパパのだもん。一々聞かなくてもいいんだよ?」
 琴音はそう言うと更に大きく脚を開き、両手で淫唇を横に押し拡げて桃色の膣肉を晒け出した。淫蜜に塗れた花園の中央では白く濁った本気汁が柔突起の間で幾筋もの糸を引いており、それはそれで素晴らしい眺めではあったが、俺が驚いたことは言うまでもない。
「はいパパ、どうぞ」
「……お前、これもネットで覚えたのか?」
「だって、男の人にペロペロして貰う時はこうした方が喜んでくれるって。違うの? どこか間違ってる?」
「いや、まあ、いいけどな」
 曖昧な答えを返した後、改めて局部に顔を近付けようとすると、今度は拗ねた声がリビング内に響いた。
「お父さん、あたしにはしてくんないの?」
 顔を向けてみると、杏奈が両頬を大きく膨らませている。
「ちゃんとこの後でしてやるから、少し待ってなさい」
「だったらなるべく短い時間で交互にしてよ。ねえ、いいでしょ? 舐め易いように琴音の隣に行くから」
 杏奈はそう言って俺の座っていた場所へと移動し、隣に並ぶ琴音同様に肉壺の入り口を大きく開いた。
   ★★★
 まずは琴音の膣口に浅く舌を挿し入れ、狭苦しい内部を何度か掻き回した後、粘度の高い愛液を掬い取ってその味わいを確かめる。その間、ついでとばかりに淫核を周囲の包皮と共に唇で含み込み、優しく吸い上げながら舌先で繰り返し擽ってやると、琴音は淫唇から両手を離して俺の頭を押さえ付け、熱気を帯びた秘所全体を押し付けてくるようになった。口中の突起の硬度と共に喘ぎ声は高まり続け、堰を切ったかのように溢れ出てくる淫蜜が俺の顎を濡らしていく。
「ふくひはあっ……それとっても気持ちいいのおっ……あひくふうっ……お願いパパもっともっとおっ……んはひふあっ……もっとそこをチューチューってしてええっ……」
 俺を離すまいとする力は相当なものだが、元より琴音は腕力が乏しく、拘束から逃れるのは簡単なことだ。名残惜しさを抱きつつも次いで杏奈の前へと移動して肉穴に口唇を押し付け、既に充分過ぎる程に分泌させている白く濁った本気汁を勢い良く吸い上げる。
「かふはひあっ……そんなにジュルジュルって音立てたら恥ずかしいよおっ……はくあひうっ……お父さんに知られちゃううっ……うひはへあっ……あたしのエッチなオマンコの味いいっ……」
 杏奈の台詞に俺は愛撫を続けながら苦笑いを浮かべた。そもそもそれこそが現行為の目的なのだが、結論から言えば匂い以上に大差がなさそうだ。それでも強いて何かしらの違いを挙げるとすれば、矢張り杏奈の方が微かに酸味が強いように感じられる。無論、決して嫌な味ではない。
 分け隔てすることなく肉蕾をも刺激して硬く勃起させてやり、俺は再び琴音の前へと場所を変えた。しかし、ほんの僅かな時間とは言え待ちきれなかったのだろう。性格穏やかであった筈の我が家の次女は右手の中指で肉溝をなぞり、左手の人差し指では肉豆を押し潰して上下に揺らし、命じた訳でもないのに勝手に自慰を始めてしまっている。叱るべきか続けさせるべきか俺が対応に苦慮していると、琴音は息を弾ませつつも甘やかな声で誘い掛けてきた。
「んひふはあっ……もうパパしちゃってえっ……あくはふうっ……オチンチンでしちゃってえっ……かはふひあっ……もうオマンコの準備出来てるからあっ……くひはふうっ……どんなに痛くても我慢するからあっ……」
 あまりの発言に俺が暫し呆然としていると、追い打ちを掛けるように今度は杏奈が媚びた言葉を放ってきた。見れば、こちらも猥褻な一人遊びに取り掛かっている。
「はくふひあっ……だったらあたしにもおっ……ふひくはうっ……あたしのこのエッチなオマンコにもおっ……うくはへあっ……お父さんのオチンチンが欲しいのおっ……ひあはふうっ……お父さんのオチンチンで大人になりたいのおっ……」
 覚悟を決めてあるとは言っても、状況に流されて破瓜の時を迎えさせるのは本意ではない。もう何日かは処女を散らせることなく、その幼い肉体の反応を楽しみたいところだ。ならば、ここは当人達にとってはそれなりに刺激があると思われる行動によって、その身と心を多少なりとも満足させてやるべきだろう。
 俺は少し考え込んでからその場で立ち上がり、長時間お預け状態にあった自らの陰茎へと右手を伸ばした。茎部をゆっくり扱き始めると忽ち尿道口に我慢汁が溢れ出てくる。徐々に透明な液を纏っていく亀頭部を娘二人に見せつけながら、俺は新たな調教内容を口にした。
   ★★★
「くふほへああっ……あたしイっちゃうまたイっちゃうよおおっ……あくはひううっ……お父さんのオチンポ見ながらイけるなんて幸せええっ……はふくひいいいっ……オナニー見て貰いながらオマンコイくイっくうううううう!」
「んくふひううっ……パパもっとオチンポよく見せてええっ……ふくひはああっ……見ながら触ってるとオマンコとっても気持ちいいのおおっ……ひあくふううっ……そのオチンポをズブズブってされると思っただけでええっ……かはふひいいいっ……わたしのパパオマンコもまたイっちゃうのおおおおおおっ!」
 教え込んだばかりの卑語を当たり前のように口にしながら、杏奈と琴音はほぼ同時に歓喜の瞬間を迎えた。性交を迫られた俺が娘たちを宥めつつ提示したのは、家族三人での自慰の見せ合いだ。合間に数種の淫語調教をも施したことが功を奏したのか、娘二人は嬉々として自らの局部を激しく弄り回し、俺がまだ一度も射精していないにも関わらず既に三度も達している。虹彩の失い掛けた瞳を完全勃起した一物に据え、幼いながらも淫らに喘ぐ様は見ていて愛らしい。俺に対して現時点でそれだけ依存しており、更に甘えたがっているということが手に取るように判るからだ。快楽に理性を薄れさせることも厭わず、時には自らの淫靡な願望をも隠すことなく口にし始めている。
「はくふへああっ……お父さんも早くイってええっ……あへふひううっ……何だったらあたしの口に直接出しても構わないからああっ……くほふひああっ……あの苦くて生臭いとこがもう病み付きになっちゃってるのおおっ……ふはあへううっ……新鮮なオチンポ汁あたしにゴクゴク飲ませてええっ……」
「かふはへああっ……わたしも欲しいんだからそんなのダメええっ……ひあへふううっ……パパお願い身体に掛けてええっ……んくふひああっ……いつでもパパのオチンポ汁の匂いに包まれていたいのおおっ……はうくひううっ……わたしをティッシュだと思ってドロドロに汚してええっ……」
「それよりもっといい所に出してやろう。ん、そろそろだな。二人共手を止めて、さっきみたいにオマンコ指で拡げてごらん。さっきも言ったようにセックスは後のお楽しみだが、その代わり今から順番に処女膜に精液を掛けてあげるから」
 俺がそう告げると二人は素直に行為を中断し、幸せそうに微笑みつつ粘液塗れの指先で自身の肉溝を大きく開いた。琴音の正面で腰を屈め、未だ扱き続けている陰茎の先をほんの少しだけ膣内へと挿し入れると、ふと思い付いたように杏奈が横から口を挟んでくる。
「かはふぅ……あれぇ? ふはぁ……でもそんなことして平気なのぉ? くふぅ……もし赤ちゃん出来ちゃったらどうすんのぉ?」
「ちゃんと産ませてやる。そのことで学校に行けなくなったり、引っ越ししなくちゃならなくなったとしても、俺が死ぬまではずっと面倒を見てやる。後はお前たちの覚悟次第だ。嫌ならここで止めてもいいぞ?」
「ふはぁ……わたしがパパがそうしたいならいいよぉ? はふぅ……美奈子ちゃんや由香ちゃんと遊べなくなるのは残念だけどぉ……はぁ……パパのお嫁さんになることの方が大事だもぉん」
「んじゃ、あたしも妊娠する覚悟決めたっと。でもオマンコばっかじゃなくて、時々は口にもオチンポ汁出して欲しいなぁ」
「わたしはオッパイとか顔とかに掛けて欲しい。お鼻の穴に直接出されちゃってもいいの」
「やっぱアンタ変態じゃない」
「お姉ちゃんだって人のこと言えないでしょ?」
 共に局部を押し開いたまま平素の口調で交わされる言葉の遣り取りに俺は小さく笑い、萎えることのないように肉棒に刺激を与え続けながら二人に改めて問い掛けた。
「それじゃ、杏奈も琴音もいいんだな?」
「うんっ。わたしの気持ちも身体も、全部の一生分をパパにあげる」
「ん、まあ、そういうことよね。オマンコも子宮も口もお尻の穴も、全部お父さんの好きにして」
「なら、このまま続けるぞ」
 宣言すると共に俺は亀頭部の半分程を琴音の体内に押し込み、茎部を擦り上げる右手の動きを速めた。伝わる振動が肉欲を刺激しているのか、初めて触れた時にはきつく閉じられていた秘裂の奥から再び真珠色の蜜液が溢れ出てくる。当の琴音も少しずつ喘ぎを取り戻し、間を置かずして悩ましく身悶えするようになった。
「あはくふうっ……パパのオチンポ気持ちいいよおっ……はふひへあっ……先っぽ入れられてるだけなのにいっ……くはふひうっ……出されるの待ち遠しくてオマンコがウズウズしちゃってるうっ……」
「……先に出される琴音の方が、なんか得してるって感じ。指でオマンコ触って貰ってるのと変わんないじゃん」
「次に同じ事する時は、お前から先にしてやるから。そう膨れるな」
「ん、じゃあ、今は我慢する」
「うくひはあっ……パパ早く出してえっ……ふかはひうっ……もどかしくってオマンコおかしくなっちゃううっ……かふひへあっ……早くいい匂いのオチンポ汁出してえっ……」
「ん、もう頃合いだしな。いくぞ、ほらっ!」
「ひゃうんっ……パパの熱いよおっ……はううっ……でも気持ちいいかもぉ……」
 生まれて初めて膣肉に男の体液を浴びせ掛けられた琴音は、心地良さそうに目を細めて小さく腰を震わせた。が、俺は第二射を終えた時点で肉茎を強く握り締め、指の関節で裏側の尿道を圧迫して射精を強引に中断させた。そのまま急いで杏奈の正面へと移動し、間髪入れずに肉壷へと男根を宛がい、右手を離して残りの白濁液を緩やかに放ち始める。途端に杏奈は一瞬大きく全身を波打たせ、次いで官能的な吐息を漏らした。
「んくふうっ……ほんとに温かぁい……はぁん……今あたしのオマンコお父さんに汚されてるんだぁ……くふぅ……専用のだって印付けられてる感じぃ……」
「わたしのオマンコだってパパだけのだもぉん。ねえパパぁ、少しだけなら指で取ってクンクンしてみてもいい? それともこのまま別のことするの?」
「ん、そうだな。次はこのまま二人にオマンコの舐め合いでもして貰おうかと思ってたんだが」
「ええっ? 琴音のを? そりゃまあ、お父さんの出したのを舐められるならそれでもいいけど……あんっ……まだオチンポ汁出してくれてるぅ……」
「ああっ、お姉ちゃんの方が絶対に量が多いっ! パパわたしにもぉ。もう一回オマンコにピュッピュッってしてぇ」
「あたしに出されたのはアンタが舐めることになるんだからいいじゃない。それともお子様は匂いだけで充分なの? あの大人の味が判んない?」
「パパのなら絶対飲めるもんっ! 毎日二リットルとか出されたって全然平気だもんっ!」
「無茶言うな。そんなに出せるもんじゃないぞ? 一回で精々数ミリリットルだし、頑張っても一日四、五回出すのが限度だろうし……」
 その言葉には琴音でなく杏奈が気落ちした反応を見せた。どうやらその気になれば毎日大量に飲めるとでも思っていたのだろう。俺は射精を終えて身体を離し、娘たちの体内から子種が漏れ出している様を眺めながら、自身の肉体の老いと長女の貪欲さにこっそりと溜息を吐いた。
   ★★★
 その後、当家姉妹によるシックスナイン観賞は諸般の事情により後日に延期することとなった。その前に俺の汚れた一物を口で掃除したいと、杏奈が臆面も無く言い出してきたからだ。琴音も同意し、それはそれで喜ばしい申し出ではあったのだが、俺は許可を与えなかった。それ程までに口中に陰茎を含みたいと思っているのならば、今暫くお預け状態にして更に欲望を高めてやりたい。同時に、俺自身が出すべきものを出して賢者の領域に足を踏み入れていたということもあり、今の精神状態下でレズビアンショーを行わせるのも何だか勿体ないような気がし始めた。何気なく部屋の壁に目を遣れば、時計の針は午前六時半を示している。後々の事を考えれば、この辺で一旦睡眠を取っておくのも悪い考えではないだろう。
 予定していた行為の中止を伝えると、娘たちは特に不満を述べることもなく了承してくれた。とは言え、直ぐ様自身の淫裂から精液を掬い取り、杏奈は痴女のような顔付きで指の隅々にまで丹念に舌を這わせ、琴音は手の平を顔に押し付けて鼻息荒く匂いを嗅ぎ始めた。最早本性を曝け出すことに何の迷いもないらしい。
「んちゅっ……れろおっ……ごきゅっ……ぷはぁ……お父さんの味ぃ……」
「はふぅ……すはぁ……んふぅ……ふはぁ……パパの匂いぃ……」
「……そういったことは後にしなさい。取り敢えず食べ残しの料理を冷蔵庫に仕舞い込もう。このままじゃ痛んじゃうだろ?」
「んれろっ……むちゅっ……んくっ……あと五分だけぇ……はむうっ……えろれっ……三分でもいいからぁ……」
「ふんふんっ……むふぅ……ふはぁん……わたし今パパのティッシュなのぉ……すんすんっ……くふぅ……夢みたぁい……」
 二人のあまりの陶酔具合に失笑さえも浮かべることが出来ず、俺は真顔で思い悩んだ。ここは交換条件を出すしかなさそうだが、どの程度の内容ならば納得してくれるのだろうか。
「料理の片付けが終わったら、一緒にシャワーを浴びよう」
「んろれっ……ちゅぷっ……あむうっ……れろんっ……」
「くふはぁ……うくふぅ……すふはぁ……んくふぅ……」
「その後は裸のまま、お父さんのベッドで一緒に寝るっていうのはどうだ?」
「ちゅぐっ……んべろっ……えろれっ……べおれっ……」
「むふはぁ……うぐふぅ……ふぐはぁ……んぐふぅ……」
「目が覚めたら、今度は一人ずつ丁寧に可愛がってやろう。杏奈の口の中と琴音の顔に、精液を一回分ずつ全部出してやってもいいぞ?」
「ほら琴音っ、早くキッチンからお盆持ってきてっ! 一番大っきい奴っ!」
「空いてるタッパーも全部持ってくるっ! お姉ちゃんはコップ一ヶ所に集めといてっ!」
 突然上体を起こして立ち上がると、娘たちは全裸のまま慌ただしく動き回り始めた。杏奈はテーブルの上のグラス類を纏め、キッチンへと走り去って行った琴音が戻って来ると、共に運んできた複数の容器の中に手早く料理を詰め込んでいく。それでいて雑なところは双方一切無く、汁気のある物や油料理等を区別しつつ、見た目も綺麗になるようにと考えてもいるようだ。昔の職場のOLたちよりも数段有能と言っていい。俺はと言えば、二人の態度の急激な変化に呆れ、言葉もなくその様子を見守っているばかりだった。
   ★★★
[2012年01月27日] カテゴリ:【SS】愛娘性頂記 | TB(-) | CM(-)
プロフィール

桃汁

Author:桃汁

【ランス推しキャラ第1位】



【当所開設日】
・2013/09/29
・DTIブログ終了により移設
・旧開設日2010/09/22

【当所内容】
・BBSPINKエロパロ板投下済
 拙作二次創作SS改訂版
・拙作一次創作SS
・拙作二次創作SS
・その他

【二次創作SS注意事項】
・キャラ改変注意
・陵辱注意

【その他注意事項】
・ブログタイトルに偽り有
・TBは受け付けておりません

 悪しからず御了承願います

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